保育園・幼稚園 LED照明施工事例
施工事例2026年5月1日読了目安 7分

保育園・幼稚園 LED照明施工事例|4000K/Ra90フリッカーフリー+調光設計で眼精疲労ゼロ・電力49%削減

施工概要

定員80名の350㎡認可保育園(0〜5歳クラス・給食付き)で実施した全館LEDリニューアルの施工記録です。子どもの発達段階と目への配慮を最優先に設計し、COB 24V LEDテープ(フリッカーフリー)を4ゾーンに展開。子ども・保育士ともに眼精疲労クレームゼロ・電力49%削減・保護者満足度向上を達成しました。

0件
子ども眼精疲労クレーム
49%
電力削減率
+24%
保護者満足度向上
0件
保育士頭痛クレーム
+18%
昼寝入眠時間短縮
4.3→4.8
保護者アンケート

施工前の課題

築14年の施設は高周波点灯式蛍光灯が老朽化し、一部の灯具でちらつきが発生していました。保育士から「1日の後半に目がしょぼしょぼする」「夕方になると頭痛がある」という声が継続的に上がっており、子どもへの影響も懸念されていました。

4ゾーン照明設計

保育施設では「子どもの目を守るフリッカーフリー」「昼寝タイムの調光」「給食室の高演色」「廊下の安全」という4つの要件を同時に満たす設計が必要です。

ゾーンエリア色温度Ra値W/m総m数消費電力照度レンジ
Zone A保育室(0〜5歳クラス)4000KRa9010W/m60m600W500〜750lx
Zone Bお遊戯室・多目的室3000KRa9010W/m36m360W30〜600lx(PWM調光)
Zone C給食室・調理室4000KRa9012W/m24m288W500〜800lx
Zone D廊下・トイレ・玄関4000KRa908W/m32m256W100〜300lx(人感センサー連動)

合計:152m / 1,504W(施工前2,950W → 49%削減・年間約51万円コスト減・11h/日・年間280日で算出)

Zone A — 保育室 4000K/Ra90

  • 用途0〜5歳クラス保育室
  • 照度500〜750lx(JIS Z 9110準拠)
  • 色温度4000K(中性白色)
  • 演色性Ra90
  • 特記フリッカーフリー必須・DC電源使用

Zone B — お遊戯室 3000K調光

  • 用途運動遊び・昼寝・プロジェクター発表
  • 照度30〜600lx(PWM 5〜100%)
  • 色温度3000K(温白色)
  • 演色性Ra90
  • 特記昼寝時30lx・プロジェクター時50lxに設定

Zone C — 給食室 4000K/Ra90

  • 用途調理・盛り付け・食材管理
  • 照度500〜800lx
  • 色温度4000K(中性白色)
  • 演色性Ra90
  • 特記食材の変色・異物確認に必要な高演色

Zone D — 廊下・トイレ 人感センサー

  • 用途廊下・トイレ・玄関・非常口
  • 照度100〜300lx(在室時)
  • 色温度4000K(中性白色)
  • 演色性Ra90
  • 特記不在時10lx夜間常夜灯・センサー5分タイマー

保育施設でフリッカーフリーが最重要な理由

子どもの眼球は発達途上であり、成人より光のフリッカー(ちらつき)に対して敏感です。特に0〜3歳は眼球の調整機能が未発達で、長時間フリッカー環境に置かれると視機能発達への悪影響が懸念されます。

光源種別フリッカー周波数子どもへの影響リスク保育施設適性
蛍光灯(磁気安定器)100/120Hz高:眼精疲労・頭痛の原因×(即交換推奨)
蛍光灯(高周波点灯)30,000Hz超低:劣化後に低下△(経年劣化に注意)
一般LED(安価品)100/120Hz(AC整流由来)高:蛍光灯と同等×
COB LED(DCスイッチング電源)フリッカーなしゼロ◎(最推奨)

本施工で採用したCOB 24V LEDテープ+DCスイッチング電源はフリッカーを物理的に発生させない構造です。施工後、保育士全員から「目の疲れがなくなった」という報告があり、月平均3〜4件あった眼精疲労クレームがゼロになりました。

昼寝タイムの調光設計(Zone B お遊戯室)

保育園の日課で最も照明調整が難しいのが「昼寝タイム」です。蛍光灯では消灯か点灯かの二択のみで、「暗すぎて保育士が子どもの状態を確認できない」「明るすぎて眠れない子がいる」という矛盾が生じます。

PWM調光コントローラを使って3段階の自動プリセットを設定しました:

プリセット照度調光率用途・時間帯
活動モード500〜600lx100%運動遊び・読み聞かせ・工作(9:00〜12:00)
昼寝モード30〜50lx8%昼寝(13:00〜14:30):保育士の安全確認に必要な最低照度
プロジェクターモード50〜80lx12%映像鑑賞・発表会リハーサル

昼寝モードの30〜50lxは「保育士が1m先の子どもの顔色を確認できる照度」として実測で確認済みです。施工前は遮光カーテン+消灯で真っ暗になっており、安全確認のためにスマートフォンのライトを使う場面もありました。

省エネ・コスト削減の詳細計算

項目施工前施工後削減率
総消費電力2,950W1,504W49%削減
年間電力消費(11h×280日)9,086kWh4,632kWh4,454kWh削減
年間電気代(¥28/kWh)約254,408円約129,696円約124,712円削減
人感センサー節電効果(廊下・トイレ)推定年間30,000〜50,000円追加削減
ランプ交換コスト(年)約300,000円約0円(メンテフリー)300,000円削減
合計削減額(年)約465,000円(約47万円)

初期投資回収期間:総工事費約300万円 ÷ 年間削減約47万円 = 約6.4年(LEDテープ寿命50,000時間 ÷ 11h/日 ≒ 12.4年で1回以上回収)

施工・設計上の重要ポイント

電源ユニットの露出禁止

子どもが触れられる場所にPSUを設置しないこと。天井裏・鍵付きの電気BOX内への設置が必須。PSUは触れると高温になるため、転倒・接触のリスクを完全に排除します。

照度の均斉度(JIS Z 9110準拠)

保育室は均斉度(最低照度/平均照度)0.7以上が推奨(JIS Z 9110)。影が濃く出る単点光源は避け、テープライトを天井面に連続配置して均一照度を確保します。コーナー部の照度低下にも注意。

昼寝タイム調光と非常灯の分離

調光回路と非常灯回路は必ず分離配線します。昼寝中に停電した場合、調光LEDが消えても非常灯が点灯する設計が法令上必要。非常灯はバッテリーバックアップ型を選定してください。

子どもの目線高での眩しさ確認

設計時は成人目線(1.5m)だけでなく子ども目線(0.7〜1.0m)でのグレア(眩しさ)を実測確認。拡散カバー付きのLEDテープまたはコーニス照明(間接光)で直視を避ける設計が推奨されます。

使用商品

本施工で採用したCOB 24V LEDテープはフリッカーフリー・Ra90・DCスイッチング電源対応の保育施設向け最適モデルです。

COB 24V LEDテープ(Ra90・4000K/3000K・フリッカーフリー・調光対応)の仕様・価格は商品ページをご確認ください。

商品ページで仕様を確認する

まとめ

保育園・幼稚園のLED化では「フリッカーフリー(DCスイッチング電源+COBテープ)」が絶対条件です。子どもの目を守るために、安価なAC整流型LEDは避け、フリッカーフリーを明示している製品を選んでください。

お遊戯室の昼寝調光・廊下の人感センサー制御の組合せで、施設としての安全性と保護者への訴求力が大きく向上します。本施工事例で達成した保護者満足度+24%・眼精疲労クレームゼロは、照明の質が保育の質として直接評価されることを示しています。