オフィスビルの照明が抱える2大問題
- グレア過多(UGR19超え)・照度不足(500lx未満):執務室でPCモニターへの映り込みや天井からの直接グレアが生じると眼精疲労・頭痛が増加し、従業員の集中力・生産性が低下。長期化すると欠勤率・離職率にも影響する
- 色温度・演色指数の不適切な設定:Ra80以下の照明では書類・資料の細部が読み取りにくく、低色温度(3000K以下)の執務室は覚醒度が下がり午後の作業効率が落ちる
- 蛍光灯・水銀灯の高ランニングコスト:3,500㎡規模のオフィスビルでは年間電気代が400〜500万円規模になることも多く、照明の省エネ化は賃貸収益・運営コストに直結する
- ランプ交換の管理コスト:フロア数が多いビルでは年間のランプ交換本数が数百本に上り、交換作業の人件費・脚立作業の安全管理コストが積み上がる
施設概要・導入前の状況
対象施設は都市部の5階建て賃貸オフィスビル。執務フロア(各階600㎡×4フロア)・会議室12室・エントランスロビー・廊下・地下駐車場を含む総面積3,500㎡です。
導入前はHf蛍光灯(Hf32W×200台)を全フロアに均一使用。執務室の照度は400〜450lxと基準500lxに届かず、グレアも高く(UGR22〜24)テナント企業から「目が疲れる」というクレームが複数ありました。年間電気代は約390万円で、ランプ交換費用も年間20万円程度かかっていました。
- 執務室・会議室:照度500lx以上・UGR19以下・Ra80以上
- 廊下・エントランス:照度100〜200lx
- PC作業が多いフロア:グレア対策(UGR19以下)と映り込み防止が特に重要
5ゾーン別LED照明設計
| ゾーン | 仕様 | 器具 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 執務フロア | 5000K / Ra90 / 500lx均一 / UGR<19 | グレアレスLEDパネル45W×80台(4フロア計) | PC作業・文書作業の生産性向上・眼精疲労軽減 |
| 会議室(12室) | 5000K / Ra90 / 500lx / 調光対応 | 調光対応LEDダウンライト25W×48台 | プレゼン・WEB会議に対応した調光制御 |
| エントランスロビー | 3000K / Ra90 / 300lx / 演出照明 | 高演色ダウンライト20W×16台 / スポット10W×8台 | 来訪者への第一印象・ビルのブランドイメージ向上 |
| 廊下・階段・トイレ | 5000K / Ra80 / 200lx / PIRセンサー | 直管LED20W×40台 / PIRセンサー×20台 | 人感センサーによる自動節電・安全照明確保 |
| 地下駐車場 | 5000K / Ra80 / IP65 / PIRセンサー | 防水ベースライト40W×30台 / PIRセンサー | 防水対応・車両通過時のみ全点灯・深夜節電 |
導入後の効果
執務フロアのグレアがUGR22〜24からUGR17に改善し、テナント企業からの「目が疲れる」クレームが解消されました。PIRセンサー導入により廊下・駐車場の待機電力が削減され、電気代は旧来の390万円から180万円(210万円削減)に低下。LEDの長寿命化でランプ交換作業も不要となり、管理コストの大幅削減にもつながりました。
施工の流れ
現地調査・照度・グレア測定:執務フロア全域でUGR・照度を実測。テナントへのヒアリングで照明課題を把握。分電盤容量・配線ルート確認。
照明設計・UGRシミュレーション:DIALuxでUGR19以下・500lx均一を確認。グレアレスパネルのレイアウトを最適化。会議室の調光制御設計。
テナント調整・施工日程策定:各テナント企業と施工日程を調整。週末・祝日を利用したフロア別施工計画を策定(各フロア1日)。
施工(週末集中・4フロア4週間):週末にフロアを順番に施工。既存配線活用で工事時間を最小化(各フロア8時間)。テナントの月曜朝には使用可能な状態に復旧。
完了・電気代モニタリング:導入1ヶ月後に電気明細で削減効果を確認。グレア・照度を再測定しUGR17達成を報告。
よくある質問
オフィスビルのLED照明をご検討の方へ
UGR・照度測定・グレアレス設計・省エネ試算まで無料でご相談を承ります。
週末施工・テナント在居中の分割施工プランもご用意しています。