300㎡の都市型ペットホテル(犬猫50頭収容)。長期滞在の常連ペットを多く抱えるこの施設では、宿泊室の蛍光灯下で落ち着かない様子を示す犬が多いとスタッフが以前から感じていた。「蛍光灯の下にいる犬が吠え続けることがあって、消灯すると落ち着く。光のせいじゃないかとずっと思っていた」と施設長は振り返る。
グルーミングルームは高演色照明でなかったため、毛色の確認・皮膚状態の観察に支障があり、トリマーからの要望が続いていた。受付・待合室の蛍光灯は「清潔感があるが冷たい印象」というオーナー(飼い主)からの声もあった。
LED PRO SHOPへの相談で、フリッカーフリーLED・宿泊室3500K夜間調光対応・グルーミングRa90/5000K・受付3200Kの4ゾーン設計が提案された。「動物の目線で照明を考えてくれた業者はここが初めて」と即決となった。
ペットホテル 施設長の声
「宿泊室のLED切り替え後、夜に吠え続ける犬が目に見えて減りました。夜間調光で消灯に近い状態にできるのも助かっています。グルーミングルームは毛並みの確認がとても楽になったとトリマーが喜んでいます。電気代も月6千円ほど下がりました。」— 関東地方・都市型ペットホテル 施設長
ペットホテルの照明設計では、人間の視点だけでなく犬・猫の知覚特性に基づいた設計が動物のストレス軽減と施設品質向上に直結します。犬・猫は人間よりも高い周波数のちらつきを知覚できるとされており、従来の50/60Hz駆動の蛍光灯は動物にとってちらついて見える可能性があります。
今回の施工では、全エリアにフリッカーフリー設計のCOBテープLEDを採用。宿泊室は3500K温白色・夜間10%調光対応で動物の睡眠リズムを確保。グルーミングルームはRa90/5000K高照度でトリマーの作業精度を向上。受付・待合室は3200K清潔感のある温白色でオーナーへの安心感を演出し、38%の省エネを達成しました。
施工概要:都市型ペットホテル 300㎡(犬猫50頭収容) / 宿泊室3500K/Ra85/フリッカーフリー/夜間調光・グルーミング5000K/Ra90・受付3200K/Ra85・医療チェック5000K/Ra90 / 施工費20万円 / 38%省エネ・年間8万円削減・回収2.5年
| エリア | 旧照明 | 新LED(COBテープ) | 削減率 |
|---|---|---|---|
| 宿泊室(犬30ケージ・猫20ケージ)(80m) | Hf蛍光灯32W × 20本 = 640W Ra75 / 4200K |
COB 6W/m × 80m = 480W Ra85 / 3500K フリッカーフリー調光対応 |
25%削減(夜間調光でさらに削減) |
| グルーミングルーム(30m) | 蛍光灯40W × 10本 = 400W Ra75 / 4000K |
COB 10W/m × 30m = 300W Ra90 / 5000K 高照度 |
25%削減 |
| 受付・待合室(25m) | 蛍光灯32W × 8本 = 256W Ra75 / 4200K |
COB 8W/m × 25m = 200W Ra85 / 3200K フリッカーフリー |
22%削減 |
| 医療チェック・隔離室(20m) | 蛍光灯40W × 6本 = 240W Ra75 / 5000K |
COB 10W/m × 20m = 200W Ra90 / 5000K 高演色 |
17%削減 |
| 合計 | 1,536W | 1,180W(夜間調光で約950W) | 38%削減(夜間調光込み) |
蛍光灯は商用電源の周波数(50/60Hz)に伴って1秒間に100〜120回点滅しています。人間の眼はこの速さのちらつきを知覚できませんが、犬・猫は人間よりも高い視覚フリッカー閾値を持つとされており、特に猫は70Hz前後のちらつきを感知できるという研究報告があります。
フリッカーフリー設計のCOBテープLEDは高周波駆動電源(PWM周波数1kHz以上)を使用し、人間はもちろん動物にも知覚されないレベルまでちらつきを抑制します。施工後に「夜間の吠えが減った」という施設側の声は、フリッカーフリー効果を示す重要なフィードバックです。
ペットの睡眠リズムを守るために、宿泊室の照明は時間帯に連動した調光設計が重要です。昼間は300lx前後の明るさで活動を促し、消灯時間には10%(5〜10lx)まで調光することで自然な睡眠を誘導します。色温度3500Kの温白色は青みの強い昼光色より動物にとって刺激が少なく、リラックスした滞在環境を実現します。
| 項目 | 旧照明(年間) | 新LED(年間) | 削減額 |
|---|---|---|---|
| 電力費 稼働18h/日(宿泊室は24h)×360日 |
1,536W×平均20h×360日=11,059kWh ×¥30=331,700円 |
夜間調光込み平均950W×20h×360日 =6,840kWh×¥30=205,200円 |
126,500円 |
| ランプ交換費 蛍光灯44本×年2回交換 |
44本×2回×¥600=52,800円 | COB寿命50,000h ほぼ交換不要 ≒0円 |
52,800円 |
| 器具メンテ費 | 球切れ対応・清掃 約10,000円 |
LED化でほぼ不要 ≒0円 |
10,000円 |
| 合計削減額 | 394,500円/年 | 205,200円/年 | 約80,000円/年 |
投資回収計算:施工費 200,000円 ÷ 年間削減額 80,000円 = 2.5年で回収。ペットホテルは24時間稼働が多く稼働時間が長いため、省エネ効果の実感速度が早くなります。
一部の特殊LEDや演出用LEDには微量のUV成分が含まれる場合があります。動物の目・皮膚はUVに敏感なため、宿泊室・グルーミングルームにはUVカット仕様(または通常のCOBテープLED)を使用してください。紫外線は動物の網膜や被毛にダメージを与える可能性があります。
グルーミングルームは水を使う作業が多いため、IP44以上の防湿仕様のCOBテープLEDを採用します。宿泊室も消臭・除菌スプレーが飛散する環境のため、アルミチャンネルカバー付きのLEDテープで表面を保護し、定期的な水拭き清掃に対応できる設計が必要です。
犬と猫では快適な照度・色温度が異なる場合があります。猫エリアはより薄暗めの環境(100〜200lx)を好む傾向があるため、犬エリアと分けた調光制御が理想です。スイッチまたはスマート調光コントローラーで犬猫エリアを独立制御する設計を推奨します。
ペットホテルで使用されるHf蛍光灯・直管蛍光灯は主要メーカーが2025〜2027年に製造終了予定。24時間稼働の宿泊施設では消耗が特に早く、補修部材の調達困難が経営リスクになる前に早期のLED換装を推奨します。
A. 犬・猫などのペットが宿泊するスペースには3200〜3500Kの温白色LEDを推奨します。5000K以上の昼白色・昼光色は動物にとって刺激が強く、興奮・吠え・ストレスの原因となります。夜間は10〜30%まで調光できる設計にすることで、動物の睡眠リズムを妨げません。
A. はい。犬・猫は人間よりも高いフリッカー知覚閾値を持ち、特に猫は70Hz以上のフリッカーを知覚できると言われています。50/60Hzで動作する従来の蛍光灯は動物にとってちらついて見え、慢性的なストレスや目の疲労の原因になります。フリッカーフリー設計のLEDに切り替えることで動物のストレス軽減に貢献します。
A. グルーミングルームは毛並みの確認・皮膚の状態観察・カットの精度確保のためにRa90以上の高演色LEDと5000K昼白色が適しています。照度は800〜1,200lxを確保することで作業精度が向上します。グルーミング台の直上にCOBテープLEDをアルミチャンネルで設置すると均一な照明が得られます。
LED PRO SHOPではフリッカーフリー・Ra90高演色・調光対応のCOBテープLED製品を取り揃えています。色温度・演色性・調光仕様ごとに絞り込んでお選びください。
商品ラインナップを見る →