LEDテープ カット・切り方ガイド

LEDテープ カット・切り方ガイド|カット位置の見分け方・ショート防止・余り部分の活用方法

LEDテープはカット位置(はさみマーク)以外で切ると点灯しなくなります。また、電源を切らずにカットするとショートや感電の危険があります。本ガイドでは SMD・COBテープ別のカット位置の見分け方・正しい切り方・絶縁処理・余った部分の活用方法までを施工業者向けに解説します。

カットの基本ルール

LEDテープには一定間隔でカット可能な位置が設けられており、その位置以外で切ると回路が破断してカットした部分から電源側も含め点灯しなくなる場合があります(製品によっては電源側は点灯するが不点灯LEDが発生)。

カット前に必ず確認すること

  • 電源をオフにする:通電状態でカットするとショートや感電の危険があります
  • カット位置(はさみマーク)を確認する:銅パッドの中央で切ること
  • カット間隔を把握する:製品によって25mm・50mm・100mmと異なる
テープ種別 一般的なカット間隔 カット位置の目印
SMD2835(60LED/m) 50mm(3LED単位) はさみマーク+銅パッド
SMD2835(120LED/m) 25mm(3LED単位) はさみマーク+銅パッド
SMD5050(60LED/m) 50mm(3LED単位) はさみマーク+銅パッド
COBテープ(高密度) 25〜50mm 切れ目のある銅パッドライン

SMDテープのカット位置の見分け方

SMDテープは表面のLEDチップの間にはさみマーク(✂)と銅パッドが印刷されています。はさみマークの中央、銅パッドの真ん中で切ることで両側のパッドにそれぞれ接点が残り、コネクターやはんだ付けで再接続できます。

SMDカット位置の見分け方チェックリスト

  • 表面に「✂」マークがある → その位置がカット位置
  • LED素子の間にある銅色の箇所 → 銅パッドの中央でカット
  • カット後に銅パッドが両側に均等に残ることを確認
  • テープ幅8mm品はパッドが2本(+/-)、10mm品は4本(RGBW対応)

銅パッドの中央ではなく端で切ると再接続用のパッドが短すぎてコネクターが使えません。はさみマーク中央で切るのが鉄則です。

COBテープのカット位置の見分け方

COBテープ(Chip On Board)はシリコン樹脂で覆われており、個々のLEDチップが見えません。カット位置はテープの表面に切り込み線または透明樹脂のない銅パッド帯として現れています。

COBカット位置の特徴

  • シリコン樹脂が途切れている箇所 → カット位置
  • 銅箔が2本(+/-)露出している帯がある位置
  • 製品によっては半透明の保護テープが貼られていない部分
  • COBはSMDより間隔が細かいため(25mm前後が多い)、小さな棚下照明にも対応しやすい

COB特有の注意点:シリコン被覆が固いため、一般のはさみでは切りにくい場合があります。精密ニッパーまたはカッターナイフを推奨します。無理にはさみで切ると銅パッドを潰してしまいます。

カット手順(工具選び・ショート防止)

必要な工具

工具 用途 推奨
精密ハサミ(刃が薄い) SMDテープのカット
精密ニッパー COBテープ・硬い素材のカット
カッターナイフ(新しい刃) 定規を当てて直線カット
普通のはさみ SMDテープの簡易カット △(COBには不可)

ショートを防ぐカット手順

  1. 電源をオフにし、コンセントを抜く(バッテリー式は電源スイッチをオフ)
  2. カット位置を確認し、ペンでマーキングする
  3. テープを平らな台の上に置く(曲がった状態でカットすると断面が斜めになる)
  4. カット位置の中央を一発でカット(複数回に分けて切ると断面が荒れる)
  5. カット後の断面を確認:銅パッドが両側に均等に残っているか確認
  6. 絶縁処理を施す(次節参照)

カット直後は銅パッドが露出しています。すぐに絶縁処理をしないと通電時にショートする危険があります。

カット後の絶縁処理

カットしたLEDテープの端末は銅パッドが露出した状態です。このまま施工すると金属に触れたときにショートします。接続しない側(余り側)は必ず絶縁処理を行ってください。

絶縁処理の方法

方法 手順 費用 推奨度
絶縁テープ(ビニールテープ) カット面全体を2〜3重に巻く 最安 ○(屋内向け)
熱収縮チューブ テープに被せてドライヤーで収縮 ◎(確実・きれい)
エンドキャップ(シリコン製) テープ端に差し込む ◎(防水仕様に対応)
シリコン充填 端末にシリコンを注入して封止 ◎(屋外・防水必須時)

屋外・半屋外施工では必ずシリコン充填またはIP67対応エンドキャップを使用してください。水が銅パッドに侵入するとショートします。

余った部分の活用方法

LEDテープの余り(端数カット品)は捨てずに活用できます。カット位置さえ正しく切れていれば、短い長さでも完全に点灯します。

余り部分の活用事例

  • 棚下の狭い箇所の補助照明:25〜50mmの短いテープでも均一に光る
  • 看板や表示の背面照明:小型パネルのバックライトに最適
  • サンプル・検証用:新規施工前の電圧・色温度確認に使用
  • スイッチの足元灯:コンパクトな夜間照明として活用
  • 陳列棚の隙間照明:什器の細い溝部分に差し込んで使用

余り部分を使用する際も電源容量を必ず確認してください。複数の余りを1つの電源に繋ぐ場合は合計電力が電源定格を超えないように計算します。

余りが多い場合の対処

施工計画段階で余りを最小化するには、必要長さ÷カット間隔で切れ数を計算してから発注することが重要です。例えばカット間隔50mmのテープで475cmの施工が必要な場合、10カット(500cm)を発注し余りは25cm(5カット分)のみとなります。

カット後の接続方法

カットしたLEDテープを延長・分岐する場合は以下の3方法から選びます。詳細はコネクターガイドを参照してください。

接続方法 難易度 信頼性 向いている場面
ワンタッチコネクター 低(工具不要) 仮設・短期施工・初心者
はんだ付け 最高 本設・高信頼性が必要な施工
端子台(ターミナルブロック) 後から取り外し・メンテナンスが必要な施工

COBテープの接続:COBテープは通常のSMD用ワンタッチコネクターが使えない場合があります。COB専用コネクターを使用するか、はんだ付けで接続してください。

よくある質問

LEDテープをはさみで切ったら点灯しなくなりました。なぜですか?

カット位置(はさみマーク)以外でカットすると回路が断線します。正規のカット位置は銅パッドの中央です。カット位置を間違えた場合、そのカット点から先は使用できませんが、カット位置まで戻って再カットすれば電源側は点灯します。

COBテープのカット位置がわかりません。

COBテープはシリコン樹脂で覆われているため目視しにくいです。光に透かしてみるとシリコンが途切れている線が見えます。また製品によっては定規で測って25mm/50mm間隔のマークを見つける方法が確実です。製品仕様書にカット間隔が記載されているので確認してください。

カットした余り部分(数cm)は使えますか?

カット位置で正しく切られていれば、1カット分(25〜50mm)でも点灯します。銅パッドにコネクターまたははんだで配線を繋いで電源を供給してください。非常に短い場合でも動作しますが、取り扱いにくいため補強のためアルミフレームに収めることを推奨します。

LEDテープをカットしたあと絶縁処理は必ず必要ですか?

接続しない側(余り側)の端末は必ず絶縁処理が必要です。処理なしで金属や他の電線に触れるとショートします。屋内施工では絶縁テープ、屋外・防水施工ではシリコン充填またはIP対応エンドキャップを使用してください。

カット間隔が合わず必要な長さにできません。どうすればいいですか?

カット間隔(25mm・50mm等)は製品固有の値で変更できません。必要長さがカット間隔の倍数にならない場合は、少し長めにカットしてアルミフレームやカバーで隠す設計が一般的です。または延長コードで補う方法もあります。事前に必要長さをカット間隔で割り切れるか確認してから発注することを推奨します。

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