品目別の拾い出し計算式と、12mコーブ間接照明の実例で材料数量の出し方を施工業者向けに解説
この記事の目的:LEDテープ施工で「テープだけ手配して、コネクタ・電源・フレームが現場で足りない」を防ぐための材料拾い(数量の出し方)の手順です。テープ長・電源台数・コネクタ数・アルミフレーム本数を、計算式と12mのコーブ間接照明の実例で順に出していきます。
| 品目 | 数量の出し方 | 見込むロス・予備 |
|---|---|---|
| LEDテープ | 施工実長 × 1.1(カットピッチ単位に切り上げ) | 余長10%+切り損じ予備 |
| 電源(ドライバー) | 合計W ÷(定格容量 × 0.8)を切り上げ | 最大接続長の制約も併せて分割 |
| コネクタ(中継・コーナー) | テープ分割数 + コーナー数(はんだの場合は不要) | +2〜3個の予備 |
| 末端キャップ/防水キャップ | テープ片数 × 1(末端のみ) | +少数予備 |
| 延長配線(給電線) | 電源〜テープ始点の距離 × 給電点数 | +1〜2m予備・適正太さで |
| アルミフレーム | 施工長 ÷ 定尺長(2m等)を切り上げ | コーナー端材で+1〜2本 |
| エンドキャップ | フレーム分割数 × 2(左右) | +予備 |
| ディフューザーカバー | フレーム本数と同数(同定尺) | — |
| マウントクリップ/ビス | フレーム1本あたり2〜3個 × 本数 | +予備 |
※ 電源台数は「容量」と「最大接続長」の両方で必要数が決まり、多い方を採用します。
※ カットピッチ(例:24Vで10cm単位)でしか切れないため、端数は必ず切り上げます。
折り上げ天井のコーブに、24V・14.4W/mのCOBテープを直線主体で12m施工するケースで拾ってみます(コーナー4箇所・電源は天井裏の1箇所から給電と仮定)。
| 品目 | 計算 | 拾い数量 |
|---|---|---|
| LEDテープ | 12m × 1.1 = 13.2m → カット単位で14m | 14m |
| 合計消費電力 | 14.4W/m × 12m = 172.8W | 約173W |
| 電源(150W品) | 173W ÷(150W×0.8=120W)=1.4 → 2台 | 2台 |
| 接続区間(24V最大10m) | 12m ÷ 10m =1.2 → 2区間 | 2区間に分割 |
| コーナーコネクタ | コーナー4箇所(はんだなら0) | 4個+予備2 |
| 中継コネクタ | 区間分割1箇所 | 1個+予備1 |
| アルミフレーム(2m定尺) | 12m ÷ 2m =6本+端材予備 | 7本 |
| エンドキャップ | フレーム継ぎ目・端末分 | 14個(7本×2) |
| 給電線 | 電源〜テープ始点 × 2区間 | 必要長+予備2m |
ポイント:このケースは「容量では2台、接続長でも2区間」と一致したため電源2台で確定しました。容量と最大接続長で必要数が食い違う場合は、必ず多い方を採用します。長尺で容量は足りても接続長を超える場合は、区間を分けて各区間に給電(または両端給電・電圧降下対策)が必要です。
電源1次側・2次側の保護や分岐ヒューズを拾い忘れがち。電源台数・分岐数に応じて数える。屋外・湿気場所はサージ保護も検討。
アルミフレームのクリップ・ビス・アンカーは下地(石膏ボード/木/金属)で種類が変わる。下地別に拾い、ボードならアンカーも忘れずに。
調光・RGB・調色なら調光器/コントローラと信号線、リモコン受信機を拾う。給電点が複数なら延長配線・端子台(WAGO等)も区間ごとに数える。
テープは決まったカットマークでしか切れず、実長ぴったりだと端数で1区間足りなくなることがあります。コーナーの折り返しや切り損じも発生するため、余長10%+予備を必ず見込んでください。後から同一ロットを追加手配すると色味差(ビニング差)が出るリスクもあり、最初にまとめて拾うのが安全です。