LED施工ガイド

LEDテープ カバー・ディフューザー
種類と選び方|粒感を消してムラなく均一に光らせる方法

LEDテープの粒感はミルキーカバーを付けると輝度ムラが約70%改善します。クリア・ミルキー・フロストの違い、アルミフレーム幅別の対応表、取り付け手順を解説します。

カバー3種類の比較 粒感 均一化効果 フレーム幅別 対応表 光量低下の目安 取り付け手順

LEDテープカバー(ディフューザー)の役割

施工現場の課題
「LEDを間接照明に使ったら粒々が丸見えで格好悪い」という問い合わせで最も多い解決策がカバー(ディフューザー)の取り付けです。ミルキーカバー1本で見た目が全く変わります。

LEDテープはチップが一定間隔で並んでいるため、素のまま壁や天井に当てると粒感(光の点々)が見えます。特に白い壁面やスリガラスに光を当てるケースで粒感が問題になります。

カバー(ディフューザー)はアルミフレームの溝に差し込むプラスチック製のカバーで、光を拡散させて均一な光の帯に変えます。カバーの種類によって拡散効果と光量低下が異なるため、用途に合わせて選ぶことが重要です。

カバーの3種類と選び方

クリア

クリアカバー

ほぼ透明なカバー。LEDチップの輝点が透けて見えるため粒感はそのまま残ります。ほこりや傷からテープを守る「保護」が主な目的です。

光量低下:約5〜10% / 粒感:残る
フロスト(高拡散)

フロストカバー

ミルキーより拡散性が高く、ほぼ均一な発光面を作れます。光量低下が大きいため、明るさが必要な場所では高輝度テープとの組み合わせが必要です。

光量低下:約30〜40% / 粒感:約90%低減
COBテープについて
COB(Chip On Board)テープはチップが連続して並んでいるため素の状態でも粒感が出にくい構造です。カバーなしまたはクリアカバーでも十分均一に見える場合が多いです。

アルミフレーム幅別カバー対応表

カバーはアルミフレームの溝幅に合ったサイズを選ぶ必要があります。テープ幅がフレーム溝幅より広い場合は収まりません。購入前にフレームの型番と対応カバー幅を確認してください。

フレーム溝幅対応テープ幅カバー幅主な用途
8mm溝 5〜8mm幅テープ 8mmカバー 棚下・什器・細幅間接照明
10mm溝 8〜10mm幅テープ 10mmカバー 一般的な間接照明・コーブ
12mm溝 10〜12mm幅テープ 12mmカバー 標準型テープ・高密度タイプ
16mm溝 12〜15mm幅テープ 16mmカバー 高出力テープ・二列並べ
20mm溝 15〜20mm幅テープ 20mmカバー 広幅・高輝度タイプ

カバーの取り付け手順

1

フレーム幅を確認する

アルミフレームの溝幅(内寸)とカバー幅が一致しているか確認します。フレームの型番と付属のカバー情報を確認するか、ノギスで実測してください。

2

テープをフレームに収める

先にLEDテープをアルミフレームの溝に入れます。テープの端を溝に合わせ、指で押し込みながら全長に渡って確実に密着させます。テープの幅がフレーム溝幅以下であることが必要です。

3

カバーを端から押し込む

カバーをフレームの一端から斜めに差し込み、指で端から順番に押し込みます。カチッというクリック感があれば固定完了です。一度に全長を押し込もうとするとカバーが曲がります。

4

点灯確認と光の均一性チェック

電源を入れて粒感が消えているか確認します。局所的に輝点が残る場合はカバーが完全に押し込まれていない箇所があります。その部分を指で再度押さえ直してください。

よくある失敗5例

失敗 1 テープ幅とカバー幅が合わない

12mm幅テープに8mm幅カバーは入りません。逆に8mm幅テープに12mm幅カバーだと隙間が生じ、カバーがガタついて外れます。

対策:テープ幅(実測)とフレーム溝幅(型番確認)を必ず一致させる
失敗 2 クリアカバーで粒感が消えない

「カバーを付けたのに粒感が残る」という問い合わせの大半はクリアカバーを使っているケースです。クリアカバーには拡散効果がほとんどありません。

対策:粒感を消したい場合は必ずミルキーまたはフロストカバーを選ぶ
失敗 3 フロストカバーで暗くなりすぎた

フロストカバーは光量が30〜40%落ちます。元のテープ輝度が低い場合、カバー装着後に照度不足になることがあります。

対策:元テープの輝度(lm/m)を確認し、30〜40%落ちても許容できるか計算してから選ぶ
失敗 4 カバーが途中で反って外れる

一度に長いカバーを押し込もうとすると中央が反って端が外れます。また、発熱による膨張でカバーが外れることもあります。

対策:端から30cm区切りで少しずつ押し込む。電源は容量に余裕を持たせて発熱を抑える
失敗 5 カバーなしでアルミフレームを設置した

フレームだけ設置してカバーを後付けしようとしたが、設置後はカバーが入れにくい角度になっていた、というケースがあります。

対策:設置前にカバー装着・点灯確認・取り外し確認を済ませてから本固定する

用途別 カバー選定早見表

用途・場所おすすめカバー理由
コーブ照明・天井間接 ミルキー 粒感を消しつつ十分な光量を確保
棚下・什器の商品照明 ミルキー 均一照射で商品に影が出にくい
サイン・バックライト フロスト 文字・ロゴへのムラのない投影
作業灯・高照度エリア クリア 光量低下を抑えたい場合。粒感は残る
屋外・防水フレーム クリア(防水型) 防水カバー付きフレームを使用
店舗エントランス・演出照明 ミルキー 雰囲気重視・粒感のない面発光

購入前チェックリスト

よくある質問(FAQ)

Q1LEDテープの粒感を消すには何をすればいいですか?
Aミルキー(乳白)カバーまたはフロストカバーを使います。クリアカバーは粒感をほぼそのまま見せるため、粒感を消したい場合はミルキーまたはフロストを選んでください。アルミフレームにカバーを取り付けると最も均一な発光が得られます。
Q2カバーを付けると光量はどのくらい落ちますか?
Aクリアカバーは約5〜10%の光量低下、ミルキーカバーは約20〜30%、フロスト(高拡散)カバーは約30〜40%の低下が目安です。高演色(Ra90以上)のテープを使う場合、ミルキーカバーで20%落ちても十分な照度が得られるケースがほとんどです。
Q3アルミフレームのカバーはどうやって選びますか?
Aアルミフレームの幅(溝幅)に合ったカバーを選ぶ必要があります。8mm溝には8mm幅カバー、12mm溝には12mm幅カバーという具合です。テープ幅がフレーム溝幅以下でないと収まりません。購入前にフレームの型番と対応カバー幅を確認してください。
Q4カバーはどうやって取り付けますか?
Aアルミフレームのカバーは溝に押し込むスナップイン方式が一般的です。端から少しずつ押し込み、クリック感があれば固定完了です。カバー単体(フレームなし)で使う場合は、テープの上に接着または両面テープで固定します。
Q5COBテープにもカバーは必要ですか?
ACOBテープはチップが連続して並んでいるため粒感が出にくい構造です。クリアカバーまたはカバーなしでも均一に見えることが多いです。ただし保護目的(ほこり・傷)でクリアカバーを付けることは有効です。ミルキーカバーを使うとさらに均一になりますが、光量低下が20〜30%あることを踏まえて判断してください。

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