2700K超電球色でパンの食欲増進演出を実現。ハロゲンからの切替でランプ費も大幅削減。年間23万円コスト削減・2.4年で投資回収。
「焼き立てパンの温かみと色艶をそのまま演出したい」——2700Kのハロゲン電球に20年間こだわってきたオーナーが、LED化に踏み出せずにいた最大の理由がそこにあった。売場60㎡の展示棚に並ぶクロワッサン・デニッシュ・食パンが毎日3回、焼き立ての姿で並ぶ。お客様が選ぶのは"香り"と"見た目"だ。そのこだわりを守りながら、年間のランプ交換コストと電気代を同時に削減する道を探した施工事例を紹介する。
東京郊外の住宅街に立地するパン屋・ベーカリー専門店(売場60㎡+製造厨房20㎡、合計80㎡)。食パン・クロワッサン・デニッシュなど焼き立てパンを1日3回提供し、地域の固定客を持つ。
最大の悩みは展示棚エリアのハロゲン電球(60W×20個)だった。パンの見た目を最重視し、長年ハロゲンの温かみのある光にこだわってきたが、「2,000時間で切れる」ランプ寿命が経営を圧迫。年間2〜3回のランプ交換作業(脚立作業含む)と交換費用、さらに熱によるパンの乾燥リスクも課題だった。
厨房は蛍光灯(Hf40W×15本)で油汚れ・湿気によるランプ劣化が激しく、1年に1〜2回の一斉交換を余儀なくされていた。LED PRO SHOPへの相談後、「2700K超電球色」のCOB LEDテープでハロゲンと同等以上の温かみを維持しながら、ランプ寿命を50,000時間(約27年相当)に延ばす提案が採用された。
「ハロゲンから変えたら"パンが美味しそうに見えない"と言われたら商売できない。でもLEDが50,000時間持つなら、ランプ切れで焼き場を暗くしたあの日の苦労が二度と起きない。Ra92・2700Kで試したら、お客様に"雰囲気が上がった?"と言われた瞬間に決めました。」(オーナー)
| ゾーン | エリア | 色温度・Ra | 旧設備 | 新設備(COB LED) | 削減率 |
|---|---|---|---|---|---|
| Zone A | パン・スイーツ展示棚 | 2700K / Ra90 | ハロゲン60W×20個 = 1,200W | 10W/m × 40m = 400W | 67%削減 |
| Zone B | レジ・接客カウンター | 3000K / Ra90 | FL40W×8本 = 320W | 10W/m × 20m = 200W | 38%削減 |
| Zone C | 製造厨房(IP44防湿) | 5000K / Ra85 | FL40W×15本 = 600W | 14W/m × 30m = 420W(IP44) | 30%削減 |
| Zone D | バックヤード・倉庫 | 4000K / Ra80 | FL32W×4本 = 128W | 6W/m × 10m = 60W(PIR待機) | 53%削減 |
合計消費電力:旧2,248W → 新1,080W(▲52%)/ 運用時間:14h × 360日 = 年間5,040時間
※電力単価15円/kWh、年間運用5,040時間で試算。ハロゲン60W寿命2,000時間(年2.5回交換×20個×800円=40,000円)、FL40W寿命12,000時間・FL32W寿命12,000時間で試算。脚立作業時間(年間延べ10時間)は外注人件費換算。
施工費550,000円 ÷ 年間削減230,000円 = 回収期間2.4年
2700K超電球色はパンの焼き色、クロワッサンの層、デニッシュの艶を最も美しく見せる色温度。「売り場が明るくなったのにパンが温かく見える」と来客からの声が相次いだ。
ハロゲン電球は発熱量が大きく、展示棚のパン表面を乾燥させる原因の一つだった。LED化でほぼ発熱ゼロとなり、クロワッサンのサクサク感が長時間維持されるようになった。
ハロゲン60Wは2,000時間で切れ、年2〜3回の脚立作業が必要だった。COB LEDの寿命は50,000時間(約27年)。ランプ切れによる開店前のバタバタが完全になくなった。
製造厨房は水蒸気・油煙・清掃時の水しぶきで通常ランプが劣化しやすい環境。IP44規格のCOB LEDは防湿・防水対応で、電気系トラブルのリスクをゼロに近づけた。
ハロゲン20個分の発熱(≒1,200Wのヒーターに相当)がなくなり、夏場の店内温度が1〜2℃下がったと実感。エアコン負荷の軽減で追加の省エネ効果も見込める。
従来のFL(蛍光灯)はグロースターター(点灯管)の劣化で「チラつき→点灯遅延→不点灯」というサイクルを繰り返していた。LEDは瞬時点灯でグロー不要、チラつきゼロ。
照明の色温度が食品の見え方に与える影響は、食品業界では古くから研究されてきた。パン・スイーツに最適な色温度は2700〜3000K(電球色〜温白色)の範囲で、特に「焼き色」の表現には2700Kが最も適している。
2700K の特徴:赤〜橙成分が多い光で、メイラード反応(焼き色の素)によってできたパン表面の茶〜黄金色を豊かに演出。クロワッサンのバター感、食パンの耳の香ばしさ、デニッシュのフィリングのとろみまで視覚的に強調される。
5000K(昼白色)を使わない理由:青白い昼白色は食品の温かみを消し、焼き色を「古くなった茶色」に見せてしまう。飲食・小売の食品売り場で昼白色を使うと販売数が低下するとのデータもあり、ベーカリーでは禁物の色温度。
なお、カウンター(Zone B)は接客エリアのため2700Kより僅かに明るい3000Kを採用し、会計時の視認性を確保しつつ店全体との色調統一を図っている。
ハロゲン電球と見比べても遜色のない温かみを実現する2700KのCOB LEDテープをメインに採用。放熱効果に優れたアルミ基板で高出力運転でも安定動作。
商品ページを見る| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設種別 | パン屋・ベーカリー専門店 80㎡ |
| 旧設備 | ハロゲン60W×20個+FL管×27本(合計2,248W) |
| 新設備 | COB LEDテープ(2700K/3000K/5000K)合計1,080W |
| 省エネ率 | 52%(年間消費電力削減:約5,890kWh) |
| 年間削減コスト | 約23万円(電力費+ランプ代+作業費込み) |
| 施工費 | 550,000円 |
| 投資回収期間 | 約2.4年 |
| 特殊仕様 | Zone C:IP44防湿 / Zone D:PIR人感センサー連動 |
| 採用の決め手 | 2700K超電球色によるパン食欲増進演出+ハロゲン置換でランプ費大幅削減 |
2027年末をもって国内外での蛍光灯(直管・環形)の製造・輸入が事実上終了する見通しです。パン屋・ベーカリーでは厨房の蛍光灯(Hf40W・FHF)がこの対象に当たります。「まだ点くから大丈夫」と先送りすると、交換ランプが市場から消えた後に一斉交換を余儀なくされ、油汚れの付着したまま暗い厨房で作業が続く事態も想定されます。早期にLED化しておくことで計画的な改修とコスト分散が可能です。
LED PRO SHOPでは業種別の最適なLED照明製品を取り揃えています。色温度・演色性・防水規格ごとに絞り込んで、施設に合った製品をお選びください。
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