施工事例 B-139

鉄道駅・交通ターミナル
LED照明リニューアル施工事例

800㎡ 4ゾーン構成|24時間365日稼働対応|PIR節電・時間帯調光|蛍光灯・HIDから全面切替

📅 2026年5月 📍 首都圏近郊 📐 800㎡ 🚉 鉄道駅・交通ターミナル
45%
省エネ率
-28
年間電気代削減
3.8
投資回収期間
24h
連続稼働対応
107
施工費(税込)

施設概要と照明課題

今回の施工対象は首都圏近郊の中規模鉄道駅(コンコース・改札エリア・ホーム・トイレ等、合計800㎡)です。旧来の蛍光灯・HID混合照明は消費電力5,100Wに達しており、24時間365日の連続稼働が照明コストを押し上げていました。

また、深夜・早朝の閑散時間帯も昼間と同じ光量で点灯しており、必要以上の電力を消費していました。HIDランプは立ち上がりに5〜10分かかるため、停電や緊急時の復帰も課題でした。蛍光灯管の定期交換もコスト・安全(高所作業)両面での負担となっていました。

導入前の主な問題点

4ゾーン設計の概要

駅施設を機能・通行量ごとに4ゾーンに分割し、時間帯別の利用状況に合わせた照明制御システムを設計しました。

ゾーン エリア 選定製品 消費電力(実効) Ra / 色温度
Zone A コンコース・改札ホール 調光COBテープ 12W/m × 120m 864W実効(調光60%深夜平均) Ra85 / 5000K
Zone B ホーム(乗降客エリア) COBテープ 10W/m × 160m 1,600W(常時) Ra85 / 5000K
Zone C 通路・エスカレーター・階段 調光COBテープ 8W/m × 100m 320W実効(調光40%深夜平均) Ra80 / 4000K
Zone D トイレ・清掃員室・機械室 PIR/COBテープ 6W/m × 60m 54W実効(稼働率15%) Ra80 / 4000K

ゾーン別 詳細仕様

Zone A
コンコース・改札ホール
製品調光COBテープ 12W/m
総延長120m
消費電力864W実効
演色性Ra85
色温度5000K(昼白色)
ピーク照度600lx(朝夕ラッシュ)
深夜照度200lx(最終〜始発)
Zone B
ホーム(乗降客エリア)
製品COBテープ 10W/m
総延長160m
消費電力1,600W
演色性Ra85
色温度5000K(昼白色)
照度300lx以上均一
特記転落防止・安全確保
Zone C
通路・エスカレーター・階段
製品調光COBテープ 8W/m
総延長100m
消費電力320W実効
演色性Ra80
色温度4000K(白色)
調光30〜100%時間帯連動
特記段差・手すり視認確保
Zone D
トイレ・清掃員室・機械室
製品PIR/COBテープ 6W/m
総延長60m
消費電力54W実効
演色性Ra80
色温度4000K(白色)
センサーPIR人感センサー
稼働率約15%

Zone A・C:時間帯連動調光制御で深夜電力を節減

鉄道駅の照明は「朝夕ラッシュ(高通行量)」「日中(中通行量)」「深夜〜始発(低通行量)」という明確な時間帯パターンがあります。旧来の照明は24時間一定光量(常時100%)でしたが、調光COBテープ導入により時間帯に連動した自動調光制御を実装しました。

時間帯 調光レベル コンコース照度 用途・目的
朝ラッシュ(06:30〜09:30) 100% 600lx 最高通行量・安全確保・視認性最大化
日中(09:30〜17:00) 80% 480lx 通常営業照度・適正明るさ維持
夕ラッシュ(17:00〜20:00) 100% 600lx 最高通行量・安全確保
夜間(20:00〜終電) 60% 360lx 通行量減少・照度を段階的に削減
深夜〜始発(終電〜06:30) 30% 180lx 清掃・保守作業・最小安全照度確保

この5段階の時間帯制御により、コンコース・通路エリア(Zone A・C)の実効消費電力を常時100%点灯比で約44%削減。24時間換算の実効消費電力(864W + 320W)は、従来の常時点灯(1,440W + 800W)に対して大幅に圧縮されています。

Zone B:ホームの安全照度を確保しながら省エネ

ホームエリアは転落事故防止の観点から照度300lx以上を維持することが安全基準上求められます。COBテープ(Ra85、5000K)を屋根下に均一配置することで、旧来のHID点光源による照度ムラを解消し、ホーム全体に均一な300lx以上を確保しました。

均一照度により、ホームの端・線路との境界・段差が常に明確に視認でき、乗客の安全性が向上。また5000K昼白色は色温度が高く、人の顔・服装・行動の視認性が高いため、駅員による監視業務にも適しています。

24時間対応LEDの設計寿命と保守優位性

鉄道駅は24時間365日の連続稼働(年間8,760時間)を前提とした施設です。蛍光灯(設計寿命8,000〜12,000時間 ≒ 1〜1.4年)は1〜1.5年ごとのランプ交換が必要でしたが、COBテープLED(設計寿命50,000時間 ≒ 5.7年の連続稼働相当)へ切り替えることで、交換サイクルを大幅に延長。

高所作業(脚立・高所作業車)の回数が減少し、運営期間中の保守コスト・作業員リスク・廃棄ランプの処理コストが削減されます。LEDは即時点灯(0.1秒以内)のため、停電復帰後の暗闇待機時間がゼロとなり、緊急時の安全性も向上します。

省エネ効果と投資回収シミュレーション

項目 リニューアル前 リニューアル後 削減効果
消費電力(実効) 5,100W 2,838W -2,262W(▲44%)
年間電力量(24h/日) 約44,676kWh 約24,861kWh ▲19,815kWh
年間電気代(¥25/kWh+深夜割引反映) 約50万円 約28万円 ▲22万円/年
ランプ交換保守コスト削減(蛍光灯比較) 約6万円/年 ほぼゼロ ▲6万円/年
合計削減効果(電気代+保守) ▲28万円/年

投資回収シミュレーション

施工費: 107万円(材料費 + 工事費、税込)
年間削減効果: 28万円(電気代22万 + 保守費6万)
単純回収期間: 3.8年(107 ÷ 28)
10年間累計削減: 173万円(施工費差し引き後)

導入後の効果まとめ

よくある質問

Q. 電車の運行中に施工できますか?

終電後〜始発前の終夜作業に対応しています。1回の夜間施工窓口(概ね02:00〜05:00の約3時間)での施工量を計算し、ゾーン単位で分割施工するスケジュールをご提案します。工事日数は施設規模に応じて事前にお見積りします。

Q. 時間帯自動調光の制御機器は信頼性が高いですか?

産業用タイムスイッチ(実績10年以上・無停電電源付き)と調光コントローラーを組み合わせた構成を採用しています。停電復帰後も設定タイムスケジュールに従って自動復帰します。遠隔モニタリング(オプション)を追加することで、照明の動作状態をリモート確認することも可能です。

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