トランポリンパーク LED照明事例
高天井HID全廃 + 安全照度300lx確保 + RGBW演出で52%省エネ

施工事例 公開日: 2026-05-06 対象: トランポリンパーク・インドアスポーツ施設・子ども向けアミューズメント

この記事のポイント

トランポリンパークは「ジャンプエリアの安全照度確保(300lx以上)」「高天井8mでのランプ交換コスト削減」「パーティ・イベント向けRGBW演出」という3つの照明課題を抱えます。本記事では400㎡のトランポリン施設に3ゾーンLED設計を導入し、HIDランプ全廃・ジャンプエリア5000K/300lx確保・RGBWパーティゾーン・ロビー3000K演出を実現した事例を解説します。52%の省エネと年間35万円のコスト削減を達成しました。

52%
省エネ率
300lx
ジャンプエリア照度
35万円
年間削減額
14年
ランプ交換不要期間

「HIDランプの球切れのたびに高所作業車を呼ぶのが辛い」——高天井施設特有の維持コスト問題

関東郊外の400㎡トランポリンパーク(天井高8m)。メインジャンプエリア・バスケットエリア・フォームピットの3エリアに分かれており、週末は子ども連れファミリーで満員になる人気施設だ。

旧照明は水銀ランプ(HID)200W×18灯。球切れのたびに高所作業車(レンタル費3〜5万円/回)を呼ぶ必要があり、年3〜4回の交換で年間15万円以上のメンテナンスコストが発生していた。「HIDはウォームアップに10分かかる。開館時間に合わせて早く点灯しないといけないのも不便だった」とオーナーは語る。

また、誕生日パーティーやイベント用の演出照明がなく、「他の施設はカラーライトで盛り上げているのに」という保護者からの声があり、集客力の差が課題になっていた。

よくある失敗例:トランポリン施設のLED化でありがちな問題

  • 照度計算をせずにLEDに替えたところ床面照度が100lx未満になり、着地ミスによる事故リスクが高まるケース
  • RGBWを激しく点滅させてしまい、光過敏症の子どもに体調不良が発生してクレームになるケース
  • IP規格を確認せずに設置し、汗・湿気でLEDが故障するケース(ジャンプエリアは湿度が高い)
  • 高天井に設置後、メンテナンスが大変で定期清掃を怠り、汚れで照度が30%以上低下するケース

施工前後 照明スペック比較

ゾーン旧照明新LED削減率
ジャンプエリア(200㎡・天井高8m) 水銀ランプHID 200W×10灯=2,000W
Ra55 / 4200K
ウォームアップ10分
LEDハイベイ 100W×10灯=1,000W
Ra85 / 5000K・即時点灯
床面照度300lx確保
50%削減
パーティ・イベントゾーン(100㎡) 蛍光灯32W×20本=640W
Ra75 / 4200K・演出なし
COB RGBWテープ 12W/m×40m=480W
フルカラー演出対応
25%削減
ロビー・受付・観覧席(100㎡) 蛍光灯32W×16本=512W
Ra75 / 4200K
COB 10W/m×30m=300W
Ra90 / 3000K
41%削減
合計 3,152W 1,780W 44%削減(電力)

※高所作業車費用・HIDランプ交換費を含めたトータルコスト削減率は52%(年間35万円)となります。

3ゾーン 製品選定表

ゾーン製品種別色温度演色性IP規格主な目的
ジャンプエリア LEDハイベイランプ 5000K 昼白色 Ra85 IP65 安全照度300lx確保・即時点灯
パーティゾーン COB RGBWテープ フルカラー+白色 Ra90(白色時) IP44 イベント・誕生日パーティ演出
ロビー・観覧席 COBテープ 3000K 温白色 Ra90 IP20 来場者の温かい迎え入れ・長時間滞在対応

ゾーンA:ジャンプエリア ハイベイ

  • 製品種別LEDハイベイランプ
  • 色温度5000K 昼白色
  • 演色性Ra85
  • 消費電力100W/灯×10灯
  • 床面照度300lx(8m天井)
  • IP規格IP65(汗・湿気対策)
  • ウォームアップ不要(即時点灯)

ゾーンB:パーティゾーン RGBW

  • 製品種別COB RGBWテープ
  • 色温度フルカラー+電球色白
  • 演色性Ra90(白色モード)
  • 消費電力12W/m×40m=480W
  • 制御DMX/スマホ対応コントローラー
  • IP規格IP44 防湿対応
  • 点滅制限3回/秒以下推奨

ゾーンC:ロビー・観覧席 COBテープ

  • 色温度3000K 温白色
  • 演色性Ra90
  • 消費電力10W/m×30m=300W
  • 照度200〜300lx
  • IP規格IP20
  • テープ長30m

高天井施設でLED化が大きく効く3つの理由

トランポリンパークのような高天井屋内施設では、LED化の効果が特に大きく現れます。その理由は電力削減だけでなく、メンテナンスコストの大幅削減にあります。

1. ランプ寿命:HID(12,000h)→ LED(50,000h)

旧来の水銀ランプ(HID)は平均寿命12,000〜20,000時間。1日10時間稼働なら3〜5年で交換が必要です。8m高天井では高所作業車なしでの交換が困難で、1回あたり作業費3〜5万円が発生します。LEDの50,000時間寿命(1日10時間で14年)により、この高所作業コストがほぼゼロになります。

2. 即時点灯:HID(10分)→ LED(0秒)

HIDランプは点灯後10分間のウォームアップが必要で、開館前に早めに点灯する必要があります。LEDは即時点灯が可能なため、開館ギリギリまで消灯でき、無駄な電力消費を削減できます。また、停電復帰後も即座に点灯するため、緊急時の安全確保にも寄与します。

3. 演色性:HID Ra55 → LED Ra85

旧来の水銀ランプは演色性Ra55程度と非常に低く、ジャンプ中に着地面の色や障害物の識別精度が低下していました。LEDのRa85により視認性が大幅に改善され、安全面での向上にもつながります。

高所作業費ゼロ化

LEDは50,000時間寿命(14年間交換不要)。高所作業車レンタル費(年3〜5万円×3〜4回)が不要になります。

安全照度300lxを数値保証

照度計算に基づいてLEDハイベイを配置し、ジャンプエリア全域で300lx以上を確保。安全基準への適合を数値で実証します。

RGBW演出で売上向上

誕生日パーティプランにRGBW演出を追加したことで、パーティプランの客単価が1,500円上昇。照明投資が集客改善にも直結しました。

費用対効果の計算

項目旧照明(年間)新LED(年間)削減額
電力費
稼働10h/日×360日=3,600h
3,152W×3,600h=11,347kWh
×¥30=340,416円
1,780W×3,600h=6,408kWh
×¥30=192,240円
148,176円
HIDランプ交換費
水銀ランプ10本×年1.5回×高所作業費
ランプ代10本×1.5回×¥3,000
+高所作業車年3回×¥40,000
165,000円
LED寿命50,000h・交換不要
≒0円
165,000円
蛍光灯交換費
蛍光灯36本×年2回交換
36本×2回×¥600=43,200円 ≒0円 43,200円
合計削減額 548,616円/年 192,240円/年 約356,000円/年

施工費680,000円 ÷ 年間削減額356,000円 = 約1.9年で投資回収。高天井施設は高所作業費の削減が大きく、回収期間が短くなる傾向があります。

よくある質問

Q. トランポリンパークのジャンプエリアに必要な照度は何lxですか?

A. 安全上の観点から、ジャンプエリアの床面照度は最低200lx以上、推奨300lx以上が必要です。照度不足は着地位置の誤認識や障害物の見落としにつながり、事故リスクが高まります。特に高天井施設では照明器具から床面までの距離が長いため、LED高天井用ハイベイランプまたは高出力COBテープの組み合わせで所定照度を確保します。

Q. トランポリンパークでRGBW照明を使う際の注意点は?

A. RGBWテープLEDはパーティやイベント演出に効果的ですが、ジャンプ中の激しい色変化(フラッシュ)は光過敏性てんかんのリスクがあります。1秒間に3回以上の点滅は避け、ゆっくりとしたカラーグラデーションに設定することが推奨されます。ジャンプエリアでは基本照度を白色LEDで確保し、RGBWは壁面演出・周囲の雰囲気づくりに限定する設計が安全です。

Q. 高天井(8m以上)のトランポリン施設でランプ交換はどうすればよいですか?

A. 8m以上の高天井では一般的なはしごでのランプ交換が困難で、高所作業車の手配が必要になります。LEDの寿命は50,000時間(1日10時間で約14年)と非常に長いため、初期費用はかかりますがHIDランプ(平均12,000〜20,000時間)に比べて交換頻度が大幅に減少します。高所作業車のレンタルコスト(1回約3〜5万円)が不要になり、長期的なメンテナンスコストを大幅に削減できます。

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