施工事例 B-47

ドラッグストア・薬局
LED照明施工事例
化粧品4000K・調剤室Ra95で客単価18%向上・電力47%削減

280㎡ドラッグストアのフルLEDリニューアル。医薬品棚Ra90・化粧品4000K・調剤室5000K/Ra95の4ゾーン設計で顧客満足度と省エネを両立。

📅 2026年5月 🏢 280㎡ ドラッグストア ⚡ 既存比 電力47%削減 📊 客単価 +18%

施設概要と照明課題

280
施設面積
4
ゾーン
照明設計エリア数
116
m
COBテープ総延長
47%
削減
電力消費量

本施設は郊外型ドラッグストア。医薬品・化粧品・日用品の3カテゴリを扱い、調剤薬局を併設。既存の蛍光灯照明は全店均一の色温度(5000K相当)で運用されていたが、化粧品コーナーの肌色再現が悪く試色(テスター)の見え方が実際と乖離するという課題があった。また調剤室では薬の錠剤・カプセルの色識別に高演色性が求められていたが、Ra値の低い蛍光灯では視認性が不十分だった。電気代削減を主目的とした改修計画に、「売れる照明設計」の観点を加えた4ゾーン設計を提案・実施した。

ドラッグストア・薬局に求められる照明要件

要件 対象エリア 理由と基準値
Ra90以上の高演色性 化粧品・医薬品棚・調剤室 商品パッケージの色見本と実際の色が一致すること。調剤室ではJIS T 4001「病院照明基準」でRa≥85が推奨
色温度4000K(化粧品) 化粧品コーナー 4000Kは自然光に近く、ファンデーション・口紅・アイシャドウのテスターが実際の着用イメージに近い色で見える。2700K(電球色)では暖かすぎて実際より血色良く見え、5000K(昼光色)では蒼白に見えすぎる
高照度(600〜800lx) 医薬品棚・化粧品棚 小さな文字(用法・用量・成分表示)の視認性確保。JIS Z 9110では薬局・医療の一般作業照度を500lx以上と規定
Ra95以上(調剤室) 調剤室 錠剤・カプセルの色識別(赤/ピンク/橙/白/黄の識別)。調剤誤りリスク低減のため業界標準でRa≥90、理想はRa≥95
グレア制御(UGR≤22) 全エリア 長時間滞在する来店客・スタッフのグレアによる疲労防止

4ゾーン照明設計

Zone A — エントランス・日用品売場
色温度: 4000K
演色性: Ra90
消費電力: 10W/m
設置延長: 30m
区画電力: 300W
照度目標: 500〜700lx
特記: ニュートラルホワイトで清潔感と活気を演出。日用品パッケージの文字視認性を確保
Zone B — 化粧品コーナー
色温度: 4000K
演色性: Ra95
消費電力: 12W/m
設置延長: 24m
区画電力: 288W
照度目標: 600〜900lx
特記: Ra95で肌色・口紅・アイシャドウの実際の発色に近い試色体験を提供。テスタースタンド上部には補助スポット照明を追加
Zone C — 医薬品棚・OTCコーナー
色温度: 4000K
演色性: Ra90
消費電力: 10W/m
設置延長: 38m
区画電力: 380W
照度目標: 600〜800lx
特記: 医薬品パッケージの小文字・添付文書の視認性を確保。棚下面にも補助テープを配置
Zone D — 調剤室・バックヤード
色温度: 5000K
演色性: Ra95
消費電力: 12W/m
設置延長: 24m
区画電力: 288W
照度目標: 800〜1200lx
特記: 錠剤・カプセルの色識別に高照度+Ra95を確保。フリッカーフリーで長時間作業の視疲労を低減

設備仕様サマリ

ゾーン 色温度 Ra W/m 延長(m) 電力(W) 照度(lx)
Zone A エントランス 4000K 90 10 30 300 500〜700
Zone B 化粧品 4000K 95 12 24 288 600〜900
Zone C 医薬品 4000K 90 10 38 380 600〜800
Zone D 調剤室 5000K 95 12 24 288 800〜1200
合計 116 1,256

化粧品コーナーの色温度選定マトリクス

化粧品の種類・用途別に最適な色温度を示した選定マトリクス。◎=最適、○=許容、△=不推奨

化粧品カテゴリ 2700K(電球色) 3000K(温白色) 4000K(白色) 5000K(昼光色)
ファンデーション・コンシーラー △ 肌が暖かく見えすぎ ○ やや暖色 ◎ 自然光に近い ○ やや蒼白
口紅・リップグロス △ 赤みが強調される ○ 暖色系に有利 ◎ 実際の発色に近い △ ピンク系が蒼白に
アイシャドウ(暖色系) ○ 暖色が映える △ 発色が沈む
アイシャドウ(寒色系) △ 青みが黄ばんで見える ◎ ブルー系が映える
スキンケア(白/透明パッケージ) △ 黄みがかって見える ◎ 清潔感が高い
ネイルカラー △ 発色がくすむ ◎ 実際の爪色に近い

化粧品コーナー全体を4000K/Ra95で統一することで、異なるカテゴリの商品を同一エリアに混在させてもほぼ全ての化粧品が「実際の着用イメージに近い発色」で試色できる。2700K(電球色)に多い「店内ではきれいに見えたのに、家に帰ったら違う色だった」というクレームが大幅に減少する。

既存照明との比較

項目 既存蛍光灯 COB LEDテープ 削減率
消費電力 2,370W 1,256W −47%
年間電気代(1日14h×365日) 約120万円 約64万円 年間約56万円削減
演色性Ra値(化粧品エリア) Ra75〜80(蛍光灯) Ra95 大幅向上
フリッカー あり(蛍光管起因) なし(DC駆動) 完全解消
ランプ寿命 約8,000h 約50,000h 6倍以上
発熱量(化粧品への影響) 熱線含む・棚内温度上昇あり IR・UV放射ゼロ 商品品質保護
初期投資 約68万円 回収期間 約1年2ヶ月

導入3ヶ月後の測定結果

+18%
化粧品コーナー客単価の向上
試色後の購入率が向上。「家に帰ったら色が違った」系クレームが前年比ゼロ。テスター使用率が32%増加
−47%
電力消費量削減
2,370W → 1,256W。年間電気代を約56万円削減。設備投資の回収期間は約1年2ヶ月
0件
照明関連クレーム
蛍光灯時代に月平均2〜3件あった「試色と実際の発色が違う」クレームがゼロに。調剤室の薬識別エラー報告もゼロ継続
4.1→4.7
Google口コミ評点の向上
「化粧品コーナーが見やすくなった」「調剤室のスタッフが丁寧に薬を確認してくれている」という口コミが増加
+24%
化粧品回遊率の向上
化粧品コーナーへの立ち寄り率(顧客トラッキング計測)が24%向上。照明改善で「見やすくなった」という来店者が増加
0℃
棚内温度上昇
LED化後は棚内赤外線放射がゼロ。化粧品・医薬品の品質への熱的影響がなくなり、保存品質が改善

ドラッグストア・薬局 施工上の注意点

💄
化粧品テスタースタンドへの補助照明
天井メインライトだけでは試色する際に手元が影になる場合がある。テスタースタンドの上部または側面に補助のCOBテープを追加し、500〜700lxを確保する。Ra95品番を使用して試色の精度を最大化。
💊
調剤室の照度・演色性基準遵守
調剤室はJIS T 4001「病院照明基準」の準用で800lx以上・Ra≥85が推奨される。COB 5000K/Ra95を選択し、フリッカーフリー(DC駆動)で長時間業務の視疲労を防ぐ。調剤台の手元照度は補助で1200lx以上を目標とする。
🌡️
医薬品・化粧品への熱対策
蛍光灯には赤外線(熱線)放射があり、棚内商品の品質に影響する。LEDはIR放射がほぼゼロだが、LED本体(チップ部)の発熱は放熱設計が必要。アルミチャンネルを使用してLED本体の放熱を棚外に逃がし、棚内への熱伝達を防ぐ。
🔦
棚下照明(シェルフライト)の活用
高さ2.4m以上の棚の下段は天井照明だけでは暗くなりがち。各棚段の前縁に幅5〜8mm程度の細型COBテープをシェルフライトとして設置することで、全段均一照度を達成。特に医薬品の下段配置品(目薬・栄養剤など)の視認性が大きく向上。

使用製品と選定理由

用途 製品 選定理由
Zone A(4000K/Ra90) COB 24V LEDテープ 4000K Ra90 10W/m ニュートラルホワイトで清潔感と商品視認性を確保。コスト効率を重視
Zone B 化粧品(4000K/Ra95) COB 24V LEDテープ 4000K Ra95 12W/m Ra95で実際の肌色・発色に近い試色体験を提供。客単価向上の中核製品
Zone C 医薬品(4000K/Ra90) COB 24V LEDテープ 4000K Ra90 10W/m パッケージの小文字視認性を確保。棚下補助にはスリムタイプを使用
Zone D 調剤室(5000K/Ra95) COB 24V LEDテープ 5000K Ra95 12W/m 錠剤・カプセル色識別精度を最大化。DC駆動でフリッカーフリーを保証
電源装置 24V DCスイッチング電源 各ゾーン専用 フリッカーフリー保証。80%ルールで定格の余裕をもって運用
チャンネル アルミチャンネル(フロストカバー付き) 放熱・グレア拡散・保護。商品への熱伝達を最小化

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