ビジネスホテル4ゾーン(客室廊下/客室/ロビー/朝食レストラン)のLED照明全面リニューアル。2700K/Ra90の温かみ設計・PWM調光対応・フリッカーフリーで電力52%削減。チェックアウト率とゲスト満足度向上の施工データを公開します。
「照明を変えるだけでゲストの満足度が上がるのか」と半信半疑だったホテルオーナーが、客室廊下から着手してみて驚いたのは翌月のアンケート結果でした。「落ち着いた雰囲気になった」「廊下が明るくなって安心できる」という声が複数届いたのです。
関東近郊の80室ビジネスホテルで全4ゾーン(客室廊下・客室・ロビー・朝食レストラン)をCOBテープLEDへ切り替えた結果、電力コストは52%削減。蛍光灯のランプ交換作業が年間ゼロになり、スタッフの間接業務も大幅に軽減されました。
「照明は投資ではなく消耗品」と考えていたオーナーが、「照明はゲスト体験への投資」と考え方を変えた施工事例です。
「最初はコスト削減目的でしたが、ゲストから『雰囲気が良くなった』と言われるようになって、照明の重要性を改めて実感しました。蛍光灯の球切れ対応に追われていたスタッフの負担もゼロになり、一石二鳥です。」
— 関東近郊ビジネスホテル オーナー
ホテルの照明は業務施設と住宅の中間に位置する特殊な設計が求められます。就寝・リラックス・身支度・朝食と、短時間で多様な活動が切り替わる空間では、ゾーン別の色温度設計と調光対応が必須です。
電球色(2700K)はメラトニン分泌を促し自然な眠気を誘発。チェックイン後のリラックス感を高め、翌朝のゲスト満足度につながる。
就寝前は10〜20%調光でリラックス演出、朝の身支度は80〜100%で鮮明に。1つの照明で時間帯に応じた多目的な使い方が可能。
ゲストがSNSに投稿する際にフリッカーがあると動画・写真に縞模様が入る。DC方式COB LEDはフリッカーゼロで快適な撮影環境を提供。
廊下照明は24時間・客室は滞在時間に節電。ホテル全体で月次電力コストが最大の固定費の一つ。LED化で50%超の削減が業界標準。
対象はビジネスホテル(客室50室・4フロア)の共用部から客室まで一括リニューアル。廊下総延長160m・ロビー面積120㎡・朝食レストラン80㎡。既存照明は電球型蛍光灯(EFD型)とハロゲン混在で合計消費電力2,600W(廊下24時間+ロビー18時間稼働)。
①電球型蛍光灯の立上り時間と頻繁な球切れ(廊下の暗点がクレームになっていた) ②客室ハロゲンダウンライトの発熱でエアコン負荷増大 ③廊下・ロビーの照度が不均一で夜間に暗い箇所がある ④調光機能がなく就寝前の照度を下げられない ⑤フリッカーによるSNS動画投稿での縞模様発生
ホテルのLED化でよくある失敗が「全室同じ色温度に統一してしまう」ことです。ロビーに合わせた5000K昼白色を客室にも採用すると、夕方チェックイン後に「落ち着かない」「眠れない」というゲストの声につながります。また、廊下に調光機能のないLEDを採用し深夜も100%点灯のままにするケースも多く、省エネ効果が半減します。ゾーンごとに色温度・調光・センサーを最適設計することが、コスト削減とゲスト満足度向上の両立に不可欠です。
| ゾーン | 用途 | W/m | 色温度 | Ra | テープ長 | 消費電力 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A | 客室廊下 | 8W/m | 2,700K | Ra80 | 40m | 320W |
| B | 客室内 | 8W/m | 2,700K | Ra90 | 40m | 320W |
| C | ロビー・フロント | 12W/m | 3,000K | Ra90 | 30m | 360W |
| D | 朝食レストラン | 10W/m | 3,000K | Ra90 | 25m | 250W |
| 合計 | 135m | 1,250W | ||||
削減電力 1,350W × 廊下24h/客室14h/ロビー18h加重平均 → 実効削減 = 年間約¥245,000の電気代削減。初期投資¥520,000との比較で投資回収は約26ヶ月。球切れ対応・ランプ交換コスト(年間¥180,000相当)も削減されるため実質回収は16ヶ月。
ホテルの客室では時間帯と活動に応じた調光シーンが宿泊体験を大きく左右します。PWM調光対応PSUとカードキースイッチを組み合わせることで、チェックインから就寝まで自動的に照度が変化するシーンを設定しました。
| シーン | タイミング | 照度設定 | 目的 |
|---|---|---|---|
| ウェルカムシーン | カードキー挿入時 | 100%(300lx) | 入室時の明るさで安心感を演出 |
| リラックスシーン | TV・スマホ操作時(手動) | 40〜60%(120〜180lx) | リラックスと眼精疲労軽減 |
| 就寝シーン | 消灯前(手動) | 10〜20%(30〜60lx) | メラトニン分泌促進・入眠しやすい照度 |
| 身支度シーン | チェックアウト前(手動) | 80〜100%(240〜300lx) | 鏡前での化粧・スーツ着用に十分な照度 |
| 節電シーン | カードキー抜き取り時 | 0%(完全消灯) | 退室時の自動節電 |
客室廊下は24時間点灯ですが、深夜(23時〜6時)は在室率が高く移動が少ないため、30%調光(常時約96Wに削減)を設定。年間追加節電は約280kWh・節約額¥7,840となりました。人感センサーとの組み合わせで移動時のみ100%に復帰させる設計も可能です。
A. はい、稼働中での施工が可能です。客室廊下や共用部は深夜0時〜早朝5時の時間帯に区画ごとに施工し、客室内は空室日程に合わせて1室ずつ進めます。全館同時停電は発生しないため、チェックアウト率への影響を最小限に抑えられます。
A. 就寝・リラックスを促す2700K(電球色)を基本とし、バスルームの洗面鏡周辺は4000K(中間白色)との切り替え設計が最適です。COBテープLEDはPWM調光(0〜100%無段階)に対応しており、チェックイン後のリラックスから朝の身支度まで1灯で対応できます。
A. 施設規模・既存照明の種類・稼働時間によって異なりますが、80室規模のビジネスホテルで電力52%削減・年間100〜150万円のコスト削減を達成した事例では、初期投資を2〜3年で回収しています。蛍光灯・ハロゲンからの置き換えでは省エネ効果が特に大きくなります。
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