施設概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 業種 | 脱出ゲーム・謎解きエンターテインメント施設 |
| 部屋数 | 5ゲームルーム(各50〜80㎡)・ロビー・スタッフルーム含む総500㎡ |
| 営業時間 | 11:00〜22:00(11時間/日・年間4,015時間) |
| 旧照明 | FL蛍光灯(固定照度・調光不可)・白熱スポット混在 |
| 課題 | ゲーム中の演出変更不可・固定照度による没入感の低さ・電気代高騰 |
4ゾーン別 施工内容
Zone A|メインゲームルーム×5部屋 — 調光調色・Ra85・2700K〜5000K・COB6W/m
| 項目 | 旧設備 | 新設備 |
|---|---|---|
| ゲームルーム照明 | FL40W×40灯 = 1,600W(固定・調光不可) | 調光調色COB6W/m × 100m = 600W (2700K〜5000K・0〜100%調光) |
| 演出設定例 | 固定照度のみ(演出なし) | 謎解き中(4000K/60%/300lx) / クリア演出(5000K/100%/500lx) / ホラー演出(2700K/10%/30lx) |
| 削減率 | 1,600W | 600W平均実効(63%削減・調光平均75%稼働) |
調光調色が没入感に与える効果:
脱出ゲームでは照明の「変化」自体がゲーム体験の一部となる。謎を解くとBGMとともに照明が一瞬明るくなる演出、ホラーシーンで赤みがかった低照度に変化する演出などが可能になり、リピーター率が施工後3ヶ月で18%向上した。
調光運用(平均75%出力)により消費電力を100%点灯時の約63%に削減できる追加効果も得られた。
Zone B|待合ロビー・受付 — Ra85・3500K・COB8W/m
| 項目 | 旧設備 | 新設備 |
|---|---|---|
| ロビー照明 | FL40W×15灯 = 600W | COB8W/m × 30m = 240W |
| 演色性 | Ra75相当 | Ra85・3500K(ゲームへの期待感を高める中間色) |
| 削減率 | 600W | 240W(60%削減) |
Zone C|廊下・移動ゾーン — Ra85・調光・COB6W/m
| 項目 | 旧設備 | 新設備 |
|---|---|---|
| 廊下照明 | FL32W×20灯 = 640W | 調光COB6W/m × 40m = 240W(60%平均稼働) |
| 運用 | 常時全点灯 | ゲーム中は低照度(30%)・ゲーム外は通常(70%)に自動切替 |
| 削減率 | 640W | 144W実効(78%削減) |
Zone D|スタッフルーム・バックヤード — PIR・Ra80・COB8W/m
| 項目 | 旧設備 | 新設備 |
|---|---|---|
| スタッフ室 | FL40W×10灯 = 400W(常時点灯) | COB8W/m × 20m = 160W × PIR30%稼働 = 48W実効 |
| PIR設定 | なし | 人感センサー連動・無人時自動消灯(60秒タイムアウト) |
| 削減率 | 400W | 48W実効(88%削減) |
省エネ効果・投資回収計算
| 区分 | 旧消費電力 | 新消費電力(実効) | 削減 |
|---|---|---|---|
| Zone A ゲームルーム | 1,600W | 600W実効 | 1,000W |
| Zone B ロビー | 600W | 240W | 360W |
| Zone C 廊下 | 640W | 144W実効 | 496W |
| Zone D スタッフ室 | 400W | 48W実効 | 352W |
| 合計 | 3,240W | 1,032W実効 | 2,208W(68%削減) |
(電気代ベース)
(電気+ランプ)
電気代削減の詳細:
削減電力:2,208W × 4,015時間/年 = 8,865kWh/年
電気代削減:8,865kWh × 30円 ≒ 265,950円/年
ただし調光による平均稼働率を考慮した実質削減は約160,000円/年
ランプ交換費削減:蛍光灯管(約15,000円/年)+ 白熱球(約5,000円/年)= 20,000円
総削減:約160,000〜180,000円/年
施工費55万 ÷ 160,000円 = 3.4年回収
脱出ゲーム施設特有の照明要件
調光調色によるゲーム演出の多様化
脱出ゲームにおける照明演出は体験の質に直結する。固定照度の蛍光灯では実現できなかった 「クリア時の全点灯フラッシュ」「ホラーシーンの低照度赤みがかった雰囲気」 「タイムアップ時の点滅警告」などをCOB LEDの調光調色機能で実現できる。 DMXコントローラーとの組み合わせで、各部屋を独立したシーンプログラムで制御可能になり、 ゲームごとに全く異なる照明体験を提供できるようになった。
省エネと演出の両立
演出のために調光を多用すると「常時フル点灯よりも消費電力が下がる」という副次効果がある。 ホラーシーン(10%調光)やミステリーシーン(30%調光)では電力消費が定格の10〜30%に抑えられ、 1ゲーム60分の平均調光率は約65%に達した。 旧蛍光灯の固定全点灯と比べると、演出面での向上と省エネ効果が同時に得られる点が COB LEDの優位性として特に評価された。
コンテンツ変更時の照明更新コスト
脱出ゲーム施設は数ヶ月〜1年ごとにゲームコンテンツを入れ替えることが多い。 旧蛍光灯では照明位置の変更が物理的な電気工事を伴うため高コストだった。 COBテープはダクトレールへの取付位置変更が容易で、新コンテンツの世界観に合わせた 照明レイアウト変更を電気工事なしで実施できる。テープ延長・カットも自由なため、 コンテンツ更新コストを大幅に削減できることが採用の決め手となった。
採用製品・仕様一覧
| ゾーン | 製品 | 仕様 | 数量 |
|---|---|---|---|
| Zone A | 調光調色COBテープ 6W/m | Ra85・2700〜5000K・0〜100%PWM調光対応 | 100m |
| Zone B | COBテープ 8W/m | Ra85・3500K・IP20 | 30m |
| Zone C | 調光COBテープ 6W/m | Ra85・4000K・0〜100%調光対応 | 40m |
| Zone D | COBテープ 8W/m + PIRセンサー | Ra80・4000K・PIR60秒タイムアウト | 20m |
施工前後の比較サマリ
| 指標 | 施工前 | 施工後 | 改善 |
|---|---|---|---|
| 総消費電力 | 3,240W | 1,032W実効 | ▲68% |
| 年間電力消費 | 13,009kWh | 4,144kWh | ▲8,865kWh |
| 演出機能 | 固定照度のみ | 調光調色・シーン切替 | 体験品質向上 |
| コンテンツ更新 | 電気工事必要 | テープ貼替のみ | 工事コスト削減 |
| 施工費 | — | 55万円 | 回収3.4年 |