施工事例 B-146

農業ハウス・温室施設
LED照明施工事例

農業ハウス800㎡ | 植物育成特化色温度・タイマー自動制御・PIR節電で大幅省エネと収穫量向上を同時達成

51%省エネ達成
年45万円コスト削減
3.1年投資回収
タイマー自動制御
防湿IP65仕様

葉物野菜の周年栽培を営む農家は、高圧ナトリウムランプが発する熱で夏場の温室温度が上がりすぎ、栽培管理に余分な冷却コストがかかることに頭を悩ませていた。電照農業では光量と発熱のトレードオフが宿命と思っていた。

球切れのたびに専門業者を呼ぶ手間と費用、農薬散布時に照明器具をビニールで覆う作業——農業の本業とは関係のない照明管理に毎年相当な時間を取られていた。

植物育成特化色温度・低発熱・IP65防湿のCOBテープへの換装で、夏場の室温上昇が抑制され電照管理の手間も大幅に軽減。収穫量の安定と電気代51%削減を同時に実現した。

「夏場に温室が暑くなりすぎる問題が改善されました。ナトリウムランプの熱がなくなったことで冷却コストが下がり、そっちでも節約できています。タイマー設定も簡単で、電照管理が楽になりました」

— 関東近郊・農業ハウス・葉物野菜・イチゴ栽培農家

施設概要・導入背景

施設種別農業ハウス・温室(葉物野菜・イチゴ・花卉の周年栽培)
施設規模800㎡(栽培エリア+作業場+管理室+倉庫)
既存照明高圧ナトリウムランプ(栽培)・蛍光灯(作業場・管理室)
課題ナトリウムランプの高発熱で夏場の温度管理が困難・電気代増大・球切れ交換の手間
COBテープ採用理由低発熱・防湿IP65・植物光合成適波長(青+赤成分バランス)・タイマー調光・長寿命50,000h

農業ハウスでは「電照栽培」として照明を夜間に点灯することで、植物の光周性をコントロールし収穫量を増やす手法が広く使われています。従来の高圧ナトリウムランプは熱出力が大きく、夏場には温室内温度を過度に上昇させ、空調コストが跳ね上がるという悪循環がありました。低発熱COBテープへの換装で電照コスト・空調コスト・保守コストを同時削減しました。

よくある失敗例

一般用の非防湿LEDテープを農業ハウス内に設置したところ、農薬散布時の水分が基板に侵入して短絡し1ヶ月以内に全灯不良が発生した事例がある。また植物育成を考えずに一般的な昼白色(5000K)のみで設置した結果、開花期に必要な赤色成分が不足して着果率が下がったというケースも。農業用途では防湿規格と栽培目的に合わせた色温度選定が不可欠だ。

4ゾーン別 施工仕様

Zone A

栽培エリア(電照栽培メインゾーン)

機器: 防湿IP65/タイマー調光COBテープ 12W/m(Ra90/5000K+赤色成分強化)
敷設: 200m(棚上部+天井吊り下げ)
消費電力: 1,440W実効(タイマー制御・平均60%稼働)
照度: 5,000lux(葉物野菜・イチゴ光合成に最適)
特記: 日出補光4h+日没補光2h自動タイマー・防湿IP65
Zone B

育苗エリア・苗床

機器: 防湿IP65/COBテープ 10W/m(Ra90/4000K)
敷設: 100m(多段棚式育苗棚各段)
消費電力: 1,000W(育苗期全灯・全照射)
照度: 3,000lux(発根・発芽促進)
特記: 多段棚に均一照射・防湿IP65・タイマー連動
Zone C

作業場・選果・パッキングエリア

機器: PIR+COBテープ 8W/m(Ra90/5000K)
敷設: 80m
消費電力: 192W実効(PIR稼働率30%)
照度: 500lx(選別・パッキング作業用)
特記: Ra90高演色で野菜・花卉の色判別精度向上
Zone D

管理室・倉庫・機械室

機器: PIR/COBテープ 6W/m(Ra80/4000K)
敷設: 80m
消費電力: 72W実効(PIR稼働率15%)
照度: 200lx
特記: 資材・農薬倉庫PIR自動消灯で節電

省エネ効果・投資回収試算

51%
省エネ率
32万
年間電気代削減(円)
13万
年間保守費削減(円)
45万
年間合計削減(円)
140万
施工費(円)
3.1年
投資回収期間
従来消費電力合計5,600W(高圧ナトリウム×8台+蛍光灯)
LED換装後消費電力2,704W(Zone A:1,440W + B:1,000W + C:192W + D:72W)
省エネ率約51%削減(タイマー・PIR稼働率効果込み)
年間削減電力約20,000kWh(年間稼働換算)
電気代削減約32万円/年(30円/kWh換算・農業用電力単価適用)
保守費削減約13万円/年(ナトリウムランプ交換・点検費)
10年間累計削減約315万円

電照栽培タイマー制御プログラム

時間帯Zone A 栽培Zone B 育苗目的
04:00〜07:00(日出補光)100% 5,000lux80%日出前の補光で光合成時間延長
07:00〜17:00(自然光)0% 消灯0% 消灯自然日射活用・節電
17:00〜21:00(日没補光)100% 5,000lux100%日没後の光合成補光
21:00〜04:00(深夜)0% 暗期(長日植物用)0%花成誘導・暗期確保
曇天補正(センサー連動)60〜100% 自動調整50〜80%日射不足時の自動補光

低発熱による温室温度管理の改善

高圧ナトリウムランプ(400W×8台=3,200W)は光エネルギーの他に大量の熱を発生させます。COBテープは同等以上の照度を1,440W(Zone A実効)で実現し、発熱量を大幅に削減します。これにより夏場の温室内温度上昇が抑制され、空調コストも間接的に削減されます。

防湿IP65仕様の重要性

施工・工期の概要

2027年問題:蛍光灯フェーズアウトへの対応

〜2026年既存蛍光灯の在庫流通・補修部品入手可
2027年〜一般蛍光灯の製造・輸入が事実上終了
2028年〜補修部品枯渇・修理不能化・照明コスト急増リスク

よくある質問

Q. 農業ハウスのLED電照に最適な色温度はどれですか?

A. 葉物野菜・イチゴの栄養成長促進には青色成分を含む5000〜6000K(昼白色〜昼光色)、開花・果実着色促進には赤色成分を含む2700〜3000K(電球色)が有効です。栽培品種と成長ステージに合わせた色温度選定・タイマー制御の組み合わせで収穫量向上が期待できます。

Q. 農業ハウスのLEDは高湿度・農薬散布環境に耐えられますか?

A. 農業ハウス向けにはIP65以上の防湿・防水規格品が必須です。農薬散布時の薬液が付着しても安全に使えるよう、アルミチャンネルに収めた防湿仕様のCOBテープLEDを推奨します。5年保証品を選ぶと長期の安定運用が確保できます。

Q. 電照タイマー制御はどのように設定しますか?

A. タイマーコントローラーで日没後の電照時間(例:18時〜22時)を設定するのが一般的です。長日処理や短日処理など栽培品種の光要求性に合わせたプログラムが可能で、スマートフォンアプリ連携の最新コントローラーでは遠隔からの時間設定変更にも対応しています。

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