施設概要と照明課題
本施設はハードダーツ台8台・フードカウンター・ラウンジソファを備えた200㎡のダーツバーです。従来の蛍光灯ダウンライトはダーツボード正面からの均一照射が難しく、台によって明暗差が生じていました。ブルズアイ周辺のナンバーが読みにくいという常連客の声もあり、照明品質が課題でした。
また夜間の空きダーツレーン・バックヤードの照明が点きっぱなしで電力を無駄に消費していました。COBテープLEDへの換装により、ダーツボード面への均一高照度とバーカウンターの落ち着いた3000K間接照明、PIRセンサーによる空きレーン自動消灯を同時に実現しました。
4ゾーン照明設計
ダーツボード面照明
- 製品 COBテープ LED 10W/m
- 総延長 80m(ボード上部コの字)
- 消費電力 800W
- 演色性 Ra90
- 色温度 4500K(昼白色寄り)
- 照度 800〜1,000 lx(ボード面)
- 調光 70〜100%対応
- グレア対策 拡散カバーで投げ手に眩しさなし
カウンター・棚下間接照明
- 製品 COBテープ LED 8W/m
- 総延長 60m
- 消費電力 480W
- 演色性 Ra90
- 色温度 3000K(電球色)
- 照度 200〜400 lx
- 調光 30〜100%対応
- 演出 ボトル棚を美しく照らす
待ち・休憩エリア照明
- 製品 COBテープ LED 8W/m
- 総延長 40m
- 消費電力 320W
- 演色性 Ra85
- 色温度 2700K(暖色)
- 照度 100〜200 lx
- 調光 20〜80%対応
- 雰囲気 リラックスできる落ち着いた空間
PIRセンサー連動自動点灯
- 製品 COBテープ LED 8W/m + PIRセンサー
- 総延長 40m(センサー制御)
- 実効消費電力 96W(稼働率30%)
- 演色性 Ra80
- 色温度 4000K
- センサー 人感検知30秒後自動消灯
ダーツ照明の最大の要件は「ダーツボード面の均一照射」と「投げ手の目に直接入らないグレアゼロ」です。従来のダウンライトは、ボード上方1点から光を当てるため、ブルズアイ(中心)が明るくナンバーリングのある外周部が暗い照度ムラが生じます。COBテープLEDをボード上部にコの字型に配置し、拡散カバーで輝度を抑えることで、ボード全面を800lx以上で均一照射できます。4500Kの昼白色は黒・赤・白・緑のダーツボード配色を鮮明に識別でき、ブルズアイの狙いを正確にサポートします。
省エネ・コスト削減の内訳
| 項目 | 換装前(蛍光灯) | 換装後(COBテープLED) | 削減効果 |
|---|---|---|---|
| 消費電力合計 | 2,900W | 1,696W(実効) | −42% |
| 年間電気代 | 約30万円 | 約17万円 | −13万円/年 |
| 年間保守費(球切れ交換等) | 約11万円 | 約5万円 | −6万円/年 |
| 年間削減合計 | — | — | −19万円/年 |
| 施工費 | — | 54万円 | — |
| 投資回収期間 | — | — | 約2.8年 |
※電気料金単価27円/kWh、営業時間12時間/日×年間330日で試算。PIRセンサーゾーン稼働率30%を考慮。
ダーツバー・アミューズメント 照明品質チェック比較表
| チェック項目 | 従来蛍光灯ダウンライト | COBテープLED |
|---|---|---|
| ダーツボード面の照度均一性 | △ 不均一 中心が明るく外周が暗い | ◎ 均一 コの字配置で全面800lx |
| 投げ手へのグレア(まぶしさ) | ✕ あり ダウンライト直視でまぶしい | ◎ なし 拡散カバーで輝度抑制 |
| ダーツボード配色の識別精度(演色性) | △ Ra70 黒・赤・緑が曖昧 | ◎ Ra90 全色を正確に再現 |
| バーカウンターの雰囲気演出 | △ 不可 一律白色で味気ない | ◎ 可 3000K調光で落ち着いた空間 |
| 空きレーン・バックヤードの省エネ制御 | ✕ 常時点灯 電力無駄遣い | ◎ PIRセンサー 自動点灯・消灯 |
| ボトル棚・フード陳列の演出 | △ 普通 棚下照明の演出が難しい | ◎ 優秀 Ra90/3000Kで酒瓶を美しく照射 |
| 長時間営業時の目疲れ | ✕ 疲れる フリッカー・高輝度で不快 | ◎ 低減 フリッカーレス・低輝度 |
| 省エネ・電気代削減率 | △ 基準値— | ◎ 42%削減 年間19万円コスト削減 |
よくある質問(ダーツバー LED換装)
Q. ハードダーツ台とソフトダーツ台で照明の要件は違いますか?
基本的な照度・演色性の要件は同じです。ただしソフトダーツ台は液晶画面を内蔵しているため、画面への反射(映り込み)を防ぐために照明角度の調整が重要です。COBテープLEDはテープの配置角度を柔軟に変えられるため、液晶画面への映り込みを最小化できます。
Q. ダーツレーンごとに照明の調光は独立できますか?
はい。COBテープLEDはゾーンごとに独立した調光コントローラーを設置することで、レーン単位での明るさ調整が可能です。使用中のレーンを明るく、空きレーンをPIRセンサーで自動消灯する構成が最も省エネ効果が高くなります。
Q. 施工中の営業は続けられますか?
レーン単位での段階施工が可能です。1〜2レーンを閉鎖して施工し、翌日別のレーンを施工する手順で、全レーンを閉じることなく工事を進められます。通常5日程度で全レーンの換装が完了します。