施工事例

ホテル・宿泊施設のLED照明施工事例
2700K・Ra90・調光設計でゲスト体験と電力52%削減を実現

2026年5月01日 | LED PRO SHOP 施工事例

ビジネスホテル4ゾーン(客室廊下/客室/ロビー/朝食レストラン)のLED照明全面リニューアル。2700K/Ra90の温かみ設計・PWM調光対応・フリッカーフリーで電力52%削減。チェックアウト率とゲスト満足度向上の施工データを公開します。

「照明を変えるだけでゲストの満足度が上がるのか」と半信半疑だったホテルオーナーが、客室廊下から着手してみて驚いたのは翌月のアンケート結果でした。「落ち着いた雰囲気になった」「廊下が明るくなって安心できる」という声が複数届いたのです。

関東近郊の80室ビジネスホテルで全4ゾーン(客室廊下・客室・ロビー・朝食レストラン)をCOBテープLEDへ切り替えた結果、電力コストは52%削減。蛍光灯のランプ交換作業が年間ゼロになり、スタッフの間接業務も大幅に軽減されました。

「照明は投資ではなく消耗品」と考えていたオーナーが、「照明はゲスト体験への投資」と考え方を変えた施工事例です。

「最初はコスト削減目的でしたが、ゲストから『雰囲気が良くなった』と言われるようになって、照明の重要性を改めて実感しました。蛍光灯の球切れ対応に追われていたスタッフの負担もゼロになり、一石二鳥です。」

— 関東近郊ビジネスホテル オーナー

宿泊施設照明の4大要件

ホテルの照明は業務施設と住宅の中間に位置する特殊な設計が求められます。就寝・リラックス・身支度・朝食と、短時間で多様な活動が切り替わる空間では、ゾーン別の色温度設計と調光対応が必須です。

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2700Kの温かみで睡眠誘導

電球色(2700K)はメラトニン分泌を促し自然な眠気を誘発。チェックイン後のリラックス感を高め、翌朝のゲスト満足度につながる。

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調光対応で多目的化

就寝前は10〜20%調光でリラックス演出、朝の身支度は80〜100%で鮮明に。1つの照明で時間帯に応じた多目的な使い方が可能。

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フリッカーフリーで写真映え

ゲストがSNSに投稿する際にフリッカーがあると動画・写真に縞模様が入る。DC方式COB LEDはフリッカーゼロで快適な撮影環境を提供。

24時間稼働での大幅節電

廊下照明は24時間・客室は滞在時間に節電。ホテル全体で月次電力コストが最大の固定費の一つ。LED化で50%超の削減が業界標準。

施設概要とリニューアル背景

対象はビジネスホテル(客室50室・4フロア)の共用部から客室まで一括リニューアル。廊下総延長160m・ロビー面積120㎡・朝食レストラン80㎡。既存照明は電球型蛍光灯(EFD型)とハロゲン混在で合計消費電力2,600W(廊下24時間+ロビー18時間稼働)。

リニューアル前の主な問題点

①電球型蛍光灯の立上り時間と頻繁な球切れ(廊下の暗点がクレームになっていた) ②客室ハロゲンダウンライトの発熱でエアコン負荷増大 ③廊下・ロビーの照度が不均一で夜間に暗い箇所がある ④調光機能がなく就寝前の照度を下げられない ⑤フリッカーによるSNS動画投稿での縞模様発生

よくある失敗例

ホテルのLED化でよくある失敗が「全室同じ色温度に統一してしまう」ことです。ロビーに合わせた5000K昼白色を客室にも採用すると、夕方チェックイン後に「落ち着かない」「眠れない」というゲストの声につながります。また、廊下に調光機能のないLEDを採用し深夜も100%点灯のままにするケースも多く、省エネ効果が半減します。ゾーンごとに色温度・調光・センサーを最適設計することが、コスト削減とゲスト満足度向上の両立に不可欠です。

4ゾーン別LED照明設計

ZONE A

客室廊下(4フロア)

消費電力: 8W/m 色温度: 2,700K(電球色) 演色性: Ra80 防水等級: IP20 全長: 40m(4フロア×10m) 消費電力合計: 320W 目標照度: 100〜150lx(廊下床面) PSU: 160W×3台(深夜調光対応)
ZONE B

客室内(全50室)

消費電力: 8W/m 色温度: 2,700K(電球色) 演色性: Ra90 防水等級: IP20(一部IP44:浴室入口) 全長: 40m(全50室×0.8m/室) 消費電力合計: 320W 目標照度: 100〜300lx(PWM調光対応) PSU: 320W×2台(全室一括調光)
ZONE C

ロビー・フロント

消費電力: 12W/m 色温度: 3,000K(温白色) 演色性: Ra90 防水等級: IP20 全長: 30m(天井コーニス・壁面) 消費電力合計: 360W 目標照度: 200〜300lx(フロアワーキング面) PSU: 320W×2台
ZONE D

朝食レストラン

消費電力: 10W/m 色温度: 3,000K(温白色) 演色性: Ra90 防水等級: IP20 全長: 25m(天井コーニス) 消費電力合計: 250W 目標照度: 300〜500lx(食事テーブル面) PSU: 160W×2台

全ゾーン集計データ

ゾーン 用途 W/m 色温度 Ra テープ長 消費電力
A客室廊下8W/m2,700KRa8040m320W
B客室内8W/m2,700KRa9040m320W
Cロビー・フロント12W/m3,000KRa9030m360W
D朝食レストラン10W/m3,000KRa9025m250W
合計135m1,250W

電力削減と投資回収

BEFORE(蛍光灯+ハロゲン)
2,600W
全フロア平均稼働電力
AFTER(COB LED)
1,250W
実測稼働電力
投資回収シミュレーション

削減電力 1,350W × 廊下24h/客室14h/ロビー18h加重平均 → 実効削減 = 年間約¥245,000の電気代削減。初期投資¥520,000との比較で投資回収は約26ヶ月。球切れ対応・ランプ交換コスト(年間¥180,000相当)も削減されるため実質回収は16ヶ月

客室照明の時間帯別調光シーン設計

ホテルの客室では時間帯と活動に応じた調光シーンが宿泊体験を大きく左右します。PWM調光対応PSUとカードキースイッチを組み合わせることで、チェックインから就寝まで自動的に照度が変化するシーンを設定しました。

シーン タイミング 照度設定 目的
ウェルカムシーンカードキー挿入時100%(300lx)入室時の明るさで安心感を演出
リラックスシーンTV・スマホ操作時(手動)40〜60%(120〜180lx)リラックスと眼精疲労軽減
就寝シーン消灯前(手動)10〜20%(30〜60lx)メラトニン分泌促進・入眠しやすい照度
身支度シーンチェックアウト前(手動)80〜100%(240〜300lx)鏡前での化粧・スーツ着用に十分な照度
節電シーンカードキー抜き取り時0%(完全消灯)退室時の自動節電

廊下の深夜調光で追加節電

客室廊下は24時間点灯ですが、深夜(23時〜6時)は在室率が高く移動が少ないため、30%調光(常時約96Wに削減)を設定。年間追加節電は約280kWh・節約額¥7,840となりました。人感センサーとの組み合わせで移動時のみ100%に復帰させる設計も可能です。

施工後のゲスト・オーナーフィードバック

ホテル・宿泊施設のLED施工チェックリスト

2027年問題:蛍光灯フェーズアウトへの対応

〜2026年既存蛍光灯の在庫流通・補修部品入手可
2027年〜一般蛍光灯の製造・輸入が事実上終了
2028年〜補修部品枯渇・修理不能化・照明コスト急増リスク

よくある質問

Q. 稼働中のホテルで施工できますか?客室を閉鎖する必要がありますか?

A. はい、稼働中での施工が可能です。客室廊下や共用部は深夜0時〜早朝5時の時間帯に区画ごとに施工し、客室内は空室日程に合わせて1室ずつ進めます。全館同時停電は発生しないため、チェックアウト率への影響を最小限に抑えられます。

Q. 客室のLED照明はどの色温度が適切ですか?

A. 就寝・リラックスを促す2700K(電球色)を基本とし、バスルームの洗面鏡周辺は4000K(中間白色)との切り替え設計が最適です。COBテープLEDはPWM調光(0〜100%無段階)に対応しており、チェックイン後のリラックスから朝の身支度まで1灯で対応できます。

Q. ホテルのLED照明で投資回収は何年ですか?

A. 施設規模・既存照明の種類・稼働時間によって異なりますが、80室規模のビジネスホテルで電力52%削減・年間100〜150万円のコスト削減を達成した事例では、初期投資を2〜3年で回収しています。蛍光灯・ハロゲンからの置き換えでは省エネ効果が特に大きくなります。

ホテル・宿泊施設向けCOB LEDテープを選ぶ

LED PRO SHOPでは業種別の最適なLED照明製品を取り揃えています。色温度・演色性・防水規格ごとに絞り込んで、施設に合った製品をお選びください。

COB LEDテープ一覧 スイッチング電源(調光対応)