施工事例 / マンション共用部

マンション・集合住宅の共用部
LED照明施工事例

廊下・エントランス・駐車場・駐輪場を一括換装。PIR人感センサー設計で大幅省エネを達成した管理組合向け施工データを公開

58%
省エネ率
42
年間削減額
3.2
投資回収期間
450
施工面積

照明選定を誤るリスク

⚠ 共用部照明でよくある失敗と損失
  • 廊下・駐車場の照度が基準値(30lx以上)を下回ると、深夜の防犯リスクが高まり高齢者の転倒事故が発生しやすくなる
  • 蛍光灯・白熱灯を使い続けると球切れ頻度が高く、高所作業の交換費用が年間数十万円に膨らみ管理費を圧迫する
  • 24時間点灯エリア(廊下・防犯灯)に非効率な照明を使い続けると、電力費が収支を悪化させて修繕積立金の見直しが必要になる
  • 屋外設置箇所(外廊下・駐車場・駐輪場)にIP44未満の照明を設置すると雨水浸入で短絡し、保安照明として機能しなくなる
  • 人感センサーなしで全時間点灯すると、深夜の無人エリアでも電力を浪費し電気代が最大で2倍近く増加する

マンション・集合住宅の共用部照明は管理組合が費用を負担するため、ランニングコストが直接管理費・修繕積立金に影響します。LED換装と人感センサー設計の組み合わせが最も費用対効果の高い改善策です。

施工事例の概要

120世帯
築18年・12階建て
450
共用部総面積
58%
電力削減率
42万円
年間電力費削減
135万円
総施工費(照明器具・工賃込み)
3.2
投資回収期間

築18年・120世帯のマンションで、蛍光灯ダウンライト・電球型蛍光灯・水銀灯を全廃してLEDに一括換装。PIR人感センサーを廊下・駐輪場・駐車場に導入し、深夜の無人時間帯を自動減光・点滅制御した。

エリア別 施工内容

エリア旧照明換装後IP等級センサー照度改善
エントランス 電球型蛍光灯 60W相当×8 LEDダウンライト 9W×8 IP44 人感 + 明暗 150lx → 220lx
共用廊下(各階) 蛍光灯シーリング 32W×24 LED直管 10W×24 + PIR IP20 PIRセンサー 80lx → 120lx
外廊下・バルコニー 白熱球防雨型 40W×18 LED防雨型 5W×18 IP65 人感 + 明暗 40lx → 80lx
駐車場 水銀灯 250W×4 LED投光器 80W×4 + PIR IP65 PIRセンサー 50lx → 120lx
駐輪場 蛍光灯防雨型 40W×6 LED防雨型 12W×6 + PIR IP65 PIRセンサー 30lx → 80lx
非常階段 蛍光灯 15W×24 LED非常灯兼用 8W×24 IP20 なし(常時点灯) 法定基準維持

照明設計のポイント

① PIR人感センサーによる深夜節電

共用廊下・駐車場・駐輪場にPIRパッシブ赤外線センサーを設置し、人の通行がない深夜0時〜6時は全光から30%減光状態に自動移行。人が通過すると5秒以内に全光復帰する設計で、安全性を損なわずに電力消費を60%以上削減できた。

② 明暗センサー連動で昼間の不要点灯をゼロに

エントランスと外廊下には明暗センサーを追加し、照度50lx以上の昼間帯は自動消灯。蛍光灯時代は日中も点灯したままの状態が多く、この昼間消灯だけで月間電力費の15%を削減できた。

③ 非常階段は常時点灯・LEDで長寿命化

消防法上、避難経路である非常階段は常時点灯が義務付けられている。従来の蛍光灯15Wを消費電力8WのLED非常灯兼用器具に換装することで、常時点灯であっても47%の電力削減を実現。球切れ頻度も年1〜2回から5年に1回以下に低下した。

④ 屋外エリアはIP65以上で雨水対策

外廊下・駐車場・駐輪場はすべてIP65以上の防水規格品を選定。従来の防雨型白熱球はIP44相当で、台風や横殴りの雨で浸水ショートが年1〜2回発生していたが、IP65換装後は雨天トラブルがゼロになった。

コスト比較

換装前(年間)
72万円
電力費 57万円 + 球切れ交換費 15万円
換装後(年間)
30万円
電力費 24万円 + 保守費(予備器具) 6万円
投資回収期間
3.2年
施工費135万円 ÷ 年間削減42万円 = 3.2年で回収完了

回収後は毎年42万円の純削減が継続するため、10年間で総削減額は280万円超(施工費差し引き後)。管理費・修繕積立金の値上げ抑制にも寄与し、管理組合の総会で承認を得やすい投資対効果となった。

施工スケジュール

Phase 1 — Week 1
現地調査・照度測定
全エリアの照度・消費電力・器具数を計測。球切れ頻度を管理組合記録から収集。
Phase 2 — Week 2
器具選定・見積提出
エリア別にIP等級・センサー仕様・色温度(廊下3000K/駐車場4000K)を選定。管理組合に見積・提案書提出。
Phase 3 — Week 3〜4
器具発注・入荷確認
全器具・配線材・センサーを一括発注。施工日の立ち入り告知を居住者に配布。
Phase 4 — Week 5〜6
施工(エントランス→廊下→屋外の順)
電気工事士資格者による器具換装・センサー配線。居住者の日常生活を妨げないよう昼間帯2週間で完了。
Phase 5 — Week 7
照度測定・センサー調整・引き渡し
全エリアの照度を再計測し基準値を確認。PIRセンサーの感度・タイムアウト設定を現地調整後、管理組合に引き渡し。

よくある質問

工事中も共用部は使えますか?
はい。エリアごとに分割施工するため、工事中のエリアも仮設照明を設置して通行を確保します。完全通行止めが必要な場面はありません。
管理組合の総会決議は必要ですか?
一般的に、修繕積立金を取り崩す場合は総会の特別決議(区分所有者の過半数かつ議決権の過半数の賛成)が必要です。ただし管理費の範囲内で収まる少額修繕の場合は理事会決議のみで可能な場合があります。管理規約を事前に確認してください。
人感センサーの誤作動はありませんか?
PIRセンサーは人体の赤外線(体温)を検知するため、風による葉の揺れやペットへの誤反応が起きることがあります。感度調整と検知範囲の角度設定で対策します。屋外では防虫・防水カバー付きのセンサーを選定します。
非常灯・誘導灯も同時に換装できますか?
可能です。誘導灯はJIS規格・消防法の認定品に限定されるため、認定取得済みのLED誘導灯を選定します。非常用照明器具も国交省告示の照度基準(床面1lx以上)を満たす製品を使用します。

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