100席規模の居酒屋チェーン店で「照明を変えるだけで客単価が12%以上上がる」という実績は、単なる偶然ではありませんでした。2700K低照度の温かい光環境が滞在時間を延ばし、ゆっくりした会話の中でドリンク追加注文が自然に発生していたのです。
330㎡・100席の居酒屋フルリニューアルで、白熱球・蛍光灯混在からCOB 24V LEDテープ5ゾーン構成へ切り替え。電力61%削減・年間140万円の電気代削減・投資回収2.8年を達成しながら、客単価12%向上・平均滞在時間20%延長という副次的な売上向上効果を記録しました。
「居酒屋の照明投資は省エネだけでなく、売上増加にも直結する」ことを数字で実証した事例です。
「電気代が年間140万円下がって、さらに客単価まで上がるとは思っていませんでした。お客様がゆっくりしてくれる空間になったのか、以前より席の回転が落ちましたが、客単価が上がったので売上は増えています。照明はコストではなく投資です。」
— 居酒屋チェーン 店長
1. 施工物件概要
改修前の課題:蛍光管直付け2本で均一に明るい「ファミレス的な光」が問題でした。オーナーから「明るすぎて飲み会の雰囲気が出ない」「料理は明るく見せたいが落ち着かない」という相談でした。
リニューアルのコンセプトは「料理に当たる光はRa90以上で鮮度感を担保しつつ、空間全体の雰囲気照度を下げて居心地を高める」という二軸設計です。
よくある失敗例
居酒屋チェーン店のLED化でよくある失敗が「全席に同じ3000K・100%固定照明を導入してしまう」ことです。ランチとディナーで同じ明るさのままでは、夜の居酒屋らしい「くつろぎ感」が演出できません。また演色性Ra70台の安価なLEDでは料理の彩りが不自然になり、「料理が美味しそうに見えない」という感想につながります。居酒屋の照明は時間帯別調光とRa90以上の演色性が収益に直結する投資項目です。
2. 飲食店照明の色温度基礎知識
3. ゾーン別施工仕様
| ゾーン | 場所・用途 | 色温度 | Ra値 | 消費電力 | 延長 | 総電力 | 目標照度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Zone A | エントランス・ホール | 3000K | Ra90 | 10W/m | 20m | 200W | 150〜200lx |
| Zone B | テーブル席(70席) テーブル面・壁面間接 |
2700K | Ra90 | 8W/m | 60m | 480W | 80〜120lx (テーブル面150lx) |
| Zone C | カウンター席(30席) カウンター下・上部棚 |
2700K | Ra90 | 10W/m | 25m | 250W | 100〜150lx |
| Zone D | 個室・半個室(4室) 天井コーブ・テーブル下 |
2200K | Ra85 | 6W/m | 32m | 192W | 50〜80lx |
全ゾーン COB 24V テープライト採用。フリッカーフリー・DC定電圧電源により料理を撮影した際にも縞模様が入らない。スマートフォン撮影でも美しく見える光は、SNS投稿・口コミ増加にも直結します。
Zone D(個室)の2200K採用は本案件の最大の特徴です。2700Kより赤みが強く、キャンドルのような温かみを演出します。完全個室で外光と混じらない環境だからこそ2200Kが成立します。
4. エネルギー削減データ
| ゾーン | 改修前(蛍光管) | 改修後(COB LED) | 削減電力 | 削減率 |
|---|---|---|---|---|
| Zone A エントランス | 380W(Hf32W×10本) | 200W | 180W | 47% |
| Zone B テーブル席 | 840W(Hf32W×24本) | 480W | 360W | 43% |
| Zone C カウンター席 | 440W(Hf32W×12本) | 250W | 190W | 43% |
| Zone D 個室 | 360W(電球60W×6×4室) | 192W | 168W | 47% |
| 合計 | 2,020W | 1,122W | 898W | 44% |
5. 時間帯別 調光シーン設計
全ゾーンにPWM調光コントローラーを設置し、時間帯・シーンに応じて照度を変化させます。
| シーン | 時間帯 | Zone A エントランス |
Zone B テーブル |
Zone C カウンター |
Zone D 個室 |
|---|---|---|---|---|---|
| ランチ営業 | 11:00〜14:00 | 100% | 100% | 100% | 80% |
| アイドルタイム | 14:00〜17:00 | 60% | 70% | 80% | 50% |
| ディナー開始 | 17:00〜19:00 | 100% | 90% | 100% | 80% |
| ディナーピーク | 19:00〜21:00 | 80% | 70% | 90% | 60% |
| 深夜・居酒屋モード | 21:00〜閉店 | 50% | 50% | 70% | 40% |
| 清掃・撤収 | 閉店後 | 100% | 100% | 100% | 100% |
6. リニューアル6ヶ月後の実測効果
(同期比)
(雰囲気項目)
タグ付け投稿増加
(6ヶ月間)
「暗い」クレームが0件である理由は、テーブル面への直接照射(タスク照明)と空間全体の雰囲気照度(アンビエント照明)を分離した設計にあります。テーブル面には150lxの十分な照度を確保しつつ、視野の周辺(壁・天井・床)は意図的に低照度にしています。
Instagram投稿増加は予想外の副次効果でした。COBのフリッカーフリーにより、スマートフォンの高速シャッターでも縞模様が入らず、料理写真が綺麗に撮れることが口コミで広まりました。
7. 電源・配線の施工仕様
| ゾーン | テープ総電力 | 電源容量(×1.2) | 電源台数 | 給電方式 |
|---|---|---|---|---|
| Zone A(20m) | 200W | 240W以上 | 300W電源 × 1台 | 両端給電(10m×2区間) |
| Zone B(60m) | 480W | 576W以上 | 300W電源 × 2台 | 3区間分割(各20m) |
| Zone C(25m) | 250W | 300W以上 | 300W電源 × 1台 | 片端給電(24V品で25m以内) |
| Zone D(32m) | 192W | 230W以上 | 200W電源 × 2台 | 4室各8m独立回路 |
8. 飲食店照明で失敗しないための注意点
2027年問題:蛍光灯フェーズアウトへの対応
よくある質問
Q. 居酒屋チェーン店のLED照明は何を基準に選べばいいですか?
A. 演色性Ra90以上・2700K電球色・PWM調光対応の3点が基準です。Ra90は食材の赤み・野菜の色を忠実に再現し、2700Kは温かい居酒屋の雰囲気を演出します。調光対応でランチ・ディナー・クローズ前の3シーンを設定すると、売上・省エネ両方に効果があります。
Q. 居酒屋のLED照明でフリッカーの問題はありますか?
A. スイッチング電源(DC駆動)のCOBテープLEDはフリッカーレス設計で、スマートフォン撮影時の縞模様(バンディング)が発生しません。飲食店でSNS投稿写真のクオリティが上がり、料理の写真が映える照明環境が実現できます。
Q. 居酒屋チェーン全店へのLED導入はまとめて対応できますか?
A. はい、複数店舗・チェーン展開への一括対応が可能です。店舗ごとの平面図・照明計画書に基づいて製品仕様を統一し、まとめ発注で単価を抑えることができます。施工スケジュールは営業時間外(深夜〜早朝)への対応も承ります。
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