500㎡フィットネスジムのフル LEDリニューアル。フリーウエイト高照度・マシンエリア均一照明・ヨガスタジオ調光の4ゾーン設計で入会率28%向上を達成。
都市部のフィットネスジムを経営するオーナーは、競合他店に入会率で負け続ける理由が「設備の古さ」だと思っていた。機器を入れ替えても入会率が改善しない。ある日、見学に来た新規入会候補者が「なんか照明がチカチカして落ち着かない」と言い残して帰った。
フリッカーと呼ばれる照明の微細な明滅が、ウェイトエリアのフォーム確認を妨げ、長時間いると目が疲れる原因になっていた。「スポーツ施設には明るいLEDを入れればいい」と思っていたが、フリッカーフリーという概念を知らなかった。
ゾーン別色温度設計とフリッカーフリーCOBテープへの換装後、「ここは照明がいい」とSNSに書かれるようになり、入会率が28%向上した。
「以前は体験利用したお客さんが『明るすぎて目が疲れる』と言うことがありました。フリッカーフリーに換えてから、長い時間いても目が疲れないと言われるようになりました」
— 都市部・フィットネスジム・オーナー
本施設は都内会員制フィットネスジム。開業8年目にして蛍光灯照明の老朽化が進行し、チラつき(フリッカー)によるマシン動作の視覚的不快感が会員から多数報告されていた。特に高速トレッドミル利用時や動画撮影時に蛍光灯のフリッカーが顕在化し、会員継続率の低下につながっていた。また、ヨガ・ピラティスルームでは照度調節ができず、リラクゼーション系プログラム時に照明が明るすぎるという課題もあった。電気代削減を兼ねた全面リニューアルとして COB LEDテープへの切り替えを実施。
| 要件 | 理由 | COB LEDでの対応 |
|---|---|---|
| フリッカーフリー | 高速動作中の視覚不快感・動画撮影ノイズ防止。蛍光灯100/120Hzフリッカーはトレッドミル・バイク動作時に顕著 | COB + DCスイッチング電源の組合せでフリッカー実質ゼロ(JIS C 8159-1準拠) |
| 高照度確保(ウエイトエリア) | 1000〜2000lx が理想。バーベルの目盛り読み取り・フォーム確認に不可欠 | COB 12W/m × 高密度配置で1500lx以上を達成 |
| 調光対応(スタジオ) | ヨガ・瞑想は50〜200lx、エアロビクスは600lx以上が必要。同室で可変運用 | 0〜100%調光対応 PWMコントローラー接続で1台のシステムで対応 |
| 均一照度(グレアなし) | ウエイトリフティング中の天井直視でグレアが生じると危険。UGR≤22が推奨値 | アルミチャンネル+フロストカバーでグレア拡散。ルーバー付きチャンネル選択で UGR 低減 |
| IP保護(シャワー隣接) | 更衣室・シャワー室隣接エリアは水蒸気が侵入する環境 | 隣接エリアは IP44以上品番選択。配線貫通部にシリコンシール施工 |
| ゾーン | 色温度 | Ra | W/m | 延長(m) | 電力(W) | 照度(lx) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Zone A エントランス | 3000K | 90 | 8 | 20 | 160 | 300〜500 |
| Zone B フリーウエイト | 5000K | 90 | 12 | 50 | 600 | 1200〜2000 |
| Zone C マシン | 4000K | 90 | 10 | 48 | 480 | 600〜1000 |
| Zone D スタジオ | 3000K | 90 | 10 | 24 | 240 | 50〜800 |
| 合計 | — | — | — | 142 | 1,480 | — |
フィットネスジム全体を同じ5000K/高照度LEDで統一したところ、更衣室やシャワー室まで病院のような冷たい白色になり、利用者から「落ち着かない」と不評。またミラー側の壁面に直接LEDを設置したため映り込みグレアが発生し、ウェイトエリアでのフォーム確認に支障が出た。ゾーン別色温度設計とグレア対策を後から追加する羽目になった。
| 項目 | 既存蛍光灯 | COB LEDテープ | 削減率 |
|---|---|---|---|
| 消費電力 | 3,100W | 1,480W | −52% |
| 年間電気代(1日14h×365日) | 約157万円 | 約75万円 | 年間約82万円削減 |
| フリッカー(100Hz) | あり(蛍光管の商用電源起因) | なし(DC駆動) | 完全解消 |
| 調光対応 | 不可 | 0〜100%(PWM) | 新機能追加 |
| ランプ寿命 | 約8,000h(蛍光灯) | 約50,000h(COB) | 6倍以上 |
| ランプ交換回数(10年) | 年2〜3回×全灯 | ほぼゼロ | 大幅削減 |
| 初期投資 | — | 約85万円 | 回収期間 約1年 |
フィットネス施設は照明回路に大型空調・トレーニングマシン(10〜20A級)が同一幹線に乗る場合がある。照明専用回路を別ブレーカーで独立させることが省エネ計測・トラブル切り分けの両面で重要。Zone B(フリーウエイト)は600W ÷ 24V = 25A の電流が流れるため、30A対応の電源装置を使用し80%ルール(24A動作)で運用する。Zone D(スタジオ)の調光回路は調光時の熱設計も考慮し、テープとコントローラーの中間に30cmのスペースを確保。
| 用途 | 製品 | 選定理由 |
|---|---|---|
| Zone A/D(3000K) | COB 24V LEDテープ 3000K Ra90 8W/m〜10W/m | ウォームホワイトでリラックス感を演出。Ra90で人肌の色再現性を確保 |
| Zone B(5000K高照度) | COB 24V LEDテープ 5000K Ra90 12W/m | 昼白色で集中力とエネルギーを高める。COBの高密度発光で1500lx以上を達成 |
| Zone C(4000K) | COB 24V LEDテープ 4000K Ra90 10W/m | ニュートラルな白色で長時間運動時の目疲労を低減 |
| 電源装置 | 24V DCスイッチング電源 各ゾーン専用 | DCスイッチング方式でフリッカー実質ゼロを保証。80%ルールで定格より余裕をもって運用 |
| 調光コントローラー | PWM調光コントローラー(Zone D専用) | 0〜100%スムーズ調光でスタジオプログラムに対応 |
| チャンネル | アルミチャンネル(フロストカバー付き) | グレア拡散・放熱効果・保護。ミラー隣接エリアはルーバー型で反射制御 |
A. 蛍光灯や低品質LEDのフリッカーは、ウェイトトレーニング中の回転・振動するバーベルやダンベルが動体ブレして見えにくくなります。フリッカーフリーのCOBテープLEDでは動作を正確に視認でき、トレーニングフォームの確認・安全管理の精度が向上します。
A. はい、ウェイトエリアには5000K(昼白色)、スタジオプログラムエリアには調光対応設計、更衣室・休憩エリアには2700〜3000K(電球色)というゾーン別色温度設計が標準的です。ゾーンごとの独立回路で個別制御が可能です。
A. ミラー隣接エリアに高輝度LEDを設置すると映り込みによるグレアが発生し、フォーム確認の妨げになります。ルーバー型アルミチャンネルでの間接照明配置や、フロストカバーによる拡散設計で映り込みを抑えた設計が必要です。
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