LEDテープのチラつきはPWM調光・電源品質・電圧降下の3原因で起きます。原因別の対策とフリッカーフリー電源の選定基準を実務向けに解説します。
LEDテープは直流(DC)定電圧で点灯させると本来は一定輝度で発光します。チラつきが起きる場合は必ずその原因があり、原因に応じた対策を取らなければ症状は解消しません。
調光器がLEDを高速点滅(PWM)させて明るさを制御するとき、周波数が低いと人間の目に点滅として見えます。100Hz以下では多くの人がちらつきを感知します。
スイッチング電源の出力には交流成分(リップル)が残ります。リップルが大きいとLED電流が周期的に変動し、ちらつきとして現れます。格安電源ほどリップルが多い傾向があります。
LEDテープの銅パターンには抵抗があり、長くなるほど末端の電圧が下がります。定格電圧の±5%を超えると輝度ムラやちらつきが発生します。特に12Vテープの長尺使用で顕著です。
電源選びで最も重要なのはリップル・ノイズ値(Ripple & Noise)とPF値です。仕様書に記載がない電源は避けるのが基本です。
| 項目 | フリッカーフリー基準 | 注意が必要な値 | 判定 |
|---|---|---|---|
| リップル&ノイズ | ≤50mVrms(peak to peak ≤150mV) | 100mVrms以上 | 重要 |
| PF値(力率) | ≥0.90(高力率タイプ) | 0.60未満(低力率) | 推奨確認 |
| PWM周波数 | 1kHz以上(調光付きの場合) | 100Hz以下 | 可視フリッカー |
| 出力電圧精度 | ±1%以内 | ±5%超 | 要注意 |
| IP規格 | 屋内:IP20、屋外:IP65 | 設置環境不一致 | 環境確認 |
専用の機器がなくてもスマートフォンのカメラでフリッカーを簡易確認できます。
写真モードではなく動画モードで撮影します。シャッタースピードが自動制御されるため、PWMフリッカーの周波数と干渉して縞模様として可視化されます。
点灯しているLEDテープをカメラに映します。画面上に横縞(バンディング)が見えればフリッカーがあります。縞がゆっくり動く場合は低周波フリッカー(電源リップル)、速く動く場合はPWM由来の高周波フリッカーです。
調光器を使用している場合、調光レベルを50%付近に下げたときに縞が現れる場合はPWM調光フリッカーが原因です。全灯でも縞がある場合は電源リップルまたは電圧降下を疑います。
テープの電源側と末端側を順番に撮影します。末端だけ縞が強い場合は電圧降下が原因です。両方で同じ縞が出る場合は電源のリップルが原因です。
電圧降下はLEDテープの長さと電流量で決まります。12Vテープは5mで約0.5V降下するため、長尺使用では特に注意が必要です。
| テープ電圧 | 単純片側給電の推奨最大長 | 5m超の対策 |
|---|---|---|
| DC12V | 3〜5m | 両端給電 / 中間タップ / 24V切替 |
| DC24V | 8〜10m | 両端給電 / 電源追加 |
| DC48V | 15〜20m | 長尺向き・電源台数削減可能 |
両端給電とは、テープの両端それぞれから電源を接続する方法です。中央点での電圧が最大で定格の約半分の降下に収まるため、10m以上の長尺でも安定点灯できます。複数の電源は必ず同一仕様の製品を使い、出力電圧が一致していることを確認してください。
仕様書のないノーブランド電源はリップルが200mVを超えることがあります。LED側の性能が高くても電源で台無しになります。
コスト優先の調光器は100Hzや200Hzのものが多く、人間の目の臨界融合周波数(約60〜80Hz)に近いため疲労感や不快感を生じます。長時間滞在する店舗では特に問題になります。
電圧降下が顕著なパターンです。片側給電で12Vテープを8m使うと末端電圧が10V以下になることがあります。
LEDテープは定電圧(CV)電源が必要です。定電流(CC)電源を接続すると過電流→過熱→チラつき・断線の原因になります。
電源は定格の80〜90%以上で常用すると発熱が増え、電解コンデンサが劣化してリップルが増大します。結果としてフリッカーが悪化します。
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