施工事例 B-95

百貨店 LED照明施工事例
ファッションフロアRa95高演色4フロア対応
52%省エネ・年間142万円削減・回収3.8年

52%
省エネ率
142万円
年間削減額
3.8年
投資回収期間
Ra95
ファッション高演色

「試着室で選んだ服が家だと違う色に見える」——演色性軽視が招いたクレームの連鎖

地方都市の中規模百貨店(1,800㎡・4フロア)。ファッション・コスメ・食品・レストランを揃えるこの施設では、試着室でよく見えた服が自宅の窓際で「全然違う色だった」というクレームが年間十数件発生していた。原因はファッションフロアに採用されていたRa75の蛍光灯。布地の色が正確に再現されず、照明下と自然光下で見え方に大きなズレが生じていた。

食品フロア(デパ地下)でも「鮮魚の鮮度感が出ない」「スイーツの色が沈んで見える」という販売員からの声が上がっており、旧来の蛍光灯では演色性の限界が露呈していた。電力費は年間600万円超で経営上の課題にもなっていた。

LED PRO SHOPへの相談でファッションフロアRa95・コスメRa95・食品Ra90・共用部Ra80のゾーン別演色設計が提案された。「高演色LEDが返品率低下とブランドイメージ向上を同時に達成できると聞き、すぐに試算を依頼した」と施設担当者は話す。

百貨店 施設管理担当の声

「試着室での照明クレームが施工後ほぼゼロになりました。食品フロアのスタッフも商品がおいしそうに見えると言っています。電気代は月に約12万円下がり、ランプ交換の手間も大幅に減りました。」
— 地方百貨店 施設管理部門担当者

よくある失敗例:百貨店のLED化でありがちな問題

百貨店照明設計の核心:フロアごとに演色性を変える

百貨店は一つの建物の中にファッション・コスメ・食品・レストランなど異なる商品カテゴリーが共存します。それぞれの商品が最も魅力的に見える照明条件は異なるため、フロアごとに色温度・演色性・照度を最適化するゾーン設計が競合施設との差別化に直結します。

今回の施工では、ファッション・コスメフロアにRa95高演色COBテープLED(3000K)を採用し試着時の色再現精度を向上。食品フロアはRa90(3500K)で食材の鮮度感を演出。共用部はPIR人感センサー連動調光で閉店後の無駄な消費電力をゼロに近づけ、全体で52%の省エネを達成しました。

施工概要:地方中規模百貨店 1,800㎡(4フロア) / ファッション・コスメRa95/3000K・食品Ra90/3500K・共用部Ra80/4000K/PIR調光 / 施工費540万円 / 52%省エネ・年間142万円削減・回収3.8年

施工前後 照明スペック比較

フロア・エリア旧照明新LED(COBテープ)削減率
ファッション・コスメフロア(450m) Hf蛍光灯40W × 120本 = 4,800W
Ra75 / 3500K
COB 10W/m × 450m = 4,500W
Ra95 / 3000K
6%削減(演色性優先)
食品フロア・デパ地下(350m) Hf蛍光灯40W × 90本 = 3,600W
Ra75 / 4200K
COB 8W/m × 350m = 2,800W
Ra90 / 3500K
22%削減
レストランフロア(250m) Hf蛍光灯32W × 80本 = 2,560W
Ra75 / 4000K
COB 8W/m × 250m = 2,000W
Ra90 / 3000K
22%削減
共用部・エスカレーター・通路(300m) 蛍光灯40W × 100本 = 4,000W
Ra65 / 4200K
COB 6W/m × 300m = 1,800W
Ra80 / 4000K PIR調光
閉店後50%調光
55%削減(PIR込み)
合計 14,960W 11,100W(平均) 52%削減(PIR調光含む)

4フロア別 照明設計詳細

1F・2F
ファッション・コスメフロア
色温度:3000K 電球色
演色性:Ra95 高演色
テープ:COB 10W/m × 450m
消費電力:4,500W
照度:500〜800lx(売り場)
試着室:1,200lx/Ra95
目的:布地色の正確な再現・試着満足度向上
B1F
食品フロア(デパ地下)
色温度:3500K 温白色
演色性:Ra90
テープ:COB 8W/m × 350m
消費電力:2,800W
照度:500〜700lx
スポット:鮮魚・精肉エリア強調
目的:食材鮮度感・スイーツ質感の向上
3F
レストランフロア
色温度:3000K 電球色
演色性:Ra90
テープ:COB 8W/m × 250m
消費電力:2,000W
照度:200〜400lx(テーブル)
通路:400lx
目的:飲食空間の温かみ・滞在時間向上
全フロア共用部
エスカレーター・通路・トイレ
色温度:4000K 昼白色
演色性:Ra80
テープ:COB 6W/m × 300m
消費電力:1,800W → PIR調光後900W
照度:200〜300lx
制御:PIR人感センサー調光
目的:安全動線確保・閉店後省エネ

Ra95高演色が百貨店のファッションフロアで必須な理由

百貨店のファッションフロアでは、顧客が試着後に購入を決断する最大の根拠が「色・素材感の確認」です。照明の演色性が低い場合、店舗内で見た色と自宅・屋外で見た色が大きく異なり、購入後のクレーム・返品率上昇につながります。

演色性が低い照明による具体的な問題

Ra95高演色COBテープLEDは太陽光(Ra100)に近い自然な発色を実現し、あらゆる素材・色相を忠実に再現します。試着室での色再現精度が向上することで購入後のギャップを減らし、返品率低下と顧客満足度向上を同時に達成できます。

食品フロアのRa90設計と色温度選定

デパ地下では商品カテゴリーごとに最適な色温度が異なります。鮮魚・精肉には3500〜4000Kで赤みを際立たせ、洋菓子・パンには3000Kの温かみある光が食欲を誘います。Ra90以上の高演色光は食材の鮮度感・ツヤ・質感を最大限に引き出し、「おいしそう」という購買衝動を生み出します。

👗
Ra95で試着クレーム解消
布地の色を太陽光に近い精度で再現。試着時と自宅での見え方のギャップを最小化
🍱
Ra90でデパ地下の鮮度感向上
鮮魚・精肉・スイーツの色が生き生きと見え、衝動購買を促進
📡
PIR調光で無駄ゼロ
人感センサー連動で閉店後・深夜の共用部を50%調光。年間電力費を追加削減
💰
年間142万円削減
電力費100万+ランプ交換費30万+メンテ費12万を合計で削減

費用対効果の詳細計算

項目旧照明(年間)新LED(年間)削減額
電力費
稼働11h/日×360日=3,960h
14,960W×3,960h=59,242kWh
×¥30=1,777,000円
PIR調光後平均7,200W×3,960h
=28,512kWh×¥30=855,000円
922,000円
ランプ交換費
蛍光灯390本×年2回交換
390本×2回×¥600=468,000円 COB寿命50,000h
ほぼ交換不要 ≒0円
468,000円
器具メンテ・清掃費 球切れ対応・器具清掃
約30,000円
LED化でほぼ不要
≒0円
30,000円
合計削減額 2,275,000円/年 855,000円/年 約1,420,000円/年

投資回収計算:施工費 5,400,000円 ÷ 年間削減額 1,420,000円 = 3.8年で回収。大規模施設ほど稼働時間が長く省エネ効果が大きくなります。回収後は毎年142万円の純利益として蓄積されます。

百貨店LED施工の注意事項

フロア別施工の段階分割で売上への影響を最小化

百貨店は常に営業しているため、全フロア一斉施工は困難です。今回の施工では月曜定休日を利用した深夜施工と、フロアごとの段階施工を採用しました。ファッションフロア→食品フロア→共用部の順で施工することで、営業時間中の売上への影響をゼロに近づけました。

試着室照明の特別設計

試着室は売り場の中でも最も演色性が重要なポイントです。壁・天井・床の素材による反射光も考慮し、試着室内でRa95/3000K・照度1,200lx以上を確保する設計が必要です。鏡の配置と照明の角度を最適化することで、自然光に近い試着環境を実現できます。

ショーウィンドウの屋内外輝度バランス

百貨店のショーウィンドウは屋外の明るさに負けないよう、ウィンドウ内の照度を3,000〜5,000lx確保することが推奨されます。COBテープLEDのスポット利用でマネキン・商品ディスプレイを際立たせ、通行人への訴求力を高めます。

施工事例まとめ・主な達成指標

2027年問題:蛍光灯フェーズアウトへの対応

百貨店に多く使用されているHf蛍光灯・コンパクト蛍光灯は主要メーカーが2025〜2027年に製造終了予定。390本以上の蛍光管を使う大規模施設では、補修部品の一斉調達困難が特に深刻です。早期のLED換装計画を強く推奨します。

〜2026年既存蛍光灯の在庫流通・補修部品入手可
2027年〜一般蛍光灯の製造・輸入が事実上終了
2028年〜補修部品枯渇・大規模施設ほど調達リスクが高まる

よくある質問

Q. 百貨店のファッションフロアに必要な演色性(Ra値)はいくつですか?

A. ファッションフロアの試着室・売り場ディスプレイにはRa95以上の高演色LEDを推奨します。Ra80以下では布地の色が実際と異なって見え、自宅との見え方の差による返品・クレームが増加します。特に高価格帯ブランドフロアではRa95〜Ra97が業界標準となっています。

Q. 百貨店の食品フロア(デパ地下)に適した照明の色温度は何Kですか?

A. デパ地下の食品フロアは商品カテゴリーによって最適色温度が異なります。鮮魚・精肉・デリカは3500〜4000Kの中間色でトレシャネの赤みを際立たせ、洋菓子・パンは3000Kの電球色で食欲を誘います。いずれもRa90以上の高演色仕様を選択すると商品の鮮度感・質感が向上します。

Q. 百貨店のLED化でエスカレーター・共用部はどう設計すればよいですか?

A. エスカレーター・廊下・トイレ等の共用部は人感センサー(PIR)連動の調光設計が有効です。閉店後・利用者が少ない時間帯に自動で30〜50%調光することで年間電力費のさらなる削減が可能です。共用部はRa80・4000K昼白色で視認性と清潔感を確保します。

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