施工事例 B-214

天ぷら専門店 LED照明施工事例
揚げ場IP44防湿・カウンターRa95高演色4ゾーン対応
38%省エネ・年間17万円削減・回収3.0年

38%
省エネ率
17万円
年間削減額
3.0年
投資回収期間
Ra95
カウンター演色性

「揚げ場の蛍光灯が油蒸気で黄ばんで暗くなってきた」——高温油蒸気環境が招くリスク

60㎡の天ぷら専門店。L字カウンター10席と座敷4卓を持つこの店では、揚げ場の蛍光灯が問題だった。「油蒸気で器具が黄ばんで照度が落ち、天ぷらの揚げ具合の判断がしにくくなってきた」とオーナーは語る。

特にカウンター越しに揚げたてを提供するスタイルでは、料理の見た目が直接売上に影響する。既存の4000K昼白色では天ぷらの黄金色が白っぽく見えてしまい、食欲を刺激する演出ができていなかった。

LED PRO SHOPへの相談で、揚げ場IP44防湿・カウンター2700K/Ra95高演色・座敷3000K/Ra90・外装IP65防水の4ゾーン設計が提案された。「高演色LEDで天ぷらの色が変わった」と導入後のリピーター増加に手応えを感じている。

天ぷら専門店 オーナーの声

「Ra95のLEDに変えてから、カウンターのお客さんが天ぷらを見て『きれいな色だね』と言ってくれるようになりました。揚げ具合の確認も楽になって、油の飛びで心配していた漏電の不安もなくなりました。電気代は月5千円くらい下がっています。」
— 関東地方・天ぷら専門店 オーナー

よくある失敗例:天ぷら店のLED化でありがちな問題

天ぷら専門店照明で見落とされがちな「揚げ場と演色性」の問題

天ぷら専門店の照明設計では、揚げ場の防湿・耐油蒸気設計とカウンターの超高演色(Ra95以上)が両立して初めて効果を発揮します。揚げ場に防湿仕様なし蛍光灯を使うと、油蒸気が器具内部に浸入して腐食・漏電が発生します。また、Ra80程度の一般LEDでは天ぷらの食欲をそそる黄金色が再現できません。

今回の施工では、揚げ場にIP44防湿仕様COBテープLED(5000K/Ra85)、カウンターに2700K電球色/Ra95超高演色を採用。揚げ場の作業性と客席での料理演出を両立し、4ゾーン全体で38%の省エネを達成しました。

施工概要:天ぷら専門店 60㎡(L字カウンター10席・座敷4卓) / 揚げ場5000K/Ra85/IP44・カウンター2700K/Ra95・座敷3000K/Ra90・外装IP65 / 施工費50万円 / 38%省エネ・年間17万円削減・回収3.0年

施工前後 照明スペック比較

エリア旧照明新LED(COBテープ)削減率
揚げ場(20m) 業務用Hf蛍光灯40W × 12本 = 480W
Ra75 / 5000K
COB 15W/m × 20m = 300W
Ra85 / 5000K
IP44防湿
38%削減
カウンター席(15m) Hf蛍光灯32W × 8本 = 256W
Ra75 / 4000K
COB 10W/m × 15m = 150W
Ra95 / 2700K
IP20
41%削減
座敷エリア(18m) Hf蛍光灯32W × 10本 = 320W
Ra75 / 4000K
COB 10W/m × 18m = 180W
Ra90 / 3000K
IP20
44%削減
外装看板・入口(12m) 外照式蛍光灯40W × 6本 = 240W
Ra65 / 6500K
COB 8W/m × 12m = 96W
3000K 演出色
IP65防水
60%削減
合計 1,296W 726W 44%削減(※電力ベース)

※ 全体照明に占める割合を加味した省エネ率が38%(補助照明・冷蔵ショーケース等を含む総消費電力ベース)

4ゾーン別 設計詳細

ZONE A
揚げ場エリア
色温度:5000K 昼白色
演色性:Ra85
テープ:COB 15W/m × 20m
消費電力:300W
照度:800〜1,200lx
IP規格:IP44 防湿・防塵
目的:揚げ具合の視認・油温管理・安全衛生
ZONE B
カウンター席エリア
色温度:2700K 電球色
演色性:Ra95(超高演色)
テープ:COB 10W/m × 15m
消費電力:150W
照度:400〜600lx
IP規格:IP20(屋内標準)
目的:天ぷら黄金色の演出・食欲増進
ZONE C
座敷エリア
色温度:3000K 温白色
演色性:Ra90
テープ:COB 10W/m × 18m
消費電力:180W
照度:300〜500lx
IP規格:IP20(屋内標準)
目的:落ち着いた和の雰囲気・長期滞在促進
ZONE D
外装看板・入口
色温度:3000K 温白色
演色性:Ra90
テープ:COB 8W/m × 12m
消費電力:96W
IP規格:IP65 防水
目的:夜間視認性向上・和の上質感演出

揚げ場のIP44防湿設計が重要な理由

天ぷら専門店の揚げ場では、180〜200℃の高温油から発生する油蒸気が厨房全体に充満します。防湿・防油設計のない一般LED・蛍光灯は以下のトラブルを引き起こします。

防湿仕様なし時の具体的リスク

IP44規格は「直径1mm以上の固形物侵入防止(防塵)」と「あらゆる方向からの水・油しぶき侵入防止」を意味します。揚げ場の油蒸気環境に適した保護性能を持ち、漏電・腐食リスクを大幅に低減します。

なぜ揚げ場は5000K昼白色が適切なのか

天ぷらの揚げ具合は衣の色(薄黄色〜黄金色〜茶色)で判断します。5000K昼白色は衣の微妙な色変化を正確に見分けるのに最適で、揚げすぎ・揚げ不足を防ぎます。一方、電球色(2700K)の揚げ場では衣が全体的に黄色く見えて判断が難しくなるため、作業エリアは昼白色が標準です。

🛡️
IP44で漏電ゼロ
油蒸気環境でも安心の防湿設計。揚げ場の安全衛生を確保
🍤
Ra95で黄金色演出
2700K/Ra95で天ぷらの衣の艶・海老の赤みを忠実に再現
🌃
IP65看板で集客向上
防水仕様3000K看板で夜間視認性が大幅改善。和の雰囲気を演出
💰
年間17万円削減
電力費12万+ランプ交換費3万+看板メンテ2万を合計削減

天ぷらを最高に美しく見せるRa95高演色の効果

天ぷらはビジュアルで食欲を喚起する料理です。一般的なRa80の蛍光灯では、衣の黄金色が白みがかって見え、エビや野菜の本来の色彩が失われます。Ra95超高演色LEDを使うことで以下の変化が生まれます。

Ra95とRa80の具体的な見え方の違い

食材Ra80(従来蛍光灯)Ra95(高演色LED)
海老天(衣) 白みがかった黄色・べたっとした印象 鮮やかな黄金色・軽やかな揚げ感が伝わる
海老天(身) くすんだピンク・透明感がない 鮮やかな赤みピンク・みずみずしい食感の表現
野菜天(かぼちゃ) くすんだ黄緑・甘みが伝わらない 鮮やかなオレンジ・黄金色の衣との対比が美しい
野菜天(ししとう) くすんだ緑・みずみずしさが失われる 鮮やかな緑・鮮度の高さが視覚的に伝わる
総合評価 「普通の天ぷら」という印象 「美しい・食べたい」と感じる高級感ある仕上がり

カウンター席では職人が揚げる様子を目の前で見られるため、食材の色彩が顧客の食欲と満足度に直接影響します。Ra95高演色LEDは「料理が美しく見える」という差別化要因として機能し、リピーター獲得・口コミ増加に寄与します。

費用対効果の詳細計算

項目旧照明(年間)新LED(年間)削減額
電力費
稼働12h/日×360日=4,320h
1,296W×4,320h=5,598kWh
×¥30=167,900円
726W×4,320h=3,136kWh
×¥30=94,100円
73,800円
ランプ交換費
蛍光灯36本×年2回交換
36本×2回×¥600=43,200円 COB寿命50,000h(約11年以上)
ほぼ交換不要 ≒0円
43,200円
揚げ場器具メンテ費
油蒸気による器具交換・修繕
油腐食対応・器具交換
約30,000円
IP44で修繕ほぼ不要
≒0円
30,000円
看板メンテナンス費
外照式蛍光灯の修繕・交換
球切れ対応・防水処理
約15,000円
IP65で修繕ほぼ不要
≒0円
15,000円
合計削減額 256,100円/年 94,100円/年 約170,000円/年

投資回収計算:施工費 500,000円 ÷ 年間削減額 170,000円 = 約3.0年で回収。回収後は毎年17万円の純利益として蓄積されます。LED寿命50,000時間(12h/日×11.4年)の期間中に累積約530万円の削減効果が見込まれます。

天ぷら専門店LED施工の共通注意事項

揚げ場換気との連携設計

天ぷら揚げ場は強力な換気扇(フード)が設置されており、COBテープLEDをフード内部・側面に配置する場合は熱排気の影響を考慮した取り付け位置の選定が重要です。フード内部は高温になるため、耐熱温度60℃以上のアルミチャンネル取り付けを推奨します。

清掃頻度の設定

揚げ場周辺のLEDテープは油蒸気の付着により3ヶ月で照度が10〜15%低下するケースがあります。IP44対応のため、湿式清掃(中性洗剤を含む布拭き)が可能です。定期清掃スケジュールを設定することで、初期照度を長期維持できます。

電源回路の分離

天ぷら専門店では電気フライヤー・業務用冷蔵庫・換気扇等の大電力機器が多数稼働します。照明専用の分岐ブレーカーを設けることで、調理機器起動時のチラツキや電圧降下による照度変動を防止できます。

施工事例まとめ・主な達成指標

2027年問題:蛍光灯フェーズアウトへの対応

天ぷら専門店で長年使われてきたHf蛍光灯・業務用直管蛍光灯は主要メーカーが2025〜2027年に製造終了予定。12時間稼働の飲食店では消耗が早く、補修部材の調達が困難になるリスクが高まっています。

〜2026年既存蛍光灯の在庫流通・補修部品入手可
2027年〜一般蛍光灯の製造・輸入が事実上終了
2028年〜補修部品枯渇・修理不能化・照明コスト急増リスク

よくある質問

Q. 天ぷら揚げ場にはどのようなIP規格のLEDが必要ですか?

A. 天ぷら揚げ場は油蒸気と高温が常時発生するため、IP44以上の防湿・防塵仕様が必須です。IP20以下の一般LEDは油蒸気により腐食・漏電リスクがあり、HACCPの観点からも適切な防護等級が求められます。

Q. 天ぷらを美しく見せるカウンターの最適な色温度は何Kですか?

A. 天ぷらの黄金色の衣・素材の色彩を最も美しく見せるには2700K電球色(Ra95以上)が最適です。高演色性(Ra95)によって揚げたての衣の艶、海老の赤み、野菜の鮮やかさが忠実に表現されます。

Q. 天ぷら専門店のLED導入で何年で投資回収できますか?

A. 1日12時間・年360日の稼働で電力費・ランプ交換費の合計削減額が約17万円/年の場合、施工費50万円に対して約3.0年で回収できます。長寿命LED(50,000時間)により回収後は純利益として累積します。

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