金融機関 導入事例

銀行・金融機関のLED照明導入事例
Ra90高演色で信頼感演出・電力49%削減

地方銀行支店(延床350㎡)への LED全面導入。4000K/Ra90営業フロア・ATMコーナー・金庫室・会議室4ゾーン設計で電力49%削減・年間65万円コスト削減。

銀行・金融機関LED照明導入事例
49%電力削減率
65万円年間コスト削減
3.1年投資回収年数
+24%来店者信頼感スコア
Ra90営業フロア演色性

「お客様が通帳や書類を見るとき、照明がそれを台無しにしていた」——来店者アンケートで「無機質」という声が18%を占めたのは、青白い蛍光灯のせいだったと後から気づいた。高齢顧客が多い地方銀行支店で、信頼感と視認性を同時に改善しながら電力コストを大幅に削減する——LED化はそのための投資判断だった。4ゾーン設計と時間帯別調光制御で実現した49%削減の全記録を公開する。

導入施設の概要と課題

項目内容
施設種別地方銀行支店(延床面積350㎡)
営業時間平日9:00〜15:00(年間244日)、ATMは7:00〜21:00(年間365日)
建設年数築25年(旧型蛍光灯HF32W型)
主な施設構成営業フロア・ATMコーナー・相談個室・金庫室・バックオフィス

銀行の照明は「信頼感・清潔感・落ち着き」を演出する重要な要素です。旧型蛍光灯(色温度6500K・Ra60台)では青白く冷たい印象を与えており、顧客満足度調査で「雰囲気が無機質」という回答が18%を占めていました。

主な課題(LED導入前):
① 色温度6500K(昼光色)の蛍光灯が冷たく無機質な印象を与え、顧客の心理的安心感を損なっていた
② 演色性Ra60台のため、書類・印鑑・通帳の色が実際と異なって見え、高齢顧客から苦情
③ ATMコーナーが営業時間外も蛍光灯全灯のため、夜間・早朝の無駄な電力消費が大きかった
④ 年間ランプ交換費:蛍光管約80本×950円 = 約7.6万円+交換作業費
⑤ 蛍光灯の高フリッカーにより、書類の細字が読みにくいというスタッフからの訴えが続いていた
「導入前は高齢のお客様から"書類の文字が見えにくい"というお声が月2〜3件ありました。Ra90・4000KのLEDに変えてから、そういったクレームがゼロになりました。お客様の顔色も自然に見えるようになり、窓口担当のスタッフも"相手の表情が読みやすくなった"と話しています。」(支店長)
【失敗事例】 別支店でコスト重視のRa60・5000K(昼光色)LEDに交換したケースでは、逆に「以前より冷たい印象になった」とCSスコアが低下。Ra値が低い白色LEDは書類の赤・黒インクのコントラストが弱まり、高齢顧客には文字が滲んで見えた。金融機関では演色性Ra90以上・色温度4000Kが最低ラインであることが判明した。

ゾーン別LED設計と選定仕様

Zone A
営業フロア・ロビー
色温度4000K(白色)
演色性Ra90(高演色)
テープ長140m
消費電力1,400W
設計照度500〜750lx(窓口カウンター)
特記間接照射でUGR16・書類視認性確保
Zone B
ATMコーナー
色温度5000K(昼白色)
演色性Ra80
テープ長40m
消費電力400W
設計照度300lx(画面視認・防犯カメラ補光)
調光営業時間外50%(タイマー制御)
Zone C
相談個室・融資コーナー
色温度3500K(温白色)
演色性Ra90
テープ長30m
消費電力300W
設計照度300〜500lx(会話・書類確認)
特記温白色で心理的安心感・信頼感を演出
Zone D
バックオフィス・金庫室
色温度5000K(昼白色)
演色性Ra80
テープ長80m
消費電力640W
設計照度500lx(精密作業・書類確認)
センサー人感センサー(閉店後自動消灯)

銀行照明で「Ra90」が重要な理由

書類・印鑑・現金の色再現性が業務品質に直結

銀行では毎日数百件の書類確認・印鑑照合・現金計数が行われます。演色性の低い照明(Ra60台)では、印鑑の朱色が橙色に見えたり、通帳の印字が薄く見えたりするケースがあり、確認ミスのリスクが高まります。Ra90の高演色LEDにより、日光に近い自然な色再現を実現しました。

電力・コスト比較(導入前後)

項目旧蛍光灯LED後削減量
全体消費電力(全灯時)5,600W2,740W▲2,860W
ATM時間外(50%調光)実効5,600W2,540W(加重平均)▲3,060W
年間電力消費量51,744kWh23,449kWh▲28,295kWh
年間電気代(@¥27/kWh)約140万円約63万円▲77万円
年間ランプ交換・保守費約18万円約1万円▲17万円
年間総削減額▲約94万円

投資回収シミュレーション

項目金額
LEDテープ・電源・調光コントローラー約180万円
施工費約110万円
総投資額約290万円
年間削減額約94万円/年
投資回収年数約3.1年

導入後の定量的成果

49%
電力削減率
+24%
来店者信頼感スコア
(CSアンケート)
0件
高齢顧客からの
書類視認クレーム
+16%
スタッフ作業効率
(自己評価)
94万円
年間コスト削減
3.1年
投資回収年数

2027年問題:蛍光灯製造終了と金融機関への影響

2027年末をもって、HF32W・HF40W等の蛍光灯が国内製造・輸入終了となる見通しです。地方銀行・信金の多くは築20年以上の建物に旧型蛍光灯を多数使用しており、営業フロアのランプ切れは来店者への信頼感に直結します。蛍光灯の在庫が枯渇する前に計画的にLED移行しておくことで、突発交換リスクと価格高騰リスクを同時に回避できます。

よくあるご質問(銀行・金融機関のLED照明)

銀行の営業フロアに最適なLEDの色温度・演色性はどれくらいですか?
金融機関の営業フロアには4000K(白色)・Ra90以上が推奨されます。4000KはJIS Z 9110の推奨域に合致し、書類・通帳・印鑑の色が自然に見える演色性を確保します。Ra60台の旧型蛍光灯では高齢顧客から「書類が見づらい」というクレームが発生しやすく、Ra90への切り替えでクレームゼロになった事例があります。
ATMコーナーの夜間照明を自動制御することは可能ですか?
可能です。調光コントローラーとタイマー連動で、ATM利用時間帯(例:7時〜21時)は100%、深夜は30%に自動調光するシステムを構築できます。センサー連動で来客時のみ自動点灯する省エネ設計も選択肢の一つです。年間電力削減に大きく貢献します。
2027年の蛍光灯製造終了は銀行・金融機関にどう影響しますか?
銀行や金融機関は旧型蛍光灯(HF32W・HF40W)を大量に使用しているケースが多く、2027年の製造終了で交換ランプの入手が困難になります。特に来店者のいる営業フロアのランプ切れは信頼感に直結するため、計画的なLED移行を今から準備しておくことが重要です。

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