施工方法ガイド

LEDテープ施工の材料拾い
テープ長・電源台数・コネクタ・フレーム本数の数え方

品目別の拾い出し計算式と、12mコーブ間接照明の実例で材料数量の出し方を施工業者向けに解説

公開: 2026-07-01 | カテゴリ: 施工方法ガイド

この記事の目的:LEDテープ施工で「テープだけ手配して、コネクタ・電源・フレームが現場で足りない」を防ぐための材料拾い(数量の出し方)の手順です。テープ長・電源台数・コネクタ数・アルミフレーム本数を、計算式と12mのコーブ間接照明の実例で順に出していきます。

材料拾いの全体手順

品目別の拾い出し早見表

品目 数量の出し方 見込むロス・予備
LEDテープ 施工実長 × 1.1(カットピッチ単位に切り上げ) 余長10%+切り損じ予備
電源(ドライバー) 合計W ÷(定格容量 × 0.8)を切り上げ 最大接続長の制約も併せて分割
コネクタ(中継・コーナー) テープ分割数 + コーナー数(はんだの場合は不要) +2〜3個の予備
末端キャップ/防水キャップ テープ片数 × 1(末端のみ) +少数予備
延長配線(給電線) 電源〜テープ始点の距離 × 給電点数 +1〜2m予備・適正太さで
アルミフレーム 施工長 ÷ 定尺長(2m等)を切り上げ コーナー端材で+1〜2本
エンドキャップ フレーム分割数 × 2(左右) +予備
ディフューザーカバー フレーム本数と同数(同定尺)
マウントクリップ/ビス フレーム1本あたり2〜3個 × 本数 +予備

テープ必要長と電源台数の計算式

必要数量の計算(基本式)

テープ必要長(m)= 施工実長 × 1.1(カットピッチ単位に切り上げ) 合計消費電力(W)= テープ W/m × 総m 電源台数 = 合計W ÷(電源定格容量 × 0.8)→ 切り上げ 接続区間数 = 総m ÷ 最大接続長(12V≒5m / 24V≒10m)→ 切り上げ

※ 電源台数は「容量」と「最大接続長」の両方で必要数が決まり、多い方を採用します。
※ カットピッチ(例:24Vで10cm単位)でしか切れないため、端数は必ず切り上げます。

実例:12mのコーブ間接照明(24V・14.4W/m)

折り上げ天井のコーブに、24V・14.4W/mのCOBテープを直線主体で12m施工するケースで拾ってみます(コーナー4箇所・電源は天井裏の1箇所から給電と仮定)。

品目 計算 拾い数量
LEDテープ 12m × 1.1 = 13.2m → カット単位で14m 14m
合計消費電力 14.4W/m × 12m = 172.8W 約173W
電源(150W品) 173W ÷(150W×0.8=120W)=1.4 → 2台 2台
接続区間(24V最大10m) 12m ÷ 10m =1.2 → 2区間 2区間に分割
コーナーコネクタ コーナー4箇所(はんだなら0) 4個+予備2
中継コネクタ 区間分割1箇所 1個+予備1
アルミフレーム(2m定尺) 12m ÷ 2m =6本+端材予備 7本
エンドキャップ フレーム継ぎ目・端末分 14個(7本×2)
給電線 電源〜テープ始点 × 2区間 必要長+予備2m

ポイント:このケースは「容量では2台、接続長でも2区間」と一致したため電源2台で確定しました。容量と最大接続長で必要数が食い違う場合は、必ず多い方を採用します。長尺で容量は足りても接続長を超える場合は、区間を分けて各区間に給電(または両端給電・電圧降下対策)が必要です。

拾い漏れしやすい3つの付帯材料

保護

ヒューズ・回路保護

電源1次側・2次側の保護や分岐ヒューズを拾い忘れがち。電源台数・分岐数に応じて数える。屋外・湿気場所はサージ保護も検討。

固定

下地・固定金具

アルミフレームのクリップ・ビス・アンカーは下地(石膏ボード/木/金属)で種類が変わる。下地別に拾い、ボードならアンカーも忘れずに。

制御

調光器・コントローラ・延長

調光・RGB・調色なら調光器/コントローラと信号線、リモコン受信機を拾う。給電点が複数なら延長配線・端子台(WAGO等)も区間ごとに数える。

材料拾いチェックリスト

余長ゼロ・予備ゼロで発注しない

テープは決まったカットマークでしか切れず、実長ぴったりだと端数で1区間足りなくなることがあります。コーナーの折り返しや切り損じも発生するため、余長10%+予備を必ず見込んでください。後から同一ロットを追加手配すると色味差(ビニング差)が出るリスクもあり、最初にまとめて拾うのが安全です。

よくある質問

Q. LEDテープの必要数量はどれくらい余裕を見て拾えばいいですか?
施工実長に対して10%前後の余長を見込むのが基本です。LEDテープは決まったカットマーク(カットピッチ)でしか切れないため、実長ぴったりだと端数で足りなくなります。さらにコーナーでの折り返しロスや、施工中の切り損じ・予備を考えると、実長×1.1を最低ラインとし、複雑な割付や曲面が多い現場では15〜20%見込むと安全です。電源・コネクタはテープの分割数に応じて数えます。
Q. 電源(ドライバー)の台数はどう計算しますか?
まずテープ合計の消費電力(W/m×総m)を出し、電源は定格容量の80%以下で使う前提で台数を割り出します。例えば14.4W/mのテープを12m使うと合計約173Wです。100Wの電源なら使用上限80W、2台で160Wとなり不足するため3台、または150W電源なら上限120Wで2台必要です。1本のテープ最大接続長(12Vで約5m、24Vで約10m)も超えないよう、長尺は分割して各区間に電源を割り当てます。
Q. アルミフレーム(アルミチャンネル)は何本必要ですか?
アルミフレームは1本2m(製品により1m・2.5m等)の定尺で、施工長をフレーム1本の長さで割って切り上げます。例えば施工長12mで2m定尺なら6本ですが、コーナーで切り分けると端材ロスが出るため、割付を考えて1〜2本の予備を加えます。エンドキャップ(左右)とマウントクリップ、ディフューザーカバーもフレーム本数・継ぎ目数に合わせて拾います。

関連するLED選び方ガイド

テープ・電源・アルミフレームをまとめて探す

LEDテープ・対応電源・コネクタ・アルミフレーム・エンドキャップを取り扱っています

商品ラインナップを見る