おもちゃ・ホビーショップ LED照明事例
プラモ塗料Ra95 + 陳列棚4000K + ショーウィンドウ3000Kで45%省エネ

施工事例 公開日: 2026-05-06 対象: おもちゃ店・ホビーショップ・模型店

この記事のポイント

おもちゃ・ホビーショップは「子ども向け玩具の陳列映え」「プラモデル塗料の色確認精度」「ショーウィンドウの集客効果」という異なる照明ニーズが混在する業態です。本記事では120㎡の専門店に3ゾーンLED設計を導入し、塗料コーナーRa95・陳列棚4000K・ウィンドウ3000Kを実現した事例を解説します。ハロゲンスポット全廃で45%省エネ・年間22万円削減を達成しました。

45%
省エネ率
Ra95
塗料コーナー演色性
22万円
年間削減額
3ゾーン
照明設計

「ハロゲンを消すたびに電気代を意識する」——省エネと色再現の両立が課題だった

郊外ショッピングモール内の120㎡おもちゃ・ホビーショップ。プラモデル・鉄道模型・フィギュアを扱い、ホビーコーナーには熟練モデラーが色を確認するための作業台スペースも設けている。

旧照明はハロゲンスポット(50W×40本)と蛍光灯を混在させており、電気代が月に約3万円。「ハロゲンは色がきれいだが電気代が高すぎる。でもLEDに替えると塗料の色が変わって見えるんじゃないかと不安だった」とオーナーは語る。

LED PRO SHOPへの相談でRa95 COBテープLEDの存在を知り、塗料コーナーへの試験導入から始めた。「蛍光灯よりも自然な色で塗料が見える。これならモデラーのお客さんも納得してくれる」と全面移行を決めた。

よくある失敗例:ホビーショップのLED化でありがちな問題

  • Ra80程度のLEDを塗料コーナーに設置し、グレーや茶色系の微妙な色差が識別できず顧客クレームが発生するケース
  • 昼光色(6500K)にしすぎて「フィギュアやプラモが病院みたいに見える」と雰囲気が損なわれるケース
  • ショーウィンドウに蛍光灯を残してしまい、UV照射でパッケージが黄ばんで商品価値が低下するケース
  • ハロゲン撤去後に照度不足になり、棚の奥の商品が暗くなって見えにくくなるケース

施工前後 照明スペック比較

ゾーン旧照明新LED削減率
一般陳列棚エリア(50m) Hf蛍光灯32W×20本=640W
Ra75 / 4200K
COB 10W/m×50m=500W
Ra90 / 4000K
22%削減
塗料・ホビーコーナー(20m) ハロゲンスポット50W×16本=800W
Ra95 / 2800K
COB 14W/m×20m=280W
Ra95 / 5000K
65%削減
ショーウィンドウ(15m) ハロゲンスポット50W×12本=600W
Ra95 / 2800K
COB 10W/m×15m=150W
Ra90 / 3000K
75%削減
合計 2,040W 930W 54%削減(電力)

※ランプ交換費・UVによる商品劣化損失を含めたトータルコスト削減率は45%(年間22万円)となります。

3ゾーン 製品選定表

ゾーン色温度演色性照度目標IP規格主な目的
一般陳列棚 4000K 中性白 Ra90 400〜600lx IP20 玩具パッケージカラーを鮮明に・購買意欲向上
塗料・ホビーコーナー 5000K 昼白色 Ra95 700〜1,000lx IP20 塗料色の正確な識別・作業台の精密作業対応
ショーウィンドウ 3000K 温白色 Ra90 500〜800lx IP20 通行人への視覚訴求・商品の温かみある演出

ゾーンA:一般陳列棚 COBテープ

  • 色温度4000K 中性白色
  • 演色性Ra90
  • 消費電力10W/m
  • 照度400〜600lx
  • IP規格IP20
  • テープ長50m

ゾーンB:塗料コーナー COBテープ

  • 色温度5000K 昼白色
  • 演色性Ra95(高演色)
  • 消費電力14W/m
  • 照度700〜1,000lx
  • IP規格IP20
  • テープ長20m

ゾーンC:ショーウィンドウ COBテープ

  • 色温度3000K 温白色
  • 演色性Ra90
  • 消費電力10W/m
  • 照度500〜800lx
  • UV含有量ほぼ0(商品変色防止)
  • テープ長15m

プラモデル塗料コーナーにRa95が必要な理由

模型塗装に使う塗料は、グレー系・ブラウン系・暗色系を中心に数百種類が存在し、近似色同士の識別が販売の核心です。Ra(演色評価数)が低い照明では、これらの微妙な色差が視認しにくくなります。

Ra値による色識別への影響

Ra値塗料コーナーでの実用性備考
Ra70以下 使用不可レベル 彩度が低く見え、赤系・緑系の識別が特に困難
Ra80〜84 一般的だが不十分 グレー系・茶系の微差が識別しにくい
Ra90〜94 十分な演色性 一般的なホビー用途には対応
Ra95以上 推奨:精密な色確認が可能 ほぼ自然光下と同等の色識別が可能

UV非放射でパッケージ変色ゼロ

LEDはUVをほぼ放射しないため、プラモデルのパッケージや塗料ラベルの黄ばみ・退色を防ぎます。蛍光灯の紫外線による商品劣化がなくなります。

ハロゲン比65%電力削減

塗料コーナーのハロゲンスポット(50W×16本)をCOBテープ(14W/m)に置き換えることで、同等の照度を確保しつつ電力を65%削減できます。

発熱ゼロで商品保護

ハロゲンランプは表面温度が300℃を超えますが、COBテープLEDは40〜60℃程度。プラモデルや樹脂製おもちゃの熱変形リスクを排除します。

費用対効果の計算

項目旧照明(年間)新LED(年間)削減額
電力費
稼働11h/日×360日=3,960h
2,040W×3,960h=8,078kWh
×¥30=242,340円
930W×3,960h=3,683kWh
×¥30=110,490円
131,850円
ランプ交換費
ハロゲン28本×年4回+蛍光灯20本×年2回
ハロゲン28本×4回×¥400+蛍光灯20本×2回×¥600
68,800円
COB寿命50,000h・ほぼ交換不要
≒0円
68,800円
商品廃棄ロス削減
UV退色・熱変形による廃棄ゼロ化
パッケージ変色商品の値引き・廃棄
約20,000円
UV・熱ゼロ、商品廃棄なし
≒0円
20,000円
合計削減額 331,140円/年 110,490円/年 約220,000円/年

施工費480,000円 ÷ 年間削減額220,000円 = 約2.2年で投資回収。以降は毎年22万円の純削減効果が継続します。

よくある質問

Q. プラモデル塗料コーナーに最適なLEDの色温度とRa値は?

A. プラモデル塗料の色を正確に確認するには5000K昼白色・Ra95以上が最適です。Ra90未満の照明では、グレー系・茶系・暗色系の微妙な色差が識別しにくくなり、塗装後に色が異なって見えるトラブルが起きやすくなります。特に日本製塗料は色番号の微妙な差が大きいため、高Ra照明が重要です。

Q. おもちゃ・ホビーショップの陳列棚照明に適した色温度は?

A. 玩具のパッケージカラーを鮮やかに見せる4000K中性白色(Ra90以上)が標準的な選択です。3000K電球色では暖色系の商品は引き立ちますが、青・緑・白系のパッケージが沈んで見えることがあります。4000Kは昼光色に近い明るさと温かみのバランスが良く、幅広い商品カラーに対応できます。

Q. おもちゃ屋のショーウィンドウにLEDを使う際の注意点は?

A. ショーウィンドウは屋外からの視認性が重要です。3000K電球色は人の目を引く温かみのある光で、通行人の立ち止まり率が高くなります。紫外線を含む光(蛍光灯・一部HIDランプ)ではプラモデルのパッケージ・おもちゃの素材が日焼けしやすいですが、LEDはUVをほぼ含まないため商品の変色・退色を防ぎます。

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おもちゃ・ホビーショップ向けの高演色COBテープLED(Ra90・Ra95)・陳列棚用テープ・ショーウィンドウ対応製品を取り揃えています。色温度・演色性で絞り込んで施設に合った製品をお選びください。

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