施工事例 B-46

フィットネスジム・スポーツ施設
LED照明施工事例
5000K高照度+3000K調光で電力52%削減・フリッカーフリー0件クレーム

500㎡フィットネスジムのフル LEDリニューアル。フリーウエイト高照度・マシンエリア均一照明・ヨガスタジオ調光の4ゾーン設計で入会率28%向上を達成。

📅 2026年5月 🏢 500㎡ フィットネスジム ⚡ 既存比 電力52%削減 📊 入会率 +28%

都市部のフィットネスジムを経営するオーナーは、競合他店に入会率で負け続ける理由が「設備の古さ」だと思っていた。機器を入れ替えても入会率が改善しない。ある日、見学に来た新規入会候補者が「なんか照明がチカチカして落ち着かない」と言い残して帰った。

フリッカーと呼ばれる照明の微細な明滅が、ウェイトエリアのフォーム確認を妨げ、長時間いると目が疲れる原因になっていた。「スポーツ施設には明るいLEDを入れればいい」と思っていたが、フリッカーフリーという概念を知らなかった。

ゾーン別色温度設計とフリッカーフリーCOBテープへの換装後、「ここは照明がいい」とSNSに書かれるようになり、入会率が28%向上した。

「以前は体験利用したお客さんが『明るすぎて目が疲れる』と言うことがありました。フリッカーフリーに換えてから、長い時間いても目が疲れないと言われるようになりました」

— 都市部・フィットネスジム・オーナー

施設概要と照明課題

500
施設面積
4
ゾーン
照明設計エリア数
142
m
COBテープ総延長
52%
削減
電力消費量

本施設は都内会員制フィットネスジム。開業8年目にして蛍光灯照明の老朽化が進行し、チラつき(フリッカー)によるマシン動作の視覚的不快感が会員から多数報告されていた。特に高速トレッドミル利用時や動画撮影時に蛍光灯のフリッカーが顕在化し、会員継続率の低下につながっていた。また、ヨガ・ピラティスルームでは照度調節ができず、リラクゼーション系プログラム時に照明が明るすぎるという課題もあった。電気代削減を兼ねた全面リニューアルとして COB LEDテープへの切り替えを実施。

スポーツ施設に求められる照明要件

要件 理由 COB LEDでの対応
フリッカーフリー 高速動作中の視覚不快感・動画撮影ノイズ防止。蛍光灯100/120Hzフリッカーはトレッドミル・バイク動作時に顕著 COB + DCスイッチング電源の組合せでフリッカー実質ゼロ(JIS C 8159-1準拠)
高照度確保(ウエイトエリア) 1000〜2000lx が理想。バーベルの目盛り読み取り・フォーム確認に不可欠 COB 12W/m × 高密度配置で1500lx以上を達成
調光対応(スタジオ) ヨガ・瞑想は50〜200lx、エアロビクスは600lx以上が必要。同室で可変運用 0〜100%調光対応 PWMコントローラー接続で1台のシステムで対応
均一照度(グレアなし) ウエイトリフティング中の天井直視でグレアが生じると危険。UGR≤22が推奨値 アルミチャンネル+フロストカバーでグレア拡散。ルーバー付きチャンネル選択で UGR 低減
IP保護(シャワー隣接) 更衣室・シャワー室隣接エリアは水蒸気が侵入する環境 隣接エリアは IP44以上品番選択。配線貫通部にシリコンシール施工

4ゾーン照明設計

Zone A — エントランス・受付
色温度: 3000K
演色性: Ra90
消費電力: 8W/m
設置延長: 20m
区画電力: 160W
照度目標: 300〜500lx
特記: ウォームホワイトで来館者に活力感と温かみを演出。カウンター上部にスポット照明を追加
Zone B — フリーウエイトエリア
色温度: 5000K
演色性: Ra90
消費電力: 12W/m
設置延長: 50m
区画電力: 600W
照度目標: 1200〜2000lx
特記: 昼白色高照度でシャキッとした環境を維持。バーベル重量の目盛り視認性を確保。ミラー設置面への反射グレア対策でアルミフレーム向きを調整
Zone C — マシンエリア
色温度: 4000K
演色性: Ra90
消費電力: 10W/m
設置延長: 48m
区画電力: 480W
照度目標: 600〜1000lx
特記: ニュートラルホワイトで長時間トレーニングの目疲労を低減。トレッドミル・バイクのコンソール画面が見やすい照度バランスに設定
Zone D — スタジオ(ヨガ/エアロ)
色温度: 3000K
演色性: Ra90
消費電力: 10W/m
設置延長: 24m
区画電力: 240W
照度目標: 50〜800lx(調光)
特記: PWM調光コントローラーで10%〜100%可変。ヨガ50lx・ピラティス200lx・エアロビクス800lx のシーンプリセット3種を設定

設備仕様サマリ

ゾーン 色温度 Ra W/m 延長(m) 電力(W) 照度(lx)
Zone A エントランス 3000K 90 8 20 160 300〜500
Zone B フリーウエイト 5000K 90 12 50 600 1200〜2000
Zone C マシン 4000K 90 10 48 480 600〜1000
Zone D スタジオ 3000K 90 10 24 240 50〜800
合計 142 1,480

よくある失敗例

フィットネスジム全体を同じ5000K/高照度LEDで統一したところ、更衣室やシャワー室まで病院のような冷たい白色になり、利用者から「落ち着かない」と不評。またミラー側の壁面に直接LEDを設置したため映り込みグレアが発生し、ウェイトエリアでのフォーム確認に支障が出た。ゾーン別色温度設計とグレア対策を後から追加する羽目になった。

既存照明との比較

項目 既存蛍光灯 COB LEDテープ 削減率
消費電力 3,100W 1,480W −52%
年間電気代(1日14h×365日) 約157万円 約75万円 年間約82万円削減
フリッカー(100Hz) あり(蛍光管の商用電源起因) なし(DC駆動) 完全解消
調光対応 不可 0〜100%(PWM) 新機能追加
ランプ寿命 約8,000h(蛍光灯) 約50,000h(COB) 6倍以上
ランプ交換回数(10年) 年2〜3回×全灯 ほぼゼロ 大幅削減
初期投資 約85万円 回収期間 約1年

導入3ヶ月後の測定結果

+28%
新規入会率の向上
体験入会→本入会の転換率。「明るく清潔感がある」「スタジオの雰囲気が良い」という声が増加
+22%
会員継続率の向上
退会者アンケート「照明のちらつき」「暗さ」の不満項目が消失。会員満足度スコア4.1→4.6に改善
0件
フリッカークレーム
導入前は月平均4〜5件あったフリッカー起因クレームがゼロに。動画撮影会員からの好評も多数
−52%
電力消費量削減
3,100W → 1,480W。年間電気代を約82万円削減。設備投資の回収期間は約1年1ヶ月
3種
スタジオシーンプリセット
ヨガ(50lx)・ピラティス(200lx)・エアロビクス(800lx)の3シーンをワンタッチ切替。インストラクターから高評価
+35%
SNS投稿数の増加
会員のジム内撮影(ミラー自撮り・動画)がSNSに増加。「映える照明」として口コミ拡散効果を確認

フィットネス施設 施工上の注意点

🏋️
ミラー反射グレア対策
フリーウエイトエリアの大型ミラーにテープライトが直接映り込むとグレアが発生。アルミチャンネルの向きを壁向き・下向きに設定し、ミラー正面に光源が来ないよう配置する。ルーバー付きチャンネルの使用も有効。
💧
シャワー室周辺の防水対策
更衣室・シャワー室に隣接するエリアは水蒸気による内部結露リスクがある。隣接5m以内はIP44以上(防沫型)のテープ品番を選択し、配線の壁面貫通部にはシリコンシールを施工。電源装置(PSU)はシャワー室外に設置。
📹
動画撮影フリッカー確認
施工後にスマートフォンで60fps・120fps動画を撮影してフリッカーが映り込まないか確認する。COB + DCスイッチング電源の組合せは原理的にフリッカーなしだが、安価な電源装置はACリプルが乗る場合があるためLED PRO SHOP推奨品番を使用。
🎛️
調光スイッチの設置位置
スタジオのPWM調光コントローラーはインストラクターが操作しやすい位置(出入口付近・腰高1m)に設置。プリセットシーン切替は壁面パネルスイッチで対応し、スマホ操作が不要な設計にすることでトラブルを防ぐ。

電源容量計算(フィットネス施設の注意点)

フィットネス施設は照明回路に大型空調・トレーニングマシン(10〜20A級)が同一幹線に乗る場合がある。照明専用回路を別ブレーカーで独立させることが省エネ計測・トラブル切り分けの両面で重要。Zone B(フリーウエイト)は600W ÷ 24V = 25A の電流が流れるため、30A対応の電源装置を使用し80%ルール(24A動作)で運用する。Zone D(スタジオ)の調光回路は調光時の熱設計も考慮し、テープとコントローラーの中間に30cmのスペースを確保。

使用製品と選定理由

用途 製品 選定理由
Zone A/D(3000K) COB 24V LEDテープ 3000K Ra90 8W/m〜10W/m ウォームホワイトでリラックス感を演出。Ra90で人肌の色再現性を確保
Zone B(5000K高照度) COB 24V LEDテープ 5000K Ra90 12W/m 昼白色で集中力とエネルギーを高める。COBの高密度発光で1500lx以上を達成
Zone C(4000K) COB 24V LEDテープ 4000K Ra90 10W/m ニュートラルな白色で長時間運動時の目疲労を低減
電源装置 24V DCスイッチング電源 各ゾーン専用 DCスイッチング方式でフリッカー実質ゼロを保証。80%ルールで定格より余裕をもって運用
調光コントローラー PWM調光コントローラー(Zone D専用) 0〜100%スムーズ調光でスタジオプログラムに対応
チャンネル アルミチャンネル(フロストカバー付き) グレア拡散・放熱効果・保護。ミラー隣接エリアはルーバー型で反射制御

2027年問題:蛍光灯フェーズアウトへの対応

〜2026年既存蛍光灯の在庫流通・補修部品入手可
2027年〜一般蛍光灯の製造・輸入が事実上終了
2028年〜補修部品枯渇・修理不能化・照明コスト急増リスク

よくある質問

Q. フィットネスジムでフリッカーフリーLEDが必要な理由は何ですか?

A. 蛍光灯や低品質LEDのフリッカーは、ウェイトトレーニング中の回転・振動するバーベルやダンベルが動体ブレして見えにくくなります。フリッカーフリーのCOBテープLEDでは動作を正確に視認でき、トレーニングフォームの確認・安全管理の精度が向上します。

Q. フィットネスジムのゾーン別に色温度を変えることはできますか?

A. はい、ウェイトエリアには5000K(昼白色)、スタジオプログラムエリアには調光対応設計、更衣室・休憩エリアには2700〜3000K(電球色)というゾーン別色温度設計が標準的です。ゾーンごとの独立回路で個別制御が可能です。

Q. 鏡が多いジムでのLED設置で注意することはありますか?

A. ミラー隣接エリアに高輝度LEDを設置すると映り込みによるグレアが発生し、フォーム確認の妨げになります。ルーバー型アルミチャンネルでの間接照明配置や、フロストカバーによる拡散設計で映り込みを抑えた設計が必要です。

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