地方都市の中規模百貨店(1,800㎡・4フロア)。ファッション・コスメ・食品・レストランを揃えるこの施設では、試着室でよく見えた服が自宅の窓際で「全然違う色だった」というクレームが年間十数件発生していた。原因はファッションフロアに採用されていたRa75の蛍光灯。布地の色が正確に再現されず、照明下と自然光下で見え方に大きなズレが生じていた。
食品フロア(デパ地下)でも「鮮魚の鮮度感が出ない」「スイーツの色が沈んで見える」という販売員からの声が上がっており、旧来の蛍光灯では演色性の限界が露呈していた。電力費は年間600万円超で経営上の課題にもなっていた。
LED PRO SHOPへの相談でファッションフロアRa95・コスメRa95・食品Ra90・共用部Ra80のゾーン別演色設計が提案された。「高演色LEDが返品率低下とブランドイメージ向上を同時に達成できると聞き、すぐに試算を依頼した」と施設担当者は話す。
百貨店 施設管理担当の声
「試着室での照明クレームが施工後ほぼゼロになりました。食品フロアのスタッフも商品がおいしそうに見えると言っています。電気代は月に約12万円下がり、ランプ交換の手間も大幅に減りました。」— 地方百貨店 施設管理部門担当者
百貨店は一つの建物の中にファッション・コスメ・食品・レストランなど異なる商品カテゴリーが共存します。それぞれの商品が最も魅力的に見える照明条件は異なるため、フロアごとに色温度・演色性・照度を最適化するゾーン設計が競合施設との差別化に直結します。
今回の施工では、ファッション・コスメフロアにRa95高演色COBテープLED(3000K)を採用し試着時の色再現精度を向上。食品フロアはRa90(3500K)で食材の鮮度感を演出。共用部はPIR人感センサー連動調光で閉店後の無駄な消費電力をゼロに近づけ、全体で52%の省エネを達成しました。
施工概要:地方中規模百貨店 1,800㎡(4フロア) / ファッション・コスメRa95/3000K・食品Ra90/3500K・共用部Ra80/4000K/PIR調光 / 施工費540万円 / 52%省エネ・年間142万円削減・回収3.8年
| フロア・エリア | 旧照明 | 新LED(COBテープ) | 削減率 |
|---|---|---|---|
| ファッション・コスメフロア(450m) | Hf蛍光灯40W × 120本 = 4,800W Ra75 / 3500K |
COB 10W/m × 450m = 4,500W Ra95 / 3000K |
6%削減(演色性優先) |
| 食品フロア・デパ地下(350m) | Hf蛍光灯40W × 90本 = 3,600W Ra75 / 4200K |
COB 8W/m × 350m = 2,800W Ra90 / 3500K |
22%削減 |
| レストランフロア(250m) | Hf蛍光灯32W × 80本 = 2,560W Ra75 / 4000K |
COB 8W/m × 250m = 2,000W Ra90 / 3000K |
22%削減 |
| 共用部・エスカレーター・通路(300m) | 蛍光灯40W × 100本 = 4,000W Ra65 / 4200K |
COB 6W/m × 300m = 1,800W Ra80 / 4000K PIR調光 閉店後50%調光 |
55%削減(PIR込み) |
| 合計 | 14,960W | 11,100W(平均) | 52%削減(PIR調光含む) |
百貨店のファッションフロアでは、顧客が試着後に購入を決断する最大の根拠が「色・素材感の確認」です。照明の演色性が低い場合、店舗内で見た色と自宅・屋外で見た色が大きく異なり、購入後のクレーム・返品率上昇につながります。
Ra95高演色COBテープLEDは太陽光(Ra100)に近い自然な発色を実現し、あらゆる素材・色相を忠実に再現します。試着室での色再現精度が向上することで購入後のギャップを減らし、返品率低下と顧客満足度向上を同時に達成できます。
デパ地下では商品カテゴリーごとに最適な色温度が異なります。鮮魚・精肉には3500〜4000Kで赤みを際立たせ、洋菓子・パンには3000Kの温かみある光が食欲を誘います。Ra90以上の高演色光は食材の鮮度感・ツヤ・質感を最大限に引き出し、「おいしそう」という購買衝動を生み出します。
| 項目 | 旧照明(年間) | 新LED(年間) | 削減額 |
|---|---|---|---|
| 電力費 稼働11h/日×360日=3,960h |
14,960W×3,960h=59,242kWh ×¥30=1,777,000円 |
PIR調光後平均7,200W×3,960h =28,512kWh×¥30=855,000円 |
922,000円 |
| ランプ交換費 蛍光灯390本×年2回交換 |
390本×2回×¥600=468,000円 | COB寿命50,000h ほぼ交換不要 ≒0円 |
468,000円 |
| 器具メンテ・清掃費 | 球切れ対応・器具清掃 約30,000円 |
LED化でほぼ不要 ≒0円 |
30,000円 |
| 合計削減額 | 2,275,000円/年 | 855,000円/年 | 約1,420,000円/年 |
投資回収計算:施工費 5,400,000円 ÷ 年間削減額 1,420,000円 = 3.8年で回収。大規模施設ほど稼働時間が長く省エネ効果が大きくなります。回収後は毎年142万円の純利益として蓄積されます。
百貨店は常に営業しているため、全フロア一斉施工は困難です。今回の施工では月曜定休日を利用した深夜施工と、フロアごとの段階施工を採用しました。ファッションフロア→食品フロア→共用部の順で施工することで、営業時間中の売上への影響をゼロに近づけました。
試着室は売り場の中でも最も演色性が重要なポイントです。壁・天井・床の素材による反射光も考慮し、試着室内でRa95/3000K・照度1,200lx以上を確保する設計が必要です。鏡の配置と照明の角度を最適化することで、自然光に近い試着環境を実現できます。
百貨店のショーウィンドウは屋外の明るさに負けないよう、ウィンドウ内の照度を3,000〜5,000lx確保することが推奨されます。COBテープLEDのスポット利用でマネキン・商品ディスプレイを際立たせ、通行人への訴求力を高めます。
百貨店に多く使用されているHf蛍光灯・コンパクト蛍光灯は主要メーカーが2025〜2027年に製造終了予定。390本以上の蛍光管を使う大規模施設では、補修部品の一斉調達困難が特に深刻です。早期のLED換装計画を強く推奨します。
A. ファッションフロアの試着室・売り場ディスプレイにはRa95以上の高演色LEDを推奨します。Ra80以下では布地の色が実際と異なって見え、自宅との見え方の差による返品・クレームが増加します。特に高価格帯ブランドフロアではRa95〜Ra97が業界標準となっています。
A. デパ地下の食品フロアは商品カテゴリーによって最適色温度が異なります。鮮魚・精肉・デリカは3500〜4000Kの中間色でトレシャネの赤みを際立たせ、洋菓子・パンは3000Kの電球色で食欲を誘います。いずれもRa90以上の高演色仕様を選択すると商品の鮮度感・質感が向上します。
A. エスカレーター・廊下・トイレ等の共用部は人感センサー(PIR)連動の調光設計が有効です。閉店後・利用者が少ない時間帯に自動で30〜50%調光することで年間電力費のさらなる削減が可能です。共用部はRa80・4000K昼白色で視認性と清潔感を確保します。
LED PRO SHOPでは商業施設向けRa95高演色・Ra90・PIR調光対応のCOBテープLED製品を取り揃えています。演色性・色温度・照度ごとに絞り込んでお選びください。
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