施工事例 B-203

クラフトビアバー LED照明施工事例
タップカウンター3000K/Ra90・バックバー棚照明
IP44・44%省エネ・年間16万円削減・回収2.8年

44%
省エネ率
16万円
年間削減額
2.8年
投資回収期間
Ra90
タップカウンター演色性

「あのゴールデンエールの色が全然見えない」——蛍光灯の青白い光がクラフトビールの価値を半減させていた

75㎡のクラフトビアバー。30種以上のタップを誇るこの店では、タップカウンター上部の蛍光灯(4200K昼白色)が醸し出す青白い光が、ビールの魅力を損なっていた。「せっかくゴールデンエールやアンバーエールの美しい色味があるのに、蛍光灯の光だと安っぽく見えてしまう。グラスに注いだ瞬間の色が全然映えない」とオーナーは語る。

バックバーに並ぶ200本以上のボトル・缶も、蛍光灯下ではラベルの印刷色が正確に見えず、スタッフが銘柄を確認しづらいという業務上の問題もあった。タップカウンター周辺の結露・清掃水による蛍光灯の腐食も進んでいた。

LED PRO SHOPへの相談で、タップカウンター専用3000K/Ra90・バックバー棚内照明・IP44防湿対応の4ゾーン設計が提案された。「ビールの色で照明を選ぶという発想がなかった」と全面的な換装を決断した。

クラフトビアバー オーナー の声

「3000Kの電球色に変えてから、お客さんがビールを注文したときに思わず『きれい』と言ってくれるようになりました。バックバーのボトルが輝いて見えて、店全体が高級感ある雰囲気になりました。電気代も月1万円以上下がって、正直驚いています。」
— 都内・クラフトビアバー オーナー

よくある失敗例:クラフトビアバーのLED化でありがちな問題

クラフトビアバー照明の2大要件:ビール演色と防湿設計

クラフトビアバーの照明設計は、一般的な飲食店とは異なる2つの専門要件があります。①ビールの色・泡質を最大限に引き立てる演色設計②タップ周辺の結露・湿気に対する防湿仕様です。

クラフトビールは色の多様性が特徴です。ゴールデンエール(薄い黄金色)・アンバーエール(琥珀色)・スタウト(漆黒)・IPAの各色は、光の色温度によって見え方が大きく変わります。3000K電球色・Ra90以上は赤〜橙の波長を豊富に含み、ビールの暖かみのある色を自然かつ魅力的に見せます。4000K以上の白色光では青みが強くなり、特にゴールデン系のビールが安っぽく見えてしまいます。

タップカウンター周辺はドラフトビールの結露・グラスの水滴・清掃時の水飛びが日常的に発生します。防湿仕様のないIP20の照明器具を設置すると、腐食・絶縁不良・漏電のリスクが生じます。タップ近傍はIP44以上が安全基準の目安です。

施工概要:クラフトビアバー 75㎡(タップ30種・バックバー200本)/ タップカウンター3000K/Ra90/IP44・客席3000K/Ra90・バックバー棚内間接照明・外装ファサードIP65 / 施工費45万円 / 44%省エネ・年間16万円削減・回収2.8年

施工前後 照明スペック比較

エリア旧照明新LED(COBテープ)削減率
タップカウンター(25m) Hf蛍光灯40W×12本=480W
Ra75 / 4200K
COB 12W/m×25m=300W
Ra90 / 3000K
IP44防湿
38%削減
客席テーブル(25m) Hf蛍光灯32W×16本=512W
Ra75 / 4200K
COB 12W/m×25m=300W
Ra90 / 3000K
IP20
41%削減
バックバー・ボトル棚(15m) 電球型40W×6個=240W
Ra70 / 2700K
COB 8W/m×15m=120W
Ra90 / 3000K
IP20
50%削減
外装ファサード・看板(10m) 外照式蛍光灯40W×7本=280W
Ra65 / 4200K
COB 8W/m×10m=80W
Ra80 / 3000K
IP65防水
71%削減
合計 1,512W 800W 47%削減

※ 看板ゾーンの昼間消灯・PIR制御を加味した実稼働ベースの削減率は約44%。

4ゾーン別 設計詳細

ZONE A
タップカウンター
色温度:3000K 電球色
演色性:Ra90
テープ:COB 12W/m × 25m
消費電力:300W
照度:500〜700lx(作業面)
IP規格:IP44 防湿
目的:ビール色の最大演出・結露耐性
ZONE B
客席テーブルエリア
色温度:3000K 電球色
演色性:Ra90
テープ:COB 12W/m × 25m
消費電力:300W
照度:200〜300lx
IP規格:IP20(屋内標準)
目的:温かい雰囲気・長居したくなる空間
ZONE C
バックバー・ボトル棚
色温度:3000K 電球色
演色性:Ra90
テープ:COB 8W/m × 15m
消費電力:120W
照度:棚面300lx
IP規格:IP20(棚内設置)
目的:ボトルラベル視認性向上・店内奥行き演出
ZONE D
外装ファサード・看板
色温度:3000K 温白色
演色性:Ra80
テープ:COB 8W/m × 10m
消費電力:80W
IP規格:IP65 防水
稼働:夕方〜閉店自動タイマー
目的:夜間通行者への訴求・雨天耐性

3000K/Ra90がクラフトビールを引き立てる理由

クラフトビールの多彩な色調を最大限に引き立てるには、光の「色温度」と「演色性(Ra値)」の両方を適切に設定することが重要です。

色温度3000K(電球色)が選ばれる理由

ビールスタイル4200K 昼白色での見え方3000K 電球色での見え方
ゴールデンエール・ラガー 薄く、安っぽい黄色に見える 輝く黄金色・きらめきが際立つ
アンバーエール・レッドエール 赤みが弱く茶色っぽく見える 深みのある琥珀・赤褐色が映える
ヴァイツェン(白ビール) 濁りが不透明に見え鮮度感が下がる 柔らかな麦わら色・クリーミーな泡が映える
スタウト・ポーター 漆黒のみで表情がなく見える 黒に赤みが加わり深みのある色調に見える

Ra90以上でラベルの印刷色を正確に再現

Ra(演色性)は光源下での色の見え方を表す指標です。Ra70以下の蛍光灯では、ボトルラベルの緑・赤・オレンジが本来の色より彩度が低く見え、銘柄の識別に時間がかかります。Ra90以上なら印刷物の色を肉眼に近い精度で再現でき、スタッフのオーダー対応速度が向上します。

🍺
3000K でビール色が映える
電球色がゴールデン〜アンバー系の美しい色調を引き立て、オーダー率向上に貢献
🏷️
Ra90でラベル視認性向上
銘柄ラベルの色が正確に見え、スタッフの提供ミスが減少
💧
IP44でタップ周辺安心
結露・清掃水に対応。腐食・漏電リスクを排除し安全稼働を継続
🌆
IP65看板で夜間集客
防水外装ファサード照明で雨天でも視認性を確保。路面集客力を強化

バックバー棚内間接照明の設計ポイント

クラフトビアバーの顔ともいえるバックバーは、200本以上のボトル・缶が陳列される重要な視覚要素です。棚照明の設計が店舗全体の印象を左右します。

棚内間接照明の3つの効果

棚内照明はアルミチャンネルにCOBテープ(8W/m)を収め、棚板の上端または下端に設置します。光が直接目に入らないよう遮光板を設けることで、カウンター越しのお客様への眩しさを防ぎます。

費用対効果の詳細計算

項目旧照明(年間)新LED(年間)削減額
電力費
稼働18h/日×350日=6,300h
1,512W×6,300h=9,526kWh
×¥30=285,775円
800W×6,300h=5,040kWh
×¥30=151,200円
134,575円
ランプ交換費
蛍光灯42本×年2回交換
42本×2回×¥400=33,600円 COB寿命50,000h(約8.8年)
ほぼ交換不要 ≒0円
33,600円
腐食・修繕コスト削減
タップ周辺器具の腐食対応
年間修繕費約20,000円 IP44対応で修繕ほぼゼロ
≒0円
20,000円
合計削減額 339,375円/年 約151,200円/年 約160,000円/年(16万円)

投資回収計算:施工費 450,000円 ÷ 年間削減額 160,000円 = 2.8年で回収。18時間稼働のバーは年間稼働時間が長く、省エネ効果が最大化されます。回収後は毎年16万円が純節約として積み上がります。

施工事例まとめ・主な達成指標

2027年問題:飲食店の蛍光灯フェーズアウトへの対応

クラフトビアバーで使われているHf蛍光灯・電球型蛍光灯は主要メーカーが2025〜2027年に製造終了予定。18時間稼働の長時間営業店では消耗が特に早く、部材調達が困難になる前の計画換装を推奨します。

〜2026年既存蛍光灯の在庫流通・補修部品入手可
2027年〜一般蛍光灯の製造・輸入が事実上終了
2028年〜補修部品枯渇・修理不能化・照明コスト急増リスク

よくある質問

Q. クラフトビアバーのタップカウンターに最適な色温度とRa値は何ですか?

A. クラフトビールの色・濁り・泡質を美しく見せるには3000K電球色・Ra90以上が最適です。4000K以上の白色光ではビールが寒々しく見え、ビアヘッドの白さも際立ちません。アンバーエールやIPAの琥珀色・ゴールド色を最大限に引き立てる3000Kが業界標準として定着しています。

Q. ドラフトビールのタップラインに結露・湿気があるがLEDのIP規格はどれが必要ですか?

A. タップカウンター周辺はビールの結露・こぼれ・清掃時の水分で常に湿気があります。タップ直近(50cm以内)ではIP44以上、清掃時に水を直接かけるエリアはIP65以上を推奨します。一般的なバーカウンター用途ではIP44で十分な耐久性が得られます。

Q. クラフトビアバーのバックバー(ボトル棚)はどんな照明が効果的ですか?

A. バックバーのボトル・缶を魅力的に見せるには、棚の上端または下端にCOBテープLEDを仕込む棚内間接照明が効果的です。2700K〜3000Kの温かみのある電球色でビンのラベルやビールの色を引き立て、Ra90以上で印刷物の色を正確に再現します。棚の輝きがバー全体のアンビエントライトにもなり、店内の奥行き感を演出できます。

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