LED選び方ガイド

LEDテープ 色温度(ケルビン)選び方ガイド
3000K・4000K・5000K・6500K 業種別対応表

色温度は数字が大きいほど青白く、小さいほど暖かい色になります。飲食店2700〜3000K・オフィス4000〜5000K・医療6500K――この1文で業種別の正解がわかります。

公開: 2026-05-18 / LED PRO SHOP 編集部

このページでわかること

1. 色温度(ケルビン)とは

色温度とは光の色を数値化した指標で、単位はK(ケルビン)です。数字が小さいほど赤みがかった暖かい光、大きいほど青白いクールな光になります。加熱した金属の色変化(赤→橙→黄→白→青白)を基準にしているため、「高い温度=青白い」という逆説的な関係があります。

2700K
電球色
3000K
温白色
4000K
白色
5000K
昼白色
6500K
昼光色

照明業界では主に以下の5区分が使われます。LEDテープを選ぶ際はこの分類を基準にしてください。

色温度名称光の色代表的な用途
2700K電球色赤みがかった橙〜黄ホテル客室・高級レストラン・バー
3000K温白色温かみのある白カフェ・居酒屋・アパレル・ホテルロビー
4000K白色自然な白スーパー・コンビニ・一般オフィス・学校
5000K昼白色やや青みがかった白工場・倉庫・精密作業・事務所
6500K昼光色青白いクールな白医療・印刷色確認・宝飾鑑定・検査ライン

2. 各色温度の見え方と適切な環境

2700K
電球色 — 最も暖かい
ろうそくの炎に近い橙みがかった光。リラックス・高級感・非日常の演出に最適。
◎ 向く: ホテル客室・高級レストラン・バー・ラウンジ・スパ
✕ 向かない: 食品鮮度確認・医療・精密作業
3000K
温白色 — 温かみある白
温かみを残しながら明るさも確保。食欲を刺激し、衣類の色も自然に見える。
◎ 向く: 飲食店全般・カフェ・アパレル・美容院・雑貨
✕ 向かない: 検査ライン・医療診察・鮮魚売場
4000K
白色 — 標準・汎用
最も使いやすい「自然な白」。食品から衣類まで誤魔化しなく見える万能色温度。
◎ 向く: スーパー・コンビニ・ドラッグストア・オフィス・学校
✕ 向かない: 高級感が必要な空間・ナイトクラブ
5000K
昼白色 — 作業向き
やや青みが入り集中力を高める。細かい作業・品質検査の現場に適した明るさ。
◎ 向く: 工場・倉庫・精密部品組立・商品撮影
✕ 向かない: 飲食・リラクゼーション・宿泊施設
6500K
昼光色 — 最もクール
太陽光(正午の屋外)に最も近い光。色の正確な判定・医療診察に必要な色温度。
◎ 向く: 医療・印刷色確認・宝飾鑑定・歯科技工・検査
✕ 向かない: 飲食店・ホテル・アパレル・住宅

3. 業種別 推奨色温度一覧表

以下の表は業種ごとの推奨色温度範囲と、その理由を整理したものです。複数のゾーンがある場合はメインエリアの基準を示しています。

業種・用途推奨色温度区分理由
高級レストラン・割烹・鮨2700K〜3000K暖色系料理の温かみ演出・リラックス感
カフェ・喫茶・ダイニング3000K暖色系温かみと明るさのバランスが最適
居酒屋・バル・ダイニングバー2700K〜3000K暖色系非日常感・滞在時間の延長
ファミリーレストラン・チェーン店3000K〜4000K中間清潔感と温かみの両立
アパレル・セレクトショップ3000K(棚)+4000K(試着室)暖色系衣類の色を自然に見せる
スーパー・食品売場4000K(一般)、3000K(精肉・惣菜)中間鮮度感・清潔感の確保
コンビニ・ドラッグストア4000K〜5000K中間明るさ・視認性の最大化
美容院・ヘアサロン3000K(施術台)暖色系肌・髪色の自然な発色(Ra90以上と組み合わせ)
エステ・スパ・温浴施設2700K〜3000K暖色系リラクゼーション・非日常感
ホテル客室2700K暖色系就寝前のリラックス促進
ホテルロビー・フロント3000K〜4000K中間高級感と視認性の両立
一般オフィス4000K〜5000K中間集中力維持・疲労軽減
会議室・応接室4000K中間自然な顔色・プロフェッショナル感
学校・教室4000K〜5000K中間集中力・視認性・疲労軽減
病院・クリニック 診察室5000K〜6500K寒色系皮膚色・出血の正確な判定
歯科 診療室5000K〜6500K寒色系歯の色合わせ・口腔内の精密確認
工場・組立ライン5000K寒色系細かい部品の視認性・安全確保
倉庫・ピッキング4000K〜5000K中間ラベル・バーコードの視認性
印刷・色確認ブース6500K(D65基準)寒色系印刷色と原稿の正確な比較
宝飾品・貴金属鑑定6500K寒色系ダイヤ・石の色等級判定基準
銀行・金融機関 営業フロア4000K中間信頼感・清潔感・プロフェッショナル
カラオケ 個室2700K〜6500K(調光可変)暖色系〜顧客の雰囲気設定に合わせた演出
植物工場・垂直農場赤/青スペクトル(6500K参考)寒色系光合成波長(赤660nm・青450nm)

4. 色温度を間違えたときに起きる問題

4-1. 飲食店に6500K → 料理が不自然に見える

青白い6500Kは料理の「温かみ」を消します。ステーキが冷えて見える・スープが生臭く見える・スイーツが白く飛んで見えるといった問題が発生します。飲食店では2700K〜3000Kが基本です。

4-2. 医療施設に2700K → 皮膚変化・出血が見えにくい

赤みがかった2700Kの光の下では、皮膚の発赤・チアノーゼ・傷口の出血が正確に判定できません。診察室・手術室には5000K〜6500Kが必須です。

4-3. アパレルに4000K以下 → 白・グレーが黄みがかる

白系の衣類は照明の色温度に敏感です。3000K以下の暖色光では白が黄みがかり、実際の商品色と異なる印象を与えます。試着室と店頭で「色が違う」というクレームにつながります。

4-4. オフィスに2700K → 集中力の低下・疲労

赤みがかった光はリラックス効果が高い一方、長時間のデスクワークでは集中力が維持しにくくなります。一般オフィスでは4000K〜5000Kを選んでください。

注意: 施工後に色温度を変えるには、LEDテープの全交換が必要です(通常のシングルカラーテープの場合)。発注前の確認が最重要です。

5. 同一空間で複数色温度を使う場合の注意点

5-1. ゾーニングは有効だが差は1000K以内に

カウンター3000K・陳列棚4000Kのように意図的なゾーニングは空間に奥行きを生み出す有効な手法です。ただし同一視野内での色温度差は1000K以内を推奨します。それ以上の差は視覚的なちらつきや違和感につながります。

5-2. 調光(CCTタイプ)で後から変更可能に

用途変更の可能性がある空間では、初めからCCT(Correlated Color Temperature)タイプのLEDテープを選択してください。コントローラーで2700K〜6500Kを後から切り替えられます。カラオケ個室・多目的ホール・イベントスペースに特に有効です。

5-3. ロット違いによる色ばらつきに注意

同じ色温度でもロットが異なると発色がわずかに異なる場合があります。同一空間で使用するLEDテープは同ロットから調達し、足りない分は追加発注ではなく最初にまとめて発注することを推奨します。

発注前 色温度 確認チェックリスト(8項目)

よくある質問

Q. 色温度(ケルビン)とは何ですか?

光の色を数値で表したものです(単位: K)。数字が大きいほど青白い光、小さいほど暖かい光になります。2700K〜6500Kが一般的な照明の範囲です。

Q. 6500Kはどんな場所に向いていますか?

太陽光に近い青白い光で、色の正確な判別が必要な場所に適しています。医療診察室・印刷色確認・宝飾品鑑定・精密検査ラインが代表例です。飲食店・ホテル・一般住宅には向きません。

Q. 色温度を間違えるとどうなりますか?

飲食店に6500Kを使うと料理が冷たく見えて食欲を下げます。医療施設に2700Kを使うと皮膚の色変化・出血が見えにくくなります。業種に合った色温度選定が施工品質を左右します。

Q. 同じ空間で複数の色温度を使っても大丈夫ですか?

意図的なゾーニングであれば問題ありません。ただし同一視野内の差は1000K以内を推奨します。それ以上の差は視覚的ノイズになります。

Q. 施工後に色温度を変えることはできますか?

通常のシングルカラーLEDテープは固定色温度のため、テープごと交換が必要です。CCT(色調可変)タイプを最初から使えば、コントローラーで後から調整できます。

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