棚下照明 設置ガイド

LEDテープ 棚下照明 設置ガイド
キッチン / 小売棚 / ショーケース
用途別スペック・取り付け4種・省エネ試算

粘着テープだけでの設置が失敗する理由と、用途別に最適な取り付け方法・スペック選定を解説

Ra90+
ショーケース 推奨演色性
4種
取り付け方法比較
40%
蛍光管比 省エネ削減
⚠ 粘着テープのみ・アルミフレームなし設置が引き起こすリスク
  • 粘着テープだけで棚下に固定すると、熱・振動・油煙で数ヶ月以内に剥がれ落ち、LEDテープが垂れ下がる・落下するリスクがある
  • アルミフレームなしで密閉空間に設置すると放熱不足になりLED接合温度が上昇し、輝度が急速に低下して寿命が1/3以下になる
  • キッチンや厨房で防水(IP44未満)のLEDテープを使うと水蒸気・油煙がLED内部に浸入してショートや腐食が起きる
  • ショーケースでRa80以下の照明を使うと商品の赤系・肌色系が暗く沈んで見え、食品・衣料品の購買意欲を下げる原因になる

用途別 推奨スペック

キッチン棚下(家庭)
照度: 200〜400 lx
Ra値: Ra90以上
色温度: 2700〜3000K
防水: IP44以上
料理・食材の色を自然に見せる温白色
業務用厨房 棚下
照度: 400〜600 lx
Ra値: Ra90以上
色温度: 4000〜5000K
防水: IP65以上
油煙・水蒸気に耐える防塵防水必須
小売棚・ゴンドラ
照度: 300〜500 lx
Ra値: Ra80以上
色温度: 3500〜4000K
電圧: 24V推奨
多列まとめ配線は24Vで輝度ムラ防止
ショーケース(食品)
照度: 500〜800 lx
Ra値: Ra90以上
色温度: 3000〜3500K
発熱: 低発熱タイプ
食品温度を上げない低発熱LEDを選択
ショーケース(宝石・アパレル)
照度: 800〜1200 lx
Ra値: Ra95以上
色温度: 4000〜5000K
グレア: 制御型
宝石の輝き・布地の色を正確に演出
書棚・作業台
照度: 300〜500 lx
Ra値: Ra80以上
色温度: 4000〜5000K
フリッカー: フリッカーフリー
長時間の読書・PC作業で眼精疲労を抑制

取り付け方法 4種 比較

① 粘着テープのみ非推奨
LEDテープ背面の3M両面テープで直接貼り付け。最も手軽だが長期運用には不向き。
◎ 工具不要・最速設置
✕ 熱・振動で剥がれ落ちる / 放熱不足で寿命短縮 / DIY短期用途のみ
② アルミフレーム+粘着推奨
アルミ押出フレームにLEDテープを収め、フレームごと棚に両面テープで固定。
◎ 放熱効果で寿命2〜3倍 / 光の均一拡散 / 美観向上
△ 粘着テープのみより少し手間 / フレーム代が必要
③ アルミフレーム+ネジ固定業務推奨
アルミフレームをネジ・ブラケットで棚板に固定。業務用途・長期運用の標準施工。
◎ 最も強固 / 振動・重量に強い / 業務用棚に最適
△ ドリル・ネジが必要 / 施工時間がかかる
④ マグネット式スチール棚専用
マグネット付きアルミフレームをスチール棚板に吸着設置。工具不要で脱着が自在。
◎ 工具不要・位置変更が容易 / 什器レイアウト変更が多い店舗に最適
✕ スチール棚専用(木棚・アルミ棚には使用不可)
アルミフレームが放熱に効く理由
LEDの発熱は主に基板裏面から放出されます。粘着テープ直貼りでは熱が棚板に籠もりLED接合温度が上昇します。アルミフレームは熱伝導率が高く(約160 W/m·K)、LEDの熱を素早く拡散させることで接合温度を10〜20°C下げ、輝度低下と早期劣化を防ぎます。

Ra値(演色性)選定基準

Ra値棚下照明での用途見え方の特徴判定
Ra95以上宝石・アパレル・精肉ショーケース商品色が自然光に近く正確に見える・高付加価値商品に最適最適
Ra90〜94食品・化粧品・惣菜ショーケース・キッチン食材・食品の色が鮮やかに見える・一般業務用途に十分推奨
Ra80〜89小売棚・書棚・作業台・一般収納日常用途には問題なし・色を正確に見せる用途には不十分一般OK
Ra80以下倉庫・機械室など色が重要でないエリアのみ商品色が暗く沈む・食品・衣料・宝石には不可NG

色温度 用途別選定基準

色温度光の印象棚下照明での推奨用途効果・注意点
2700〜3000K(電球色)温かいオレンジ系キッチン棚下・飲食店陳列棚・ワインラック食材・料理・パン・和食を美味しそうに演出
3500〜4000K(温白色〜白色)温かみのある白小売棚・ドラッグストア・コンビニ棚明るく清潔感があり商品全般を見やすく演出
5000K(昼白色)自然な白宝石・アパレル・化粧品ショーケース商品色が正確に見え・高級感のある演出に適する
6500K(昼光色)青みがかった白作業台・書棚・精密品ショーケース視認性最高・長時間作業に適するが温かみは少ない

棚下照明 LEDスペック選定基準

演色性(ショーケース)
Ra90以上
食品・アパレル・化粧品などの商品棚は最低Ra90。宝石・精肉はRa95以上を推奨
照度(小売棚面)
300〜800lx
用途によって異なる。宝石・アパレルは800〜1200lx、食品棚は500〜800lxが目安
防水等級(キッチン)
IP44以上
家庭用キッチンIP44以上・業務用厨房IP65以上。水蒸気・油煙環境では防水必須
電圧(長距離配線)
24V推奨
5m超の配線・複数棚をまとめる場合は24V。12Vでは末端が暗くなる輝度ムラが出やすい
放熱(アルミフレーム)
必須(業務用)
業務用途・長期設置はアルミフレーム必須。接合温度を10〜20°C下げて寿命を2〜3倍に延ばす
フリッカー(作業台)
フリッカーフリー
書棚・作業台など長時間使用エリアはフリッカーフリー仕様(DC調光)を選択し眼精疲労を防ぐ

棚下照明 設置 5ステップ

1
設置場所の環境を確認する(防水・油煙・振動)
キッチン・厨房・冷蔵ショーケース周辺は水分・油煙の有無を確認しIP等級を決定。振動が多い什器(引き出し上部など)は粘着テープ固定でなくネジ固定を選ぶ
2
用途に合ったRa値・色温度・電圧を選定する
上記の用途別スペック表を参照し、商品や用途に合ったRa値と色温度を決定。複数棚をまとめて配線する場合は5mを超える可能性があるため24Vシステムを選択
3
アルミフレームにLEDテープを収めて準備する
アルミフレームの溝にLEDテープを貼り付け、両端にエンドキャップを取り付ける。必要に応じてカバー(乳白・透明)を選択し光の拡散具合を調整する
4
取り付け方法を選んで棚板に固定する
業務用途はネジ・ブラケット固定が基本。スチール棚はマグネット固定が効率的。家庭DIYで短期なら両面テープ固定でもよいが、熱を持つLEDは3M 300LSEなど高耐熱の両面テープを使用する
5
配線・電源接続・点灯確認をする
電源(PSU)容量は消費電力の合計×1.2倍以上を選択。複数系統に分岐する場合はT字コネクターまたはターミナルブロックで並列接続。点灯後に照度計や目視で輝度ムラがないことを確認して完了

省エネ試算

蛍光管→LEDテープ 切り替えシミュレーション(小売棚 20スパン・蛍光管からの置き換え)

現状:蛍光管 18W × 20灯360W / 1日12時間 / 月26日
LED後:LEDテープ 8W × 20スパン(アルミフレーム付)160W / 1日12時間 / 月26日
月間消費電力削減360W→160W → 月62.4kWh削減(44%減)
月間電気代削減(27円/kWh)約2,808円削減
年間削減額約33,696円
LED器具費用(20スパン)約60,000〜100,000円(施工費別)
投資回収期間2〜4年

※ 電力単価27円/kWh・施工費除く概算。実際の本数・稼働時間・単価により変動します

設置チェックリスト(棚下照明 LEDテープ)

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