LED選び方ガイド

LEDネオンフレックス 選び方ガイド
ネオン管との違い・電気代比較・施工方法・業種別用途

ネオン管代替 / シリコンvs樹脂 / 屋外IP規格 / 最小曲げ半径 / 業種別選定表

LEDネオンフレックスの3大メリット(ガラスネオン管比較)
選定ミスが多い注意点
製品差が大きいため以下を必ず確認してから発注してください。曲げ半径不足での施工はフレックスのひび割れ・断線の原因になります。

1. ガラスネオン管 vs LEDネオンフレックス — 基本比較

ガラスネオン管(従来)
  • 発光原理:ガス放電(アルゴン・ネオン)
  • 消費電力:高(ネオン変圧器含む)
  • 寿命:8,000〜10,000時間
  • 耐衝撃:低(ガラス製)
  • 曲げ加工:ガラス職人による手作業
  • 廃棄:ガス抜き・ガラス分別が必要
  • 色再現:ガス色固有の発色(赤・青・白・緑)
  • 調光:不可または困難
LEDネオンフレックス(現代)
  • 発光原理:LED(半導体発光)
  • 消費電力:低(ガラスネオンの20〜30%)
  • 寿命:30,000〜50,000時間
  • 耐衝撃:高(シリコン/樹脂製)
  • 曲げ加工:最小曲げ半径内でDIY施工可
  • 廃棄:一般廃棄(有害物質なし)
  • 色再現:多色・RGB・チューナブルも可能
  • 調光:PWM調光器で0〜100%調光可

電気代削減シミュレーション

比較項目ガラスネオン管LEDネオンフレックス削減効果
消費電力(5m換算)約60W(変圧器込)約12〜15W約75〜80%削減
年間電力消費(8h点灯×365日)約175kWh約35〜44kWh約131〜140kWh削減
年間電気代(30円/kWh換算)約5,256円/5m約1,051〜1,314円/5m約4,000円/5m削減
寿命8,000〜10,000時間30,000〜50,000時間3〜5倍長寿命
交換コスト職人工賃+ガラス管費用テープ費用のみ(DIY可)大幅削減

2. 素材の違い — シリコン製 vs 樹脂(PVC)製

特性シリコン製樹脂(PVC)製
柔軟性高い(最小曲げ半径20〜30mm)低い(最小曲げ半径40〜60mm)
耐熱性高い(−50〜200℃)中程度(0〜60℃程度)
屋外耐候性高い(紫外線・雨・温度変化に強い)中程度(長期屋外使用で硬化・黄変の場合あり)
価格高め安価
適した用途屋外看板・細かい文字・ロゴ・長寿命重視屋内装飾・短尺・コスト重視
推奨度(屋外)推奨屋根下OK
施工業者向け選定基準

3. IP防水規格の選び方

IP規格保護等級適用環境推奨度
IP20固形物8mm以上・防水なし完全屋内・乾燥した場所屋内OK
IP44飛沫防止軒下・屋根付き半屋外半屋外OK
IP65防塵完全・防水ジェット(あらゆる方向)屋外露出・雨に直接当たる場所屋外標準推奨
IP67水中30分・深さ1m豪雨・水かかりが激しい場所・海沿い過酷環境推奨
IP68水中連続浸漬(深さ・時間はメーカー規定)水景・噴水・プール周辺水中用途
よくある失敗:IP44を屋外露出に使用
IP44(飛沫防止)は「雨が直接当たらない軒下」向けの規格です。開放型の屋外看板・雨ざらし環境で使用すると数ヶ月で内部に水が浸入し、LEDが劣化・断線・漏電の原因になります。屋外露出設置には必ずIP65以上を選んでください。

4. 色・発光タイプの選び方

単色(固定色)タイプ

特定の色を常時点灯させたい看板・サイン用途に適しています。ネオン管代替として最もよく使われるタイプです。代表的な色は赤・青・緑・白(電球色/昼白色)・ピンク・紫(UV)があります。単色は専用電源のみで動作し、コントローラー不要なシンプル設計です。

RGBタイプ(フルカラー)

赤・緑・青の3チャンネルを混色して多色演出が可能なタイプです。カラオケ・ゲームセンター・クラブ・イベント会場など演出重視の空間に適しています。RGBコントローラーまたはDMXコントローラーが必要です。

チューナブルホワイト(調色)タイプ

電球色(2700K)と昼光色(6500K)の2チャンネルで色温度を調整できるタイプです。飲食店・ホテルなど時間帯・シーンで雰囲気を変えたい空間に適しています。2チャンネルCCTコントローラーが必要です。

タイプ特長必要機器主な用途
単色シンプル・低コスト・高信頼性定電圧電源のみ看板・サイン・装飾ライン
RGBフルカラー演出・DMX対応可電源 + RGBコントローラー演出照明・クラブ・カラオケ
チューナブルホワイト色温度2700K〜6500K可変電源 + 2ch CCTコントローラー飲食店・ホテル・店舗

5. 業種別 LEDネオンフレックス 選定ガイド

業種 / 用途推奨タイプ推奨IP素材ポイント
飲食店 外看板 単色(赤・白) IP65以上 シリコン 文字・ロゴは最小曲げ半径25mm以下を選定
バー・クラブ 内装 RGB / 単色(青・紫) IP20〜44 シリコン/樹脂 調光・点滅演出のためRGBコントローラー必須
ホテル ロビー 単色(白・電球色)/ チューナブル IP20〜44 シリコン 均一発光・粒感ゼロを重視。高品質シリコン製
コンビニ・小売 外看板 単色(白・緑・赤等 ブランドカラー) IP65以上 シリコン 長時間点灯(24時間)のため高寿命製品を選定
カラオケ 個室 RGB IP20〜44 樹脂/シリコン DMXコントローラーで複数ゾーン一括制御
屋外イベント 装飾 RGB / 単色 IP65以上 シリコン 仮設のため取り回し容易なシリコン製を推奨
写真スタジオ 単色(ピンク・白) IP20 シリコン 写り込みを考慮し均一発光の高品質品を選定

6. LEDネオンフレックス 施工手順

  1. 設計・カット位置の確認
    デザインを実寸大で紙に描き、カット位置をマーキング。製品のカット単位(50mm or 100mmなど)を確認し、その倍数でカット計画を立てる。カット単位を無視してカットすると一部のLEDが点灯しなくなる。
  2. 曲げ半径の確認とプリベンド(事前曲げ)
    施工する最小曲率部分の半径を実測し、製品の最小曲げ半径以内であることを確認。シリコン製は室温でも柔軟だが、寒冷環境では事前に温めてから曲げることで白化・ひび割れを防止できる。
  3. 電源容量の計算
    使用長(m)×W/m ×1.25(余裕係数)の計算で電源容量を決定。複数系統に分岐する場合は系統ごとに計算する。RGB製品はR/G/Bの全チャンネル合計消費電力で計算。
  4. 取り付け・固定
    付属のクリップ・マウントブラケットまたは両面テープで固定。屋外設置の場合は防水シリコンコーキングで端末・接続部をシール処理する。特に接続コネクターの防水処理を忘れると浸水の原因になる。
  5. 端末処理・接続
    カット端は専用エンドキャップまたは防水シリコンで封止。電源への接続は極性(+/−)を確認してから行う。RGBの場合はR/G/B/GNDの4線を正確に接続する。
  6. 試点灯・確認
    点灯させて全体の均一性・暗い部分・非点灯箇所がないことを確認。屋外設置の場合は散水テストで防水性を確認してから本設置に移行する。

7. よくある施工失敗と対策

失敗パターン原因対策
曲げ部分が白く濁る・ひび割れる 最小曲げ半径を超えた強制曲げ 最小曲げ半径を超えない設計に変更。または最小曲げ半径が小さい製品に交換
接続部から浸水・点灯不良 屋外でIP44以下の製品を使用、または接続部の防水処理なし IP65以上に変更 + 接続部・端末を防水コーキングで完全シール
末端が暗くなる(ディミング) 電圧降下(長尺施工で電源から遠い部分) 24V製品に変更 / 中間点や末端に追加給電 / 電源容量を増やす
カット後に一部が点灯しない カット単位を無視した任意カット 製品のカット単位(50mm/100mmなど)を確認し、その倍数でのみカット
色が想定と違う(特にピンク・パープル) LED波長のずれ、サンプル未確認での発注 発注前にサンプルで実物の発色を確認。ピンク・パープルは製品によって色差が大きい

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よくある質問

Q. LEDネオンフレックスとガラスネオン管の電気代はどのくらい違いますか?

同じ長さ・明るさで比較するとLEDネオンフレックスはガラスネオン管の消費電力の20〜30%(70〜80%削減)で動作します。例えば5mのネオン管が60Wなら、同等のLEDネオンフレックスは12〜15W程度です。年間点灯時間が長い店舗看板では投資回収が1〜2年で達成できるケースが多くなっています。

Q. LEDネオンフレックスの最小曲げ半径はどのくらいですか?

製品によって異なりますが、一般的なシリコン製LEDネオンフレックスの最小曲げ半径は20〜50mmです。文字看板の細かいカーブには25mm以下の製品が必要で、小文字・ひらがな・アルファベットの曲線部分を施工する場合は必ず最小曲げ半径を確認してから発注してください。樹脂(PVC)製は一般的にシリコン製より硬く曲げ半径が大きくなります。

Q. 屋外看板にLEDネオンフレックスを使う場合、必要なIP規格は?

屋外露出設置にはIP65以上(防塵完全保護・防水ジェット)を推奨します。常に雨にさらされる場所やプールサイド・海沿いにはIP67以上(水中30分浸漬対応)が安全です。IP44(飛沫防止)は屋根下・軒先などの雨がかからない半屋外用で、完全屋外露出には不十分です。

Q. LEDネオンフレックスで赤・青・緑・白の色はきれいに出ますか?

単色製品(赤・青・緑・黄・白・ピンク等)は特定の色を鮮やかに出すことが得意です。ガラスネオン管の赤や青の発色と比べると、LEDネオンフレックスは波長が近いものの完全に同じ発色ではありません。色の正確な再現性を重視する場合はサンプルで実物確認してから採用を決めることを推奨します。